今朝の東京新聞に来夏公開のスタジオジブリ最新作「借りぐらしのアリエッティ」に、“世界のミヤザキ”が込めたメッセージというタイトルの記事が掲載されていました。
好奇心失い 世界は狭く
「創造」「生産」の価値見直しを
私が深く感銘を受けたのはこの部分です。
<引用開始>
(現代の若者は)他国の文化に対して、僕らの若い頃に比べてあこがれも好奇心もない。知っているのは自分の生活圏のことだけ。テレビに映ること、通販の本で入ってくることだけ。そのぐらい世界は狭くなっている。
<引用終了>
はじめに、タイトルの「スタジオジブリとディズニーランドの共通点」について記します。それは、ズバリ「好奇心」の一言です。
「6歳であろうと60歳であろうと、誰もが変わらずに持っている好奇心のために私は映画を作っている。どんなに最低な大人も、純粋さを失ってはいないのだ 。それが心の奥底に隠れているとしても。」
ウォルト・ディズニー
私は、「最後のパレード」にこのように記しました。
◇ディズニーランドは特別な場所です。どんな風に特別なのかは、年令を問わず一人一人違うはずです。子どもたちは自分たちの描いた夢に胸をふくらませ、大人たちはかけがえのない思い出と出会うことができるのです。
◇ディズニーランドに一歩足を踏み入れたとたん、ふだんよりも人に対して優しい気持ちになれる。多くの方がそうおっしゃってくださいます。じつは入口にいるキャストがゲストひとり一人に魔法をかけているのです。目を見て・ニッコリ・こんにちは≠スったそれだけの、かんたんな魔法です。その魔法が、誰もが持っている純真無垢なやさしい気持ちを呼び覚まします。そしてそのやさしい気持ちがふれあう場所がディズニーランドなのです。
<終了>
ディズニーランドは、「こどものような純心な自分」に巡り合える特別な場所なのです。そして、何歳になっても「好奇心に夢を膨らませる前向きな自分」に出会える特別な場所なのです。
ウォルト・ディズニーは、「子どもって僕だけどね」という言葉も残しています。ウォルト・ディズニーは、宮崎駿監督同様に、好奇心のかたまりのような人でした。
若者から好奇心が失せたのは、何でもテレビやゲームが与えてくれるからです。サンタクロースのように、与えることを喜びとすることより、与えられることを喜びとするようマインドコントロールされてしまったのです。
スマップの「世界にひとつだけの花」に「もともと特別なオンリーワン」という一節があります。私は、当時「この歌は若者の気力を失わせる」と語っていました。その理由は、日本人は「磨き上げる力」「進化させる力」は世界一です。「切磋琢磨」なくしてその力が高まるわけがありません。
ディズニーランドの若者たちは、常に自分の「仕事力」を磨こうと本当に努力しています。スタジオジブリの「もののけ姫はこうしてうまれた」というDVDがありますが、国民栄誉賞を受賞された森繁久弥さんや、三輪明宏さん、石田ゆり子さんなどの声優たちが、本当に努力されている姿が感動とともに見事に伝わってきます。
私は、ディズニーランドのキャストの、自分の芸を磨く姿にはいつも感心していました。ディズニーランドのキャストのようになりたければ、「もののけ姫はこうして生まれた」を見ると良い、私はそう教えています。
話を戻しますが、若者から好奇心がなくなったのは、マスコミが自分たちの利益のためにそうさせたからです。
「友愛ぎふと読本」より
◇テーマ 成長産業B 分かち合いを可能にする福祉サービス今から勢力→→→
現在、メキシコとシンガポール間などの遠隔地を結ぶインターネット回線を使い、家族同士がテレビ電話(インターネット中継)を安価で楽しんでいるそうです。日本においても、お金は持っていてもインターネットが使えない地方のおじいちゃん、おばあちゃんと子供家族間や医療現場と各家庭間を双方向で結ぶ、個別インターネット中継代行サービスなど、思いやりと分かち合いの気持ちをカタチにする仕事が脚光を浴びるに違いありません。
←←←これまで族
インターネットはテレビ界の敵であると考えます。ニュースや楽しみ、商品コマーシャル情報を提供するのはマスコミの仕事であり、この一方的な情報提供の構図が壊れることが、経済界が最も恐れることなのです。
<終了>
色々な分野の方が、日本人は「思考停止」状態にあると指摘しています。私もそう思います。そして、私は日本人の脳が「ヨミウリ脳」になってしまっているからだと考えます。
「友愛脳」と「ヨミウリ脳」の違いを後日理論的に記したいと思います。
「借りぐらしのアリエッティ」の公式ホームページはこちらから
http://www.karigurashi.jp/index.html