岡山放送局

2009年12月25日 22時44分更新

就職内定率過去2番目の低水準


来年春、就職を希望している県内の大学生の先月末時点での就職内定率は51.1%で、統計を取り始めた平成4年以降、過去2番目に低い水準にとどまっていることがわかりました。

岡山労働局のまとめによりますと来年の春、県内の大学を卒業し、就職を希望している4884人のうち、先月末までに就職が内定した学生は2498人で、内定率は51.1%となっています。

これは11月末時点での統計を取り始めた平成4年以降、就職氷河期と言われた平成11年の50.5%に次いで、過去2番目に低い水準にとどまっています。

男女別でみると男子が51.0%、女子が51.3%で、特に男子は前の年の同じ時期に比べて16.8ポイント下回り、落ち込みが大きくなっています。

これについて岡山労働局は「景気の先行きが不透明なため、新卒採用者の増員にまで踏み切れない企業が多いのではないか」と話しています。

一方、先月の岡山県内の有効求人倍率は0.58倍と前の月を0.03ポイント上回りましたが、岡山労働局では「毎年、年末に求職者の数が減る傾向にあることが影響しているだけで、求人は増えていない」としていて、県内の雇用情勢は依然として厳しいとの見方を示しています。