岡山放送局

2009年12月25日 22時44分更新

調書偽造の元警察官を起訴


倉敷警察署の元警部補が交通事故の調書を作成する際、当事者の取り調べを行っていないのに勝手に署名・押印するなどして不正に調書を作成したとして書類送検された事件で、岡山地方検察庁は25日、元警部補を虚偽有印公文書作成などの罪で起訴しました。

起訴されたのは倉敷警察署の交通課に勤務していた元警部補、山下博之被告(54)です。

起訴状によりますと山下元警部補は津山警察署と倉敷警察署に勤務していた平成18年1月からことし5月までの間に担当した、10件の交通事故で調書を作成する際、実際には当事者の取り調べを行っていないにもかかわらず、勝手に供述内容を調書に記入したうえ、署名・押印を行ったとして虚偽有印公文書作成などの罪に問われています。

検察によりますと、山下元警部補は起訴された内容について「間違いありません」と認めているということです。

起訴を受けて岡山県警察本部では「引き続き、再発防止に万全を期して取り組んでいきたい」と話しています。