「詐欺容疑の女」の出身地・別海町 報道陣殺到でのどかな酪農のマチに喧騒

卒業した高校や同級生宅に取材が集中、ホテルもひっきりなし。

 

ブログ.jpg

写真・現在は閉鎖された女のブログ

 

 「34歳の女」の出身地として、にわかに注目を浴びる根室管内別海町。

 町民よりもウシが多いことで知られ、基幹産業は酪農。人口(約1万6000人)の7倍超が飼育されている"ウシの町"でもある。

 詐欺容疑で逮捕・起訴された東京在住の女の知人男性が相次いで不審な死を遂げていることは周知のとおり。事件後、のどかな牧場風景が広がるこの町が一変、多くの報道陣が押し寄せ、にわかに騒がしさを増している。

 女が卒業した別海高校は「先週、先々週で新聞やテレビなど20社以上から取材を受けた。今週は問い合わせがないものの、町内では報道関係者とおぼしき人が歩いている」と説明する。

 別海町出身で札幌在住の男性は「実家が逮捕された女の近所だった。兄妹が高校で女と同級生だったため、本人や実家に新聞・テレビ各社からの取材が殺到している。ほかのクラスメイトやその実家にもたくさんのマスコミが来ているようだ」と話す。

 同町中心部にあるホテルは「先週、先々週は町内にたくさんの報道関係者が滞在していた。うちのホテルでは大半が3泊程度で帰ったが、入れ替わり立ち替わり、ひっきりなしに来るという状況だった。一般のお客さんもいるので断ったこともあった。テレビのカメラマンや、ハイヤーを貸し切って町内を回っていた記者などは見慣れない存在なので町内では目立っていた。現在は落ち着いたが、こんなにマスコミが来たのは初めてのこと」と語る。

 首都圏で起きた事件にもかかわらず、報道陣が殺到したことは町民にとって青天の霹靂。同町を訪れた報道陣の数は先月下旬がピークだったようだが、事件の全容が解明されていないだけに、進展次第では別海町に再び多くの報道陣が押し寄せる可能性もある。(文・糸田)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.hokkaido-365.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2135

ニュース北海道のローカルニュースを発信する情報サイト