名古屋市北区の市営住宅で２００５年３月、一人暮らしの無職高島静子さん＝当時（８３）＝を殺害、キャッシュカードを奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われた元民生委員江角一子被告（５８）に、名古屋地裁（天野登喜治裁判長）は７日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
直接の物証がない中、検察側は状況証拠を積み重ねて「多額の借金があり、被害者方の合鍵を持っていた。アリバイもなく、被告の犯行と強く推認できる」と主張。弁護側は「殺害したのは別人で、被告は違法な取り調べで自白を強要された」と無罪を主張してきた。
起訴状によると、江角被告は０５年３月２２日夜、民生委員として通っていた市営住宅で、高島さんに睡眠薬を飲ませて眠らせ、キャッシュカードなどを奪い、犯行を隠すため、ひも状のもので首を絞めて殺害。カードで高島さんの預金５万３千円を引き出したとしている。
（共同通信社）
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