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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ ビビンバはつらい?
このニュースのトピックス:外信コラム
韓国料理のビビンバは日本人にも人気がある。韓国では今、「韓国料理の世界化」といって、このビビンバを世界に売り出そうというキャンペーンが国を挙げて展開されている。その一環として最近、米国の新聞にビビンバの広告が掲載されたと話題になっている。
その美しいカラー写真があらたためて韓国の新聞で紹介され、在韓日本人とのさる忘年会の席でも話題になっていた。しかし「ビビンバは見た目はいいが食べてビックリなんだよねえ」と“世界化”の展望には首をかしげる声が多かった。
ビビンバは日本のチラシ寿司風に野菜や卵などいろんな具がご飯の上に美しくのって出てくる。ところがそれを食べるときはスプーンを手に握りしめ、具やご飯、ミソなどを猛烈にかき混ぜる。韓国人だとこね上げるという感じだ。そして当初の美しい彩りが消え、具とご飯がぐちゃぐちゃになった正体不明のものを、スプーンですくって食べる。
ビビンバは正確には「ビビム・バプ」で「混ぜたご飯」をいう。問題は「ビビム」で、これは単に混ぜるというより「かき混ぜる」感じでかなり強い。韓国人の食習慣の1つにこれがあって、何でもビビって(?)食べるくせがある。
そのためカレーライスやジャージャー麺、かき氷、日本の牛丼、チラシ寿司もみんなたちまちかき混ぜ、こね上げて食べる。広告写真を見てビビンバを食べに出かけた米国人が、その“羊頭狗肉”に驚かなければいいがと気になっている。(黒田勝弘)
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