写真撮影テクニック
写真撮影テクニックトップページ > 被写体別撮影 > 風景を撮る > 夜景を撮ってみよう! 夜景を背景に記念写真を撮る
夜景やイルミネーションを背景に写真を撮ったけれど背景がその場のイメージに合わないことがあります。一般的には背景が写っていない場合が多いのですが、逆に明るく写りすぎている場合もあります。そんな背景と人物の明るさを合わせる方法は以下の手順になります。
夜景モードでフラッシュを使用する機能設定をすると自動的にフラッシュのモードはスローシンクロモードに設定されるので、この設定で撮影します。
スローシンクロモードとは近くの人物をフラッシュの光で撮影し、背景をシャッターを長く開くことで撮影する機能です。したがって、カメラブレしやすいので防止対策をすることをお奨めします。
日が暮れて人物も暗くなってしまったときはフラッシュが必要ですが、まだ薄暗いときや近くの建物の明かりで人物が照らされているような場所では、フラッシュを発光禁止に設定して撮ると雰囲気のある写真が写せます。このような撮影には高感度・フラッシュレス撮影がワンタッチでできる”ナチュラルフォトモード”がついているFinePixカメラが便利です。
ナチュラルフォトモードで撮影 |
スローシンクロモードで撮影 |
AUTOモードで撮影 |
作例は、夜、建物からの光が当たっている場所でFinePix F10 カメラを使って、ナチュラルフォトモード、スローシンクロモード、オートと3つのモードで撮りました。ナチュラルフォトモードは、背景も明るく写っているので人物に立体感があり、場所の雰囲気も良く出ています。“ナチュラルフォトモード”は手ブレや被写体ブレに強いばかりでなく、明るさに応じ感度が変わるので、高感度が必要な暗い場所での撮影にもお勧めです。
AUTOモードで撮影した写真は背景が暗くなってしまいます。
撮影した写真のイルミネーションや背景の明るさがイメージどおりか確認しましょう。その上でズームボタンで拡大しピントやブレが無いか確認します。明るさがイメージどおりでない場合は、次のステップに進みます。
夜景モードを使用した場合は露出補正機能が使えない場合があるので、その場合はP(プログラム)モードを使用し、フラッシュはスローシンクロモードに設定します。そして、背景が暗かった場合はプラス補正、明るかった場合はマイナス補正をします。露出補正の範囲は限られているので、それ以上の補正を行いたいときはM(マニュアル)モードでPモード時の絞り値やシャッター速度を参考に、暗くしたい場合はシャッター速度を早くするか、絞り値を大きくします。明るくする場合はシャッター速度を遅くするか、絞り値を小さくします。
通常のスローシンクロ撮影 |
露出補正を併用したスローシンクロ |
夜景やイルミネーションを背景に写真を撮るとシャッターボタン半押しテクニックを使ったのに、ピントが合わないときがあります。そんなピンボケを防ぐ方法は以下の手順になります。
シャッターボタン半押しテクニックを使用するときに、AFフレームの中に人物よりも明るい被写体が背景にありませんか。そんな場合はより明るい被写体にピントが合ってしまう傾向があります。
以下の二つのやり方があります。
シャッター半押ししたけれどもピンボケ |
携帯電話の明るい液晶画面でシャッター半押し |
携帯画面活用したピント合わせの結果 |
暗い場所ではカメラの操作ボタンの位置がわかりにくいことがあります。できれば小型のフラッシュライトを持っていくと便利です。
ニッケル水素電池は継ぎ足し充電をすると容量が低下する性質があるので、カメラによっては放電機能を有していますが、その間カメラで撮影できなくなるのでフラッシュライトで完全に放電させてから充電すると良いでしょう。
より簡単なものとしては、放電(リフレッシュ)機能付きの充電器もあるので、それも便利です。
フラッシュライト |
夜景やイルミネーションを背景にした写真でも、ちょっとした工夫でイルミネーションのきれいさとともに楽しさや迫力も伝わる写真になります。
そのためのアドバイスです。参考にしていただき一味違った記念写真を撮りましょう。
人物が小さいとイルミネーションの明るさに負けてしまい、人物がどこにいるかわからなくなります。また、人物が遠いとフラッシュの光が届かないこともあり暗く写ってしまうことがあります。カメラの位置を背景の構図に合わせて先に決め、そこに人物に入っていただくような位置に立ってもらいましょう。
背景は全体を残して撮影しがちですが、その他に特にきれいなイルミネーションの一部を切り取ったものを背景とすると、迫力がでてくるので、そんな撮影もしてみましょう。
同じ被写体でも撮影する位置を変えることで大きく写真が変わります。
低い位置から撮影するローアングルを使用すると高さが強調され、ハイアングルから撮影すると奥行きが強調されます。いろいろ撮影してみて、お気に入りの写真を残すのもデジタルカメラならではの楽しみです。
一般的な構図 |
観覧車全体をいっぱいにしてローアングルから |
ハイアングルから撮影 |
観覧車の一部を切り取った構図 |
|