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夢洲にメガソーラー発電 大阪湾岸に集積、一大拠点に

2009年12月16日

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地図   写真メガソーラー計画のある大阪臨海部。手前は、WTCの立つ咲洲。奥左が夢洲、奥右が舞洲=本社ヘリから

 大阪市が臨海部の人工島・夢洲(ゆめしま)に国内最大級の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設計画を進めていることがわかった。民間事業者に市有地を無償提供する方式で来年度にも募集を始め、最大出力3万キロワットを目指す。堺市臨海部でも関西電力とシャープが最大計2.8万キロワットの発電施設の建設を始めており、大阪市の計画が実現すれば大阪湾は太陽光発電の一大拠点になる。

 平松邦夫市長は夢洲や咲洲(さきしま)に環境技術関連企業の集積を目指しており、今月19日の就任2年を前にした朝日新聞のインタビューでも「その方向性を外さずに企業を誘致していきたい」と話した。

 計画予定地は、夢洲で埋め立て中の土地のうち、2011年度から利用可能になる地区とその後完成する地区の計30ヘクタール。市は人工島に企業誘致してきたが思うように土地が売れておらず、無償提供して民間企業を集め、施設から固定資産税を得ることにした。

 発電量は、一般家庭約8千世帯分の年間消費電力量に相当する。施設の稼働後は、石油などを燃やして同じ量を発電するのに比べ、排出する二酸化炭素を年間1万トン減らせる、と市は試算する。来年度予算に調査費数百万円を計上する方向で調整しており、すでに関心を示している事業者もいるという。

 また平松市長はインタビューで、臨海部の活性化を目指す大阪府との「共同セクション」を来年度に設ける方針を表明。「具体的な絵を描いていくためにも、府と市が同じ陣容を出して一つのセクションにする」と語った。府庁移転を目指して市の第三セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)の購入を決めた府と共同で、企業誘致や臨海部の整備構想の立案などに取り組む。(島脇健史)

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