必見!世界のクリスマス


さあ!世界のクリスマスをのぞいてみよう! フィンランドアイルランドイタリア
Q.1 フィンランドでは、クリスマスを何と言うの?
A.1 ヨウル(Joulu)といいます。12月はヨウルクー(Joulukuu)で、月がKuuなので、12月=クリスマスの月、それほど大事な行事なんですよ。
Q.2 サンタさんは、何と呼ばよ れているの?
A.2 フィンランドに昔からいたとされる伝説の存在そんざいが、いつの時代か、聖ニコラスと一緒いっしょになったようですが、フィンランド語ではヨウルプッキ呼ばよ れています。
Q.3 サンタさんは、どうやって登場するの?
A.3 雪の上を、トナカイのひくそりに乗ってきます。おうちに着くと、 呼び鈴よ りんを鳴らして「いい子はいるかな〜?」と言いながら家に入ります。
Q.4 プレゼントはどんなふうに渡してもらうの?
A.4 クリスマスイブの夕方がプレゼントをもらえる時。サンタさんがその家の子どもたちの名まえをよんで、よばれた順に受け取ります。ひとり2-3個はプレゼントがあるので、なんどもサンタさんのところにもらいに行くことになります。
サンタクロースはふたつの耳のある山に住みみんなの話を聞いているんだって。
11月からクリスマスの準備スタート!
サンタクロースはフィンランド出身といわれています。みんな知っていましたか? いやいや、トルコだアメリカだと、サンタの出生については 諸説しょせつあるようですが、フィンランド人はみんな、固くそう信じています。
サンタクロースは、フィンランド語ではヨウルプッキ(Joulupukki)といい、北極圏ほっきょくけん以北に広がるラップランド地方にある、コルヴァ・トゥントゥリ山に住んでいます。「コルヴァ 」とは「耳」という意味で、この山が、まるで2つの耳がついたような形をしていることからそう呼ばよ れています。ヨウルプッキは、このよく聞こえる耳で世界中の子どもたちがちゃんと親の言いつけを守っていたかを聞いているのです!昔は、あの真っ赤な服ではなく、動物の毛皮を着ていたんだとか。自然の厳しいきび   ラップランド。マイナス30 にもなる真冬の寒さから、サンタクロースも毛皮で身を守っていたのですね。
フィンランドでは、クリスマスの用意は11月に始まります。それからクリスマス本番までの間には、楽しみなことが 盛りだくさんも     。ヨウルプッキにほしいプレゼントを記した手紙を書き、クリスマス・カレンダーを開けたり、ジンジャー・クッキーやクリスマス・タルトを焼いたりして過ごしす  ます。
クリスマス・カレンダーは、12月1日から24日のクリスマスの日まで、毎日ひとつずつまどを開けていくカレンダーで、まどの中にはチョコレートが入っているものや、エンジェルやろうそくなどの絵が出てくるものがあります。ジンジャー・クッキーはシロップ入りで、クリスマスの前の週にたくさん焼いておきます。クッキーの生地をのばして、型で抜くぬ のがいちばんおもしろいところです。

※クリスマス・カレンダー 毎年さまざまな絵柄えがらのものが売られる。

ドアベルが鳴ると、そこにサンタさんが・・・

※クリスマス・ツリー市場 人々は好きな大きさ、枝ぶりの木を選ぶ。

※ツリーは1月6日のクリスマス時期の終わりまで飾らかざ れる。

フィンランドのクリスマス・ツリーは、トウヒという木の種類で、正真正銘しょうしんしょうめい のツリーです。森を持っている人が多いので、自分の森から切ってくるか、22日、23日ごろにツリー市場で買って車にのせて家に持って帰ります。ツリーを飾りつけるかざ     のは、なんとクリスマス・イブの24日になってから。昔は本物のろうそくをツリーにつけていましたが、今では電気のキャンドルが一般いっぱん的です。
ところでみんなは、サンタクロースは煙突えんとつから入ってくると思っていますか?
フィンランドのサンタさんは、ちゃんと呼び鈴よ りんを鳴らしてドアから入って来るんです。
クリスマスイブの夜のごちそうを食べたあと、子どもたちはそわそわと、サンタさんが待ちきれない様子。ピンポンとドアベルが鳴り、やっと現れあらわ たサンタさんは、1人ずつ子どもの名前を呼びよ ます。名前を呼ばよ れた子がプレゼントを受け取りに行くと、サンタさんはちゃんといい子にしていたか質問しつもんします。そして、来年また来てくれる約束をして、次の家にプレゼントを届けとど に行くのです。

※サンタさんのそばに行くのもドキドキ! いっしょに歌を歌って。

文・写真:セルボ貴子