追悼・栗本薫先生
先日、小説家の栗本薫先生がお亡くなりになりました。子どもの頃から読んでいた小説の作者様なのでショックです。
再開を待ちわびていた『魔界水滸伝2部』も、もう読む事はできないんだなぁ、と思うと残念でなりません。『伊集院大介シリーズ』も『グインサーガ』も・・・・・・。
心からの御冥福をお祈りいたします。合掌。
先日、小説家の栗本薫先生がお亡くなりになりました。子どもの頃から読んでいた小説の作者様なのでショックです。
再開を待ちわびていた『魔界水滸伝2部』も、もう読む事はできないんだなぁ、と思うと残念でなりません。『伊集院大介シリーズ』も『グインサーガ』も・・・・・・。
心からの御冥福をお祈りいたします。合掌。
オフィシャル本などのネタバレ満載です白文字にしますので、ご注意の上反転して読んでやって下さいませ。かなりの独断と偏見でございます~
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ティエ・ファンの中でずっと話題になっていたティエの一人称について、オフィシャルファイルの中に1期10話の“俺、僕、私”は自我の崩壊を表しただけでとなっていました。また、本来の人格では“僕”なので2期ではずっと“僕”だとも書いてあります。でも1期を見ていると、マイスターとしてつっぱっている時は“俺”、ヴェーダとのアクセス不全になってからの不安定な精神状態の時が“僕”、ロックオン負傷後に自分の意志で戦い始めてからが“私”になっています。だから本来の人格はやはり“私”じゃないのかな?黒田氏が「当初の男装の麗人設定のなごりも」とおっしゃってますし。無理に男の子寄りの演出してる気がします。(その意味では2期10話のドレスが唯一のサービス?)ガンダムのプラモを売るのにマイスターが女だと、男より売れ行きが悪くなるといった話があったとか無かったとか聞きますし。(これに関してはキャラ人気次第じゃ・・・)
2期に入ってからはライルとアニューの絡みがあるから、兄貴とティエの関係は触れてはいけない禁断ワード?本編では一切語られてないけど、イノベイドは基本的に中性だという事で、ティエも性別の無い天使ちゃんだから兄貴との恋愛をもっと描いても良かったのではないかしら?っていうか描いて欲しかった!本編で謎なままにしたんだから、私は“ティエは兄貴に恋して女性化”で同人書きますし、そう信じてます!ちょっと脱線しましたが、兄貴とティエ、ライルとアニューでエピソードを重ねて、イノベイドも心があるんだ、恋をするんだっていうのを、もっと描いて良かったのにと思いました。
オフィシャルの本にイノベイドについても色々書いてありました。世界に約1万人いる自分がイノベイドだと知らずに生活しているイノベイドたちも年をとらないから、まわりとの兼ね合いでヤバクなったら生活する場所をシャッフルしたり、記憶の書き換えをしたりして、ヴェーダへ情報を送る端末としての仕事を続けさせるとありました。これって酷い話ですよ。イノベイドの人格をどう考えているんだろう?クローンの倫理とかも被るんだけど、人工的に作り出されても自我を持っているんだから!機械じゃないんだから!それなのに記憶操作とか、元の計画ではマイスターは全員イノベイドにして1次作戦完了時に全員死亡だったはずとか、そりゃ知ってしまったリボンズはグレるよね。本編でイノベイドの設定が全部出てなかったから、リボンズの行動が極端に見えましたよ。だからって全てを自分の手に!はダメだよ、リボンズ。
あとオフィシャルファイルにビックリな設定が!!ティエはリジェネの代わりにマイスターに据えられたとか!・・・という事は、リジェネの方が先にポッドから出されたけど、リボンズに加担するのを了解したから、まだ目覚めていなかったティエを身代わりにしたのかしら。それで他のイノベイドの存在なんかを知らされないままCBに参加したんですねぇ。でも、ティエはそれで良かったのかなぁ。CBに入らなきゃ兄貴にも会えなかったし、家族のような仲間を得る事もできなかったし。辛い、哀しい、嬉しい、楽しい、色んな経験をいっぱいして、“人間”になれたんだもんね。ただの生体端末として消えていくのって甲斐がない。
イノベイドやティエの設定について分かった事だけで考えると、最後にティエが肉体を無くしてヴェーダの1部へ・・・って、しかたなかったのかぁ。兄貴を亡くしたまま生きていくのって辛すぎるよね。刹那たち仲間がいるっていっても、ティエは基本的に不老不死。まわりがどんどん変化する中で、自分1人がそのままでいる(精神的にどんなに成長しても)のは、かなりキツイと想像するんですよ。中には異端の者っていう目で見る人も出てくるだろうし。兄貴と自分が望んだ世界を作ってくれる仲間を奪還したヴェーダに見守ってもらいながら、兄貴の思い出を抱えて眠りにつくのがティエにとって幸せなのかなぁ・・・。ただ、“僕は人間だ!”って言ってたティエが、その決心をするのは、かなりの葛藤の後だと思うので、そこを本編がまったく触れてないから、ラストで呆然としてしまった訳ですよ。1から10まで説明されるアニメもどうかと思うけど、放ったらかしっていうのもどうなんだろう?「ロックオン、僕を導いてくれ」っていうのが、迷いを振り切った言葉だったんでしょうか?
今回ここに書いた事も色々なオフィシャル本を読んだ結果だから、本編2期では兄貴とティエがかなり雑な描き方に見えました。ロクティエ・ファンの欲目なのは充分自覚あります!だからロクティエ・ファン以外から見たら暴論でしょうけれど、私の素直な考察と感想です。
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劇場版では兄貴とティエをもう少し丁寧に描いて欲しいです。OO世界感では絶対無理と言われても、やっぱり生きている2人が幸せになってくれるのが1番だもの!!イノベイドの身体で兄貴とティエが戻るのを切望!2人ともイノベイドの身体なら永遠不滅の恋人よ~!!
“時友美如”のペンネームで描いている商業誌のお知らせです。
23日に発売された『サスペリアミステリー』7月号(秋田書店)に、赤川次郎先生の連載小説『シンデレラの悪魔』のイラストを描いています。
また、5月28日に秋田書店・秋田トップコミックスワイドから発売される『山村美紗・京都殺人怨歌』に、一昨年夏~今年初めにかけて描いたキャサリン・シリーズ4本が、他の先生方のマンガと一緒に収録されています。京都を舞台にしたミステリーなので、京都やミステリーがお好きな方は是非読んでやって下さいませ!
編集部に感想やアンケートを出していただけたりすると、更に嬉しいです
どうぞよろしくお願いいたします!!
夏コミ~秋までのイベント申し込みを済ませました!
Enterから入って1ページ目にも一覧表をアップしていますが・・・
8月14日 コミックマーケット(※)
8月23日 SUPER COMIC CITY関西
10月11日 コミティエ(※)
11月 1日 COMIC CITY SPARK4(※)
・・・になります。
※印のイベントには新刊を予定していますので、どうぞよろしく~
秋にはティエリア・オンリーの“コミティエ”、ニルティエ子・プチオンリーのある“COMIC CITY SPARK4"と、久しぶりにオンリーイベント中心に申し込みました!まだまだニルティエ萌えなので、同好の士の方にかまってもらえると嬉しいです
今日現在の通販&在庫状況の御報告です。
前回報告後、今月16日までに振込確認のメールを差し上げた方への本は、本日全て発送いたしました。お申し込みありがとうございました~!! 配達されるまで、もう少しお待ち下さいね。
それから通販情報のページに“在庫僅か”の表示をしている『温泉へ行こう!』ですが、17日のコミックシティ大阪後で若干残っています。この後の参加予定イベントは夏コミになるはず(激・希望)なので、それまでは通販受付できるかなぁと思います。通販は自家通販だけなので、のんびりペースなのですが、どうぞよろしくお願いいたします!
コミックシティ大阪から帰宅しました。
今日はときおり強風の吹く雨模様で足元が悪い上に、突如関西で巻き起こった新型インフルエンザ騒動と、イベントにはなかなかハードな日でした。その中、スペースに足をお運びいただきまして、ありがとうございました!!
「スパコミの新刊を買いに来ました」と言っていただけて、すごく嬉しかったです!
差し入れを下さった方、ありがとうございます!
「ロクティエ赤ちゃん本の続きは?」と訊いて下さった方、会場でお答えさせていただいた通り夏コミに予定していますので、張り切って書きます。声を掛けて下さって、ありがたいです~!
サイト、イベント、通販御利用と私の書く(描く)ものを読んでいただいて、本当に幸せです!これからもよろしくお願します!!
【デンジャラス・ビューティー】⑥
刹那とティエリアはそれぞれダブルオーガンダムとセラヴィーガンダムに搭乗して、ユニオン領内のパーティーが行われる地点近くの森へと向かった。そこにはソレスタルビーイングのエージェントがリムジンを用意しているので、それで運転手と招待客として乗り込むてはずになっているのだ。
2人を送り出したトレミーでは平静を取り戻し、皆それぞれの仕事を進めていた。
「スメラギさん、トレミーはこのまま停泊でいいですか?」
プライベートルームに散乱した化粧品やドレスや靴の入っていた箱などをそのままに、ベッドに転がっていたスメラギはクリスからの通信に身体を起こす。
「ええ、トレミーは現状のままでいいわ。ただし、すぐに飛べるようにはしておいてね。それとアレルヤとライルはガンダムで出撃体制のまま待機。ロックオンは部屋にロックして閉じ込めておいて」
「ええっ!?マジですか?」
クリスの驚いた声にスメラギは冷たく言い捨てる。
「これ以上ミッションを邪魔されちゃかなわないもの」
スメラギはもう1度寝転がると、ため息をついた。
あの2人が恋人同士になって、ティエリアには良い影響を与えた。ずいぶん人間味に溢れてきたから。
だけどロックオンは今まで抑えていたいたものが出るようになって・・・・・、あれも人間味が出たっていうのかしらと、苦笑を漏らす。
(まあ若いんだから、時には感情に走るのも必要だけどね)
自分もロックオンとあまり年齢が変わらないのを、忘れたかのような戦術予報士だった。
「スメラギさん、大変です!!」
再びモニターに現れたクリスはひどく慌てていた。
「どうしたの?」
「ロックオンが部屋からいなくなっていて、トレミーのどこにもいないんです」
「・・・・・まったくもう、暴走しすぎよ」
スメラギは右手を額にあてて、がっくりと肩を落とした。
いなくなったロックオンの行き先など分かりきっている。ティエリアのいる場所だ。
(戻って来たら、独房入りくらいじゃすまないんだから)
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森の中のポイントに2機のガンダムが静かに降下すると、周囲の木立が揺れた。
コクピットを開けてティエリアが外に出ると、濃い緑の香りに包まれる。深く息を吸うとむせるほどの生命力を感じ、力をもらえたような気がしてニッコリ微笑むと、刹那と共に用意されていたリムジンに乗り込んだ。と、そこへ携帯端末へ着信が入った。
「ティエリア」
「ロックオン、どうしたのですか?」
「この機体って1度おまえさんのコントロール下に入ると、解除されるまでコクピットから出ることもできないんだよな」
ティエリアは端末のモニターに映るロックオンの背景を見て、彼がどこにいるのか察知した。
「セラフィムの方のコクピットに乗っているのですか?少し待っていて下さい」
端末を閉じるとリムジンから飛び出し、ドレスの裾を翻してセラヴィーへと走っていくティエリア。
その後姿を見ながら、刹那は力なく首を左右に振った。
(俺の目標だったロックオンが、どんどんダメ男になっていく。“恋は盲目”というけど、哀しいものだな・・・・・)
だが、刹那の心のつぶやきをロックオンが聞いていたら、きっと“盲目になれない恋は本当の恋じゃねぇよ”って答えただろう。
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連載6回目でした~。
7月31日までは全10回連載でサイトにアップしていましたが、10月11日の“コミティエ”にて加筆・改稿して新刊として発行することになりましたので、キリのいいところまでで切らせていただきます
本にして欲しいというリクエストを幾つかいただいたので、どうせだったらもっと書いちゃえということで、ここまでの3倍くらいのボリュームになる予定です。本の詳細は、また追ってアップいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします
サイトで全部読むつもりだったのに、という方がいらっしゃいましたら、ゴメンなさいです
去年発売されたOOのゲームを久しぶりに少しプレイしてみました。アクション要素があるのでプレイするのが間を空けてしまうと、なかなかタイミングが取れなくて悲惨な戦績でした。
でも1期のストーリーに沿っているし、ゲームだけのロクティエ・オリジナルエピソードもあるので、ロクティエ・ファンには楽しいです~
以下、ネタバレになるので白文字にします。ゲームをプレイされた方と、ゲームは自分ではしないけど興味があるって方は反転して下さいませ。一緒に燃えましょう!これから自分でするからネタバレNGな方は、後日読んでやって下さいませ。
書き下ろしオープニングで、ハムのフラッグからティエのヴァ―チェを庇う兄貴のデュナメス!ええっ!?そんなの本編に無かったよね!?っていう驚きから始まる、ロクティエ・ファンには堪らない映像に、初めて観た時には胸が高鳴りました。いや、今でもか・・・・・。
絆度を上げてから(一緒に出撃して戦績が良いと上がります)兄貴を使って出撃する時にティエをパートナーに選ぶと、ティエが微笑みながら「ふっ、戦争根絶が目的のはずだが、今は・・・・・。いや、何でもない。忘れてくれ・・・・・・」と言ってくれます!反対にティエで出撃する時に兄貴を選ぶと「任せろ、おまえは死なない。・・・・・俺が死なせやしないさ」と鼻血噴きそうな殺し文句を言ってくれるし、最高~!!でございます。
そしてなんと言っても絆度MAXの兄貴でSランクの戦績を上げると、ティエが「こんな事を言うと笑われるかもしれないが、今度一緒に食事を・・・。い、いや、もちろん食堂でという事だ。他意はない。ああ、なにを言っているんだ私は・・・・・」と言って照れてくれるのが最高です!!ツンデレ萌え~!!!!!
ゲームだけのオリジナル・エピソードで、ハム&コーラからティエを守る兄貴カッコ良い!!落ち込むティエを励まして導いてやる所も良かったです!!しかし、あのシーンってハムとコーラの会話が変です。ガンダムに対してのセリフのフリして、ティエを女の子扱いしているように聞こえて、ティエ女の子派の私でもなんか恥ずかしかった。
こんなに1期はロクティエをPushしていたのに、2期後半では最終出撃時のティエの「ロックオン、僕を導いてくれ」のセリフだけだったもんねぇ。公式スタッフ様に手の平を返されて、ロクティエ・ファンの私は呆然とした訳ですが・・・・・。でも、劇場版での救済に期待してます!!それまではオンとオフの両方で、兄貴とティエの幸せを書き(描き)ます~
【デンジャラス・ビューティー】⑤
「ところでティエリア、まさかその格好でアロウズのパーティーに潜入する気か?」
「はい、ミス・スメラギの支持です。マイスターは全員男だと思われているらしいので、この姿で行くのが作戦遂行に最適だと言われました」
ピクリと、ロックオンの片眉がはね上がる。
「ミス・スメラギ、やっぱり俺も情報収集に行くぜ」
「却下!」
「だから何でだよ?」
腕の中にティエリアを抱き込んだまま食い下がるロックオンを、スメラギはチラッと横目に見やった。
「決まってるでしょう、そんな風に冷静さを欠くからよ」
どの口がそんな事を言うのかと、呆れた口調だ。
「当たり前だろう!!普段でさえ可愛くてしょうがないティエリアを、さらにキレイにしてパーティーに出したりしたら、狼の群れに可愛い子羊を放り込むようなもんじゃねぇか!色目を使う奴や手を出す奴がいたりしたら・・・・・」
ロックオンは自分の言葉の内容を想像し、表情を一撃必殺のスナイパーに変えていく。
(ティエリアに手を出したりしたら、狼の方が返り討ちに遭うだろうなぁ)
その場に残っていたクルーの脳内に、惨殺される狼の図が浮かんできて、冷や汗を流した。
一方、スメラギは両方の人差し指を耳の穴に突っ込み“何も聞こえません”をアピール。
「あの・・・ロックオン。どうか私を偵察に行かせて下さい」
ティエリアに“ね”と両手の平を合わせて首を傾けられたら、ロックオンも弱い。
(ホント、おまえさんは可愛すぎるぜ)
ロックオンがぽや~んと恋人に見とれたところで後頭部に衝撃が走り、前につんのめって偽装胸に倒れこんでしまった。刹那が無表情のまま銃底で殴り倒したのだ。
「ああっ!!何をする、刹那・F・セイエイ!」
ティエリアがロックオンをひしっと抱きしめて、刹那を怒鳴りつける。だが、刹那は腕時計を突き出して見せると、厳しい口調で告げた。
「ティエリア、ミッション開始まであまり時間がない」
「・・・!!」
刹那の指摘に呆然となる。ドレスに浮かれてミッションに支障をきたそうとしていたとは、我ながら万死に値する。
「さあ、わかったらティエリアと刹那には戦術予報を説明するわよ。ラッセとアレルヤはそこの兄弟をプライベートルームに放り込んでおいて」
うっかりその場を逃げそこなっていたラッセとアレルヤは、渋々気を失っているロックオンとライルを担いで、彼らの部屋へと運んで行った。
その姿を後ろ髪に引かれながらも、ティエリアはブリーフィングに参加したのだった。
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仕事の合間に少しずつ書いているので、時間がかかってすみません~やっと半分位まできました。まだまだ続きます~。
以前、OOが終わってから観るアニメが無いよ~、とブログに書きましたが、結局新番組で継続して観ているもの無いです。寂しい・・・・・。
いま観てるのは『夏目友人帳』の再放送だけです~。私の住んでいる関西では、本放送の時にOO1期の再放送と被っていたので、兄貴とティエをとってしまいましたの(DVDに録画してあるのに・・・恐るべし、ニルティエ)『夏目』を観ながら、ああ主役はティエの声優さんだぁ・・・、と思っています。大分声の出し方を変えていらっしゃいますけどね。
観るアニメが無いのは、真面目に仕事をしろって事かしら?と、現在商業誌原稿と格闘中です。でも、ニルティエ成分がないと活動できないので、スパコミで買ったニルティエ同人誌を少しずつ読んでやってます。17日にはコミックシティ大阪もあるし、楽しんで来ます~!んで、帰ってから、また真面目に仕事します。
間が空いてしまって、すみませんでした~。連載4話目です。
【デンジャラス・ビューティー】④
「はう~、美人さん発見です~!」
ミレイナ・ヴァスティが着替え終わったティエリアを見て大はしゃぎを始めたので、それを聞きつけて手の空いていたクルーが集まって来てしまった。
普段ティエリアと行動を共にする事の多いガンダムマイスターの刹那・F・セイエイとアレルヤ・ハプティズム、長い付き合いのラッセ・アイオンやイアン・ヴァスティ、ドクター・モレノにリヒテンダール・ツェーリまでが、ドレス姿のティエリアを見て、目と口をポカーンと開けた。
ごく最近トレミーに乗る事になった、沙慈・クロスロードとマリー・パーファシーも驚きを隠せない。
(ティエリアって女の子だったんだ)
沙慈はいつも鬼のように怒らせてガタブルしている相手が、美しい少女だったのを知って呆然とする。
(そんな・・・・・私より貧乳の子がいると思って喜んでいたのに、本当はあんなに立派な胸だったなんて・・・・・・・・)
マリーの驚きは見当違いの方向を向いているのだが、あれは精巧な胸パッドの成果だと教えてあげる人間はいない。
全員がそれぞれの反応を見せる中、ロックオンとライルがやって来た。
「ロックオン!」
ティエリアが今の自分の姿を1番見せたいと思っていた恋人を見留め、嬉しそうに笑う。
ロックオンは美しいティエリア・・・彼女が誰より美しい少女なのは、ずっと以前から知っていたが、今のようにドレスアップした姿を見たことがなく、自分に走り寄るのを言葉を失って見つめた。
「へえ~、そういうのって馬子にも衣装?ブタに真珠?なんて言うんだっけ?」
天敵ライルの発言にティエリアは凍りつく。
ブラコンのライル(本人のみ否定)とは、ロックオンを挟んで三角関係のようになっているのだから、ただのイヤミと気付けばいいものを、マジメにとってしまったのだ。
ミレイナやクリス達が褒めてくれたのは気をつかってくれただけで、本当は道化のように見えているのではないかと、みるみる顔を蒼ざめさせた。
シュッと空を切る音が室内に響いた途端、ライルの身体が通路の壁に吹っ飛んだ。ロックオンの右アッパーが見事に顎にヒットしたのだ。
ロックオンはのびている弟には目もくれず、今にも倒れそうになっているティエリアの両肩をがしっと掴むと、キスをしそうな勢いで顔を近づけた。
「すっごくキレイだぜ」
「・・・・・ホントですか?」
目の焦点が合ってきたティエリアは、おどおどと上目づかいに訊いてくる。
上目づかいといっても、身長177cmのティエリアは現在ヒール込みで182cm。ロックオンは制服のブーツ込みで188cm。
(よっしゃ!まだ俺の方が背が高い!)
色濃く出たケルトの血に思わず感謝したくなった。ロックオンは、ティエリアの前だと自分がつまらない事にこだわる、ただの男だと思い知らされてしまう。ベタ惚れの自覚は大有りだが・・・・・。
「おまえは誰よりキレイだよ。俺が保証書書いてやる」
吐息混じりに耳もとで囁かれ、ティエリアははにかみながらも背伸びをして彼に口付けた。
「こらー!!おまえらここに未成年がいる事を忘れてるだろ!!」
イアンが慌ててミレイナの目を手で塞ぐが、娘はむしろ喜んでいる。
「私は平気ですぅ~」
娘の教育に良くないと、イアンが残念がるミレイナの腕をとってその場からいなくなると、フェルト、モレノ、リヒティ、マリー、沙慈も持ち場やプライベートルームに戻って行く。
その中でロックオンとティエリアは周りを見ようともせず、抱き合ったままだった。
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まだまだ続きます。よろしくお付き合い下さいませ~!
17日のコミックシティ大阪にサークルで直接参加します!詳細は以下の通りです。
サークル/TENDERNESS (テンダネス)
スペース/4号館 T-05a
頒布本/『澄みわたる空 花々の咲く』 スパコミ新刊
『ティエリアの母子手帳 ロックオンの育児日記』
『Smile on me』
『温泉へ行こう!』 残部僅少
『Forbidden Lover』
『Call my name』
・・・と、なります。
また、私が大ファンをしている“toricolole”のとりこ様のスパコミ発行・新刊『なぐさめてあげたい 温泉番外』をお預かりしておりますので、とりこ様ファンの方よろしくです!
それから10月11日に東京で行われるティエリア・オンリーのイベント『コミティエ』のペーパーも、お預かりして配布させていただく予定です。
どうぞよろしくお願いいたします~!!
私がOOにはまっている事など知らない友達が、某ネズミの国のお土産にくれた某クマさんです。緑のTシャツに右目にアイパッチは兄貴コスのようです~
そして今日、母の日の花束を買いに行ったら、濃い紫色のカーネーションを見つけて余分に1本買ってしまいました。ティエ色のカーネーションを兄貴コスのような某クマさんに持たせると、萌えでございます!
あ、でも濃い紫の花なら茎や葉が緑だから、それだけでロクティエ色だと指摘されちゃった。たしかにそうでした しかし、どこまでロクティエに染まっていくんだろう私?
今になって気付いたんですが、クマさんが黄色なのに黄色の背景で写真撮るなんて・・・・・。見辛くてスミマセン!
通販状況の御報告です
スパコミ新刊『澄みわたる空 花々の咲く』を通販予約していただいた方と、『澄みわたる空~』を含む複数種をお申込いただいた方のうち、5月1日までに入金確認のメールを差し上げた分を、本日発送いたしました。お手元に届くまで、もうしばらくお待ち下さいませねぇ。通販の御利用ありがとうございました!
この後にお申込いただきました分も、入金確認から約1週間で順次発送させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします!
【デンジャラス・ビューティー】③
1時間後、スメラギ・李・ノリエガのプライベートルームでは大騒ぎになっていた。
「こんな物をつけるのですか!?」
ティエリアが悲鳴じみた声を上げる。その原因はクリスティナ・シエラに渡された、件の胸パッド。
「私の指示に従ってもらう、って言ったでしょう?」
スメラギは胸元が大きく開いたドレスを、両手で広げて楽しそうに笑っている。
彼女はアロウズのパーティーに潜入するティエリアに、ドレスアップして行くように命じたのだ。多分に趣味に走っている。
「でも、ロックオンは今のままの私の胸でいい、と言ってくれています」
涙目になって訴えるが、スメラギは無常に首を横に振る。
「彼の特殊な好みなんて関係ないの!いかにあなたが上手く潜り込むかが、問題なのよ」
スメラギのセリフの前半は、ロックオンとティエリアに対してかなり失礼だったが、幸いな事にティエリアはそういった事に疎い。それにイノベイターの情報を得る為にパーティーへの潜入を申し出たのは、他ならぬ自分自身なのだから、彼女の指示に従わない訳にいかなかった。
こうしてティエリアはスメラギとクリスにオモチャにされるように、ローズレッドのドレスを着付けられ、化粧を施され、カツラを付けられ、ハイヒールを履かされ、すべてが終わった時には絶世の美女の出来上がり、という訳である。
「ミス・スメラギ、これでは武器が持てない」
ティエリアは肩も腕も背中も剥き出しの姿に、持ちなれたソレスタルビーイングの銃を持って途方に暮れる。
「ああ、いつもの銃は持てないわ」
両肩を上げて見せるスメラギの横から、フェルトが拳銃を差し出した。
「これを」
それは小型の拳銃だった。しかし、それでも隠し持つには無理な大きさだが・・・・・。
手渡された銃を見つめながら頭の上に“?”マークをつけて首を傾げると、いきなりスメラギがドレスのスリット部分を捲り上げた。
「わあっ!!」
悲鳴を上げて飛び退るティエリアだったが、スメラギがドレスの裾を握ったままだったので、スリットが大きく開いて細くて形の良い足が丸見えになる。その足に穿いたストッキングを留めたガーターベルトを、スメラギは指差した。
「ここに銃をはさむのよ。こんな風にドレスを捲られないかぎり見えないし、すぐに取り出せるわ」
ティエリアはポンッと1つ手を打つと、さっそくガーターベルトに拳銃を刺してみた。
「カッコ良い」
「ホント。昔のスパイ映画に出てくる美人スパイみたい」
フェルトとクリスに口をそろえて褒めてもらったティエリアは、部屋の隅にある全身が映る鏡の中の自分の姿に目を移す。
(ロックオンに見てもらいたいな。・・・・・・やっぱり特に胸を)
そんな場合ではないのにと自分を叱咤する気持ちと、きれいに着飾った姿を恋人に見て欲しいという乙女心の板ばさみになるティエリアなのであった。
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イベント参加のため、続きをアップするのに少し間が空いてしまいましたが、連載3回目です。
短編のつもりで書き始めたのですが、予定より長くなりそうな勢いになりました。お付き合いいただけると嬉しいです!
昨晩遅く帰阪しました~。
3日のスパコミでは多くの方にスペースにお越しいただきました。本当にありがとうございました!
声を掛けて下さった方、以前発行した本の感想を言って下さった方、サイトを見て買いに来て下さった方、差し入れを下さった方、本当にありがとうございます!! OO本編様の兄貴とティエへの仕打ちに打ちひしがれてましたので、元気が出ました。
昨日会ったアレルヤ・ファンの友達は、アレルヤの扱いも酷すぎると言ってましたが・・・・・。う~ん、たしかに電池扱いも可哀想だよねぇ。
新刊の『澄みわたる空 花々の咲く』を通販予約していただいた方へは、7日に発送できるように準備しています。発送完了しましたら、またブログでお知らせさせていただきます
【デンジャラス・ビューティー】②
翌日、トレミーの通路を細々とした荷物を山のように持ったフェルト・グレイスが走っていくのを、ロックオンは見つけた。
「フェルト」
「はい。・・・・・あっ!」
振り返った勢いで、手にしていた物が半分近く落としてしまった。慌てて拾い集めるのを手伝ってやると、彼女は頬を僅かに染める。
ロックオンがティエリアと付き合うようになってから2年近く経っていて、フェルトは自分が失恋した事を自覚してはいたが、それでも初恋の相手というのは意識してしまうものだと思い知らされる。かと言って、彼女がティエリアに対して嫉妬心を抱く気になれないのは、2人一緒にいる時のロックオンとティエリアが、この上もなく幸せそうに見えるからだろう。
「すごい荷物だな。口紅にアイシャドーにって、いったい・・・・・」
ロックオンの言葉が途切れる。
最後に拾った物は、胸パッドでDカップくらい。巨乳揃いのトレミー女性クルーには必要のない物だ。
まさか巨乳女性でないとトレミーに乗せられないとかで、普通サイズのアレルヤの恋人に着けさせる気だろうか、と邪推してしまう。その場合、もちろん犯人はフェルトではなくミス・スメラギだろうと思いながら。
そのロックオンの想像は脳内だけだったし、いたのはフェルトだけだったが、他のトレミークルーがいて聞いていたら、「それなら真っ先にティエリアが着けるべきだろう。無いに等しい絶壁胸なんだから」と突っ込まれたであろう。
「返して下さい」
胸パッドを持ったまま固まったように見えるロックオンから、フェルトは顔を真っ赤にしてパッドを取り上げると、その場から足早にいなくなった。
残されたロックオンは胸の中に、モヤ~~~ッとイヤな予感を覚えていた。
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今回ちょっと短めになりました。
これからスパコミ参加のため、明日上京する準備をします~。スパコミ参加予定の皆様、どうぞよろしくお願いいたします!
あ、5月17日のコミックシティ大阪のスペース取れています。スペース№はT-5aです!当日はtoricolole様のスパコミ新刊もお預かりする予定です!!
でも同じ日に東京でロクティエ・オンリーあるんですねえ。一月に2回も東京行けないよ~。コミックシティ大阪に参加されるロクティエの皆様、大阪は大阪で盛り上がりましょうね!
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