« 2009年7月 | メイン | 2009年9月 »

2009/08/29

ちびティエぱにっく⑥(ロクティエ小説)

【ちびティエぱにっく⑥】

地上に下りた翌日、ロックオンはティエリアを連れて動物園に行くことにした。

「動物のデータはヴェーダの中の資料で知っています」

「フォトで見るのと、実際に見たり触ったりするのとは全然違うぞ。何事も経験だ」

朝デートに行こうと誘われて楽しみにしていたのに、行き先が動物園だと教えられ、張り切ってしたオシャレがムダになったとガックリするティエリアに、ロックオンは苦笑する。

「動物園って割りとポピュラーなデートコースなんだぞ」

「そうなのですか?子どもが親と一緒に行くところだと、データにはありましたが?」

「どっちもありだ。親子もカップルも、な」

その一言で、デジタルな単純思考が多いティエリアは機嫌を直し、さっそく大きな姿見の鏡の前で服をチェックし始める。女の子だとバレて以来、いろいろとお姉さんっぽく接して教えてくれるクリスに言われているからだ。曰く、デートに行く前は全身が映る鏡で服装のバランスをチェックすること、だ。

襟と袖口に小さなフリルの付いたオフホワイトのカットソーに、濃いピンクのデニム地でできたミニのジャンパースカート、オーバーニーソックスとスニーカーも組み合わせ、たいへん愛らしい3歳児だ。

その姿を見ながらロックオンは、普段のファッションセンスはいまひとつ首を傾げるものが多いが、こういう子供服は組み合わせが上手いな、と思う。一瞬、実年齢と関係あるのかもという考えが浮かんだが、すぐに頭を振って忘れることにする。

「今日は日差しが強いから帽子をかぶっておけ。おまえさん肌が白いから、焼けて赤くなっちまうからな」

白いリボンの付いたつばのある帽子を被せてやると、ティエリアは嬉しそうにはにかんだ笑みを見せた。

「では、まいりましょうか。お嬢様」

ロックオンは差し伸べた手にティエリアが手を乗せると彼女を抱き上げ、そのままホテルを出て車に向かった。

       ―     ―     ―

動物園に着くと思いの外楽しい所だとわかり、ティエリアははしゃいだ。

「あなたの言うとおり、フォトだけより生で見る方が興味深い」

大きな動物は体高何メートルと言われるより、一目見た方が実感としてわかる。“百聞は一見にしかず”である。ゾウやキリンに目を丸くする様子は、まわりにいる他の小さな子どもと同じようだ。

「あっちに人が集まっています。行ってみましょう」

「ああ、いいぜ」

ティエリアが指差した場所は、小動物や動物の赤ちゃんが抱ける人気コーナーだ。

まずはオーソドックスに仔ウサギに挑戦、とティエリアが恐る恐る近づくと、ウサギは逃げて隅に行ってしまう。他の人には大人しく抱かれている慣らされたウサギなのに。首を傾げて追いかけると、更に逃げる。それが幾度か繰り返されてしまい、ティエリアは顔を顰めて、スカートの裾を握り締めた。

「ティエリア」

ロックオンが声を掛けると、彼を見上げて涙を零す。

「ウサギ・・・が・・・・・。私が普通の人間ではないか・・・ら・・・・・」

「そうじゃねぇよ」

泣いているティエリアの前に膝をついて優しく微笑み、親指で頬を濡らす涙を拭ってやると、哀しそうな顔のまま見つめ返してくる。

「いいか、おまえさんは恐々触れようとするから、それがウサギに伝わって相手も恐がるんだ」

そう言ってロックオンは仔ウサギを1羽ヒョイと抱き上げ背を撫でる。ウサギは気持ち良さそうにジッとしていて、ティエリアは思わずおおっと感嘆の声を漏らした。

「おまえさんも触ってみな」

「しかし・・・」

ついさっきあれほど拒絶されたので、どうしても躊躇してしまう。

「大丈夫だって」

ロックオンはティエリアの小さな手をとると、自分の腕の中のウサギの背に導く。

「柔らかくて暖かい」

指に触れた感触に、目を細めて微笑む。

ティエリアが撫でてもウサギが暴れないのを確認すると、ロックオンは彼女の腕にウサギを移動させた。

「あまり力をいれずに・・・でも不安定にならないようにしっかり抱くんだ」

「こうですか?」

ロックオンに言われる通りに注意深く抱くと、ウサギはおとなしく抱かれてくれている。

「ああ。良くできました」

ティエリアが嬉しそうにふふっと笑い声を出してウサギの頬に自分の頬を寄せると、ウサギも同じように擦り寄せてきた。

(かっ、可愛すぎるっっ!!)

ロックオンは携帯端末を取り出すと、シャッターチャンスを逃すまいと、フォトとムービーを撮りまくった。

同じフロアにいた人達は、ロックオンとティエリアの2人を親バカ丸出しの父とファザコン娘の図として、微笑ましく眺めたのだった。

     ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

動物園エピソードが全部入りきりませんでしたぁ。動物園編は次回も続きます~。

2009/08/28

原稿中~

サイト1周年にお祝いメールをいっぱいいただきました!ありがとうございます!!

すご~くやる気が出ました。これからもよろしくお願いいたします~。

現在、10月頭〆切の商業誌原稿とコミティエ発行新刊の原稿に取り組んでいます。両手親指が関節炎に罹ってしまって、けっこうピンチかも・・・。職業病だもんねぇ、腱鞘炎はすでに手術済みだしcoldsweats01

でも好きな事を止めてしまうと別方向で健康に悪いから、どちらも止められない!ので、頑張ります。『ちびティエぱにっく』は明日、6話をアップ予定ですgood

2009/08/24

サイト一周年です!

うっかりする所でしたが、TENDERNESSのサイトが昨日で1周年を迎えました!!
これもサイトを見に来て下さる皆様と、メインのページを作ってくれているKEIちゃん、そして私が愛して止まないロックオンとティエリアのおかげです~!!!
本当にありがとうございます!!
これからも兄貴&ティエのHAPPYな小説やイラストやマンガを書いて(描いて)いきますので、よろしくお付き合い下さいませ。

2009/08/23

S.C.City関西に参加してきました!

今日は暑い中をスペースに足をお運びいただき、ありがとうございました!!

本やサイトの感想で声を掛けていただいたり、差し入れをいただいたりで、本当に嬉しかったです~happy02

次の新刊も楽しみにしていると言ってもらえたので、俄然やる気が出ました!仕事の合間を縫って頑張ります!!

これからもどうぞよろしくお願いします~!!

2009/08/22

ちびティエぱにっく⑤(ロクティエ小説)

【ちびティエぱにっく⑤】

ロックオンとティエリアはユニオンの軌道エレベーター・タワーに乗車していた。

ロックオンがスメラギに頼み込んで、仕事のついでに5日間の休暇を勝ち取って地上に下りる最中だ。実際のところは犯罪めいた空気漂う2人を、CBの基地から隔離したかったスメラギたちと思惑が一致したせいもあり、簡単に許可は下りたのである。

子ども時代を初めて過ごすティエリアに、ロックオンは自分が経験したあたりまえのことをさせてやりたくて、彼女を連れ出した。だが、当のティエリアは現在個室のシートで、これ以上は無いというほど頬を膨らませてムクれている。原因は低軌道ステーションでの乗車チケット確認のときに掛けられた女性係員の言葉だ。

『お父さんと旅行なの?ステキなおとうさんと一緒で良いわね』

ロックオンとは恋人同士だから彼が褒められるのは嬉しいのだが、何気にモーションを掛けていたのが許せない。とはいえ、今の自分の身分証明はロックオンの娘ということになっている。世間の誤解を招かない為に・・・。だから、ただ拗ねるしかないのだ。

「地上に下りるのなら、ガンダムで大気圏突入すればいいのではないですか?軌道エレベーターだと半日近くかかってしまうのに」

「いまのおまえさんの身体じゃもたねぇよ」

並んで座ったシートの横で笑われて、ティエリアは膝を抱えて丸くなってしまった。そのボールのような身体を、ロックオンはひょいと抱き上げると腕に包み込んだ。

「そんな表情しなさんな。可愛い顔が台無しだ」

「・・・もし・・・たし・・・・・あな・・・か?」

ティエリアは恋人の厚い胸に擦り寄って、ボソボソと呟く。

「ん?」

聞き取りそこねたロックオンは腕を緩めるが、深く縋り付く彼女の頭のつむじしか見えない。

「・・・もし私の身体が元に戻らなくても、あなたは平気なのですか?」

「戻らねぇのか?」

思わず問いに問いで返してしまったロックオンを、ティエリアは口をへの字にして見上げた。

「そうは言われていませんが・・・・・。子どもの身体の私を、あなたが嬉しそうに構ってくれるので小さい方が良いのかと・・・・・」

自分の言葉に傷ついて、目尻に涙が溜まってくる。ロックオンはそれに口付け吸い取ると、眉を寄せてみせた、寂しそうに。

「元に戻らないと困るなぁ。もしおまえさんが成長するとしても、あと13年は手が出せなくなっちまう。そうすると、その頃俺は43歳のいい歳したオヤジだから、おまえさんに相手にされなくなるだろう?」

「そんな事ありません!!私が好きなのはあなただけです。これまでも、これからも、ずっとあなただけです!」

ロックオンのボタンダウンシャツの胸元を握り締めて、必死に力説するティエリア。

(可愛いなぁ)

3歳児を見てデレッとする30歳男の様は、事情を知らない人間から見たらかなり異様だろう。事情を知り尽くしているトレミークルーでさえ、ドン引いたのだから。

ロックオンが吸い寄せられるようにふっくらした頬にキスすると、ティエリアはにぱ~と笑って再び彼の胸に擦り寄った。

小さな恋人のご機嫌が直ったようでホッとしていると、ドアがノックされた。

「ミールサービスでございます」

キャビンアテンダントの女性はテーブルに2種類のトレーを置くと、父親に張り付く幼い娘を微笑ましそうに眺め、一礼して部屋を出て行った。

アテンダントの微笑みの意味を察知したティエリアの口がまたへの字になりかけるが、目の前に差し出されたミールトレーに目を丸くした。

「さあ、飯にするぞ」

「これは何ですか?」

トレーはいつもトレミーや基地で食べているレーションと大差ないし、いつも軌道エレベーター乗車時に出されているものと同じなのに、そこに乗っているものがまるっきり違っている。

クマの絵が描かれた旗の立ったオムライスにハンバーグ、付け合せの野菜は星やハートにカットされてあしらわれ、添えられたパンもクマの形になっている。

「お子様ランチってやつだ」

「すばらしい!!私の苦手な原型を留めた食材が全然ない!名前には複雑だが、感嘆に値する食事です」

目をキラキラさせてトレーを見つめるティエリアの口に、ロックオンはスプーンでオムライスをすくって運んでやる。すると素直に雛鳥のように大きく口を開け、モグモグと頬張る。中のチキンライスの鶏肉もミンチになっているので、さらに嬉しくなってしまう。

「うまいか?」

「はい」

ティエリアは返事をすると目の前のスプーンを握って、同じようにオムライスをすくって後ろのロックオンに差し出した。

「あなたもアーン」

自分のは別にあるからと言おうとしたが、天真爛漫にスプーンをグーの手で握る相手の気持ちが嬉しくて、口を開く。

「おいしいですか?」

「ああ」

こうして2人は楽しく食事をしたり、仮眠をとったりしながら地上に下りたのだった。

ちなみにロックオンはずっとティエリアを膝の上に抱いていたので、地上に着いてからも彼は少しばかり腰と背中が痛くなってしまうのだが、自業自得である。

     ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

夏コミ等の関係でなかなか続きがアップできず、すみませんでした~。あと2~3回続く予定ですので、どうぞよろしくお願いいたしますconfident

2009/08/19

23日S.C.City関西参加詳報

23日にインテックス大阪で行われるS.C.City関西にサークルで直参します!

サークル/TENDERNESS(テンダネス)

スペース/4号館 エ-28b

頒布本名/『家族の肖像』 夏コミ新刊

       『澄みわたる空 花々の咲く』

       『ティエリアの母子手帳 ロックオンの育児日記』※

       『Smile on me』

       『Forbidden Lover』

       『Call my name』※

どうぞよろしくお願いいたします!!

※印の本は在庫が少なくなっていますが、通販はまだしばらく受け付けます。通販御希望の方はトップページの<Enter>から入って2ページ目を御覧下さいませ。

また、当日はtoricolole様の本を委託受けています。

委託本/『温泉にGo!2』 夏コミ新刊

      『なぐさめてあげたい/温泉番外』

      『プレゼント』

すべて関西初売りです。(『なぐさめてあげたい~』はホントは5月に1度委託受けたのですが、2冊だけだったので初売りも同じかと・・・)

こちらもどうぞよろしくお願いいたします!

関西でのイベント参加は、これが年内最終になりますcoldsweats01

2009/08/17

通販状況の報告

夏コミ新刊『家族の肖像』の通販予約していただいた方と、『家族の肖像』と既刊を一緒に通販申し込みしていただいた方のうち、8月15日までに入金確認のメールを差し上げた本を、本日郵便局からゆうメールにて発送いたしました。今週中にはお手元に届くと思いますので、もうしばらくお待ち下さいませねぇ。以降お申し込みの分も順次発送いたします。

先日のブログにも書きましたが、『温泉へ行こう!』は夏コミで完売いたしました。ありがとうございました!

『ティエリアの母子手帳 ロックオンの育児日記』と『Call my name』は、在庫が少なくなっています。23日のC.City関西には搬入しますので、どうぞよろしくです~heart

       ―     ―     ―

冬コミの申し込みが水曜日までなので、あわてて申込書を書いて入金しに郵便局へ。冬コミの申し込みが終わるまで夏コミは終わらないcoldsweats01

2009/08/15

夏コミ、ありがとうございました!

先ほど東京から戻りました!

昨日の夏コミでは暑い中、スペースにお越しいただきありがとうございます~heartすごく嬉しかったです!

私自身もニルティエ本をいっぱい買えてHAPPYですscissors

『温泉へ行こう!』は昨日で完売いたしました。ありがとうございました!!

『ティエリアの母子手帳 ロックオンの育児日記』も在庫がかなり少なくなりました。通販はもうしばらく受付可能です。

       ―     ―     ―

昨日の夏コミ終了後、オフ会に参加させていただきました。ニルティエとディランディ兄弟を熱く語る会ですごく楽しかったです~!

会の中でOOコンプリートボックスの特典豪華本を見せていただけて、嬉しかった~。黒〇氏書き下ろし短編で、ティエが兄貴を好きすぎるのが再認識できて、泣けてきそうでした。オフ会参加させていただいてありがとうございましたhappy01

2009/08/11

夏コミ準備中

地方在住の人間なので、13日のうちに東京へ移動します~。

在庫やイベントで使用する主な物は宅配便で宿泊するホテルに送ったので、これから箱に入らなかったものやなんかを揃えて、明日中に旅行用バッグに詰めなくてはっ!うっかり者なので前日からリスト作って指差し確認しないと、忘れ物するのが確実なんですよ。

『ちびティエ日記』4コママンガ付きのペーパーも完成して、さっきコピーして来たのでコミケで配布します。どうぞお立ち寄り下さいませねheart

さあ、荷物詰めたらカタログの最終チェックだ!ロクティエ本を買うぞ~!!

2009/08/08

取材

今日は商業誌の取材で、大阪ミナミに行ってきました。

暑かったよ~。最高気温36度超えていたのねぇ。そりゃ暑いわ。

すご~く久しぶりに行った戎橋では、「えっ?グリ〇の看板って、こんな所にあったんだっけ?」って感じで、ほとんど初めて来た観光客と化してました。

2009/08/07

ちびティエぱにっく④(ロクティエ小説)

【ちびティエぱにっく④】

ロックオンは自分の仕事を全て終えて食堂に向かったが、すでにティエリアの姿はなかった。

リンダがとっくに食事をさせ、風呂に入れ、寝かせるためにティエリアのプライベートルームに連れて行ったと、クリスが教えてくれた。食事には遅れたが風呂には自分が入れてやろうと、〇ャンプーハットを倉庫から探して来たのに、と、力が抜ける。

どうやら小さなティエリアを見ていて、ロックオンには父性本能がムクムクと沸いてきたらしい。もともとお兄ちゃん気質が人一倍強い彼なので、“お兄ちゃんモード”から“お父さんモード”へスイッチが切り替わりやすいのだろう。

自分も食事を済ませて部屋に戻ると、扉の前に丸いかたまりがある。

(ハロにしちゃでかいなぁ・・・・・)

近づいて行くと、それがモゾモゾと動いた。

「ロックオン!」

丸い物体は枕を抱え毛布に包まったティエリアで、ロックオンの顔を見るなり勢い良く空中に飛び出す。危うく天井に頭を打つところだったが、今日の彼女はすでに何度も低重力場で失敗しているのでいち早くロックオンに抱きとめられた。

「危ねぇだろ」

「あなたと一緒にいたくて無理を言って帰ったのに、なかなか2人きりになれないので、つい・・・・・」

言葉を繋ぐうちに、だんだんとムスリと口を曲げ、目尻に涙が溜まってきた。外見に合わせて行動まで子どもっぽくなったなぁ、と感じるロックオン。だが、よく考えてみるとティエリアがこの世界に出されてからの年月は自分の半分もない上に、最初から16歳だった。いま初めて子ども時代を体験しているのだ。

「じゃあ一緒に寝るか?」

「はい!」

にぱー、という擬音がぴったりの満面の笑顔を見せて抱きついてくるのが、可愛くてしかたない。

ロックオンはコアラのようにティエリアを張り付かせたまま、廊下の床に広がったウサギ柄の毛布と枕を拾って室内に入って行った。

       ―     ―     ―

数時間後、ロックオンのプライベートルームが控えめにノックされた。

ロックオンはベッドから起き上がると、腕の中で眠るティエリアを起こさないように、そっと扉へ向かう。外には予想通りスメラギが厳しい顔つきで立っていた。

「ティエリアならここにいるよ」

「やっぱりね。まさかと思うけど・・・」

「やめてくれ。いくら俺がティエリアに惚れていても、あの小さいのに手ぇ出すわけねぇだろう」

ロックオンが親指で指したベッドの上をスメラギが覗くと、ティエリアが見えた。大の字で捲れあがったパジャマの上着の裾から、幼児特有のふっくらお腹を見せてぐっすり寝入っている。

スメラギの思わずクスリと漏れ出た笑みに、う~んと身じろぎしてコロコロ転がり上半身だけベッドから落ちた。だが一向に目覚めるようすはない。

ロックオンがすぐに抱き上げて、ベッドに寝かせ毛布を掛け直してやる。

「ティエリアの寝相が悪いなんて意外だわ」

扉に凭れたスメラギが子どもの身体だからかと不思議そうにすると、ロックオンはなんて事はないように返す。

「そうか?俺はしょっちゅうベッドから蹴り落とされてるぜ」

言ってしまってから一言多かったと気付いて顔を顰めるが、スメラギはチェシャ猫のようにニヤニヤとしていた。その顔を見たロックオンは、もう勢いで言ってしまえと腹を括って彼女を見据えた。

「ミス・スメラギ、頼みがある」

     ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

4回目でございます~。ティエが外見だけでなく中身まで幼児化しそうです。

でも寝相が悪いティエって楽しいかも。イメージ的には胎児のように丸くなってるか、まっすぐ不動か、な気もしますが・・・・・。

2009/08/03

暑中お見舞い~

ようやく近畿も梅雨が明けました!今までで1番遅い梅雨明けだそうです。
現在、商業誌のネーム写しと、夏コミのペーパー作成と、コミティエの新刊原稿と、web連載中の『ちびティエぱにっく』の下書きと、夏コミカタログのチェックと、色々平行作業中~。暑さでイカれた頭には、なかなか厳しいです。でも、全部好きな事ばかりだから頑張りますよscissors
8月23日コミックシティ関西のスペースがわかりました!4号館エ-28bです。詳細はまた後日アップしますねぇ。
そういえば、OOサーチさんに全然つながらないんですよね~。夏コミ前だから他のサークルさんのサイト巡りして、新刊チェックしたいのに・・・。何かあったのかなぁ?





ココに記事を書いてください。





2009/08/01

8月14日夏コミ 参加詳報

夏コミ1日目にサークル直接参加します!詳細は以下の通りです。

サークル/TENDERNESS(テンダネス)

スペース/東6ホール ト-58b

頒布本/『家族の肖像』当日新刊

      『澄みわたる空 花々の咲く』

      『ティエリアの母子手帳 ロックオンの育児日記』※

      『Smile on me』

      『温泉へ行こう!』※

      『Forbidden Lover』

      『Call my name』※

・・・となります。どうぞよろしくお願いします!!

※の付いている本は在庫が少なくなっています。このうち『温泉へ~』は在庫1桁のため会場に全搬入いたします。通販御希望の方のお取り置きは8月6日お申し込み分までとさせていただきますので、ご了承下さいませ。