2009年12月24日

策を出せ、策を! 坂本竜馬

<引用開始>

この言葉のくだりを掲載します。
犬猿の仲の長州と薩摩をなんとか手を組ませようと坂本竜馬と中岡慎太郎が策をこうじていた。
下関を中心に長州の桂小五郎。高杉晋作その他を口説いて、薩摩の西郷隆盛に合わせようと考えた。


西郷隆盛も了承し、坂本竜馬と中岡慎太郎は両藩の会合を下関でセッティングします。
会合の日、西郷隆盛は急用で下関を通過して京都に行ってしまいます。
ずっと待たされていた長州藩はこのことを聞き「ここまで愚弄するのか、わが藩を」と激怒。
「もう二度と会いたくないし、もうこれで決裂だ」と。


その時、その場にいた中岡慎太郎は「私が責任を取る」と腹を切ろうとした。
それを坂本竜馬は後ろから止めて、「策を出せ、策を!」と。
ここで死んで、確かに男は立つかもしれないが日本のためにはならない。
次の策を出せと。

<引用終了>

http://www5b.biglobe.ne.jp/~ms-okura/wh_door9.html

 


今朝の朝日新聞の天声人語にこんなくだりがありました。

 


<引用開始>

エズラ・ボーゲル氏といえば『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者で知られる米国の学者である。知日派で中国通の氏がかつて、次のように言っていたと、職場の先輩の松山幸雄さんの近著『鳩山から鳩山へ』(朝日新聞出版)に教わった



▼「中国には方策があって対策がない。日本には対策があって方策がない」と。日本人は「次の株主総会」といった目先の対策は得意だが、長期戦略を立てるのは下手だという指摘だった。民族性だろうか、それは今の民主党政権にもそのまま当てはまる



▼賛否はあっても、それぞれの政策には存在感がある。ジグソーパズルでいえば一枚ずつの小片である。だが全体の絵が見えてこない。めざす「国のかたち」が曖昧(あいまい)では霧の中に置かれた羊のように国民は不安になる。
<引用終了>



 その通りだと思います。日本人は、オリジナルを磨き上げる力は世界一ですが、アイデア、つまり「策」「方策」を出す力が鍛えられていないように思います。「方策」はプランであり、「計画」です。あるべき姿を思い描いて、そこに至る筋道に大道具や小道具を並べていく力が弱いということです。 


日本人で、一番この「方策力」が強いのは、私は石原慎太郎東京都知事であると考えています。国民を幸福にするためのプロット(計画図)が描ける、数少ない人であると私は考えます。 


さて、エズラ・ボーゲル氏が、日本が再度ナンバーワンになると語った部分を紹介します。 


<引用開始>

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の著者エズラ・ボーゲル博士でした。彼は、こう続けました。



「私が『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を書いたとき、日本人からは私たちがナンバーワンなどということはありえない、アメリカ人は頭がちょっとおかしいんじゃないか、と言われたものです。



しかし、それから十年ほどたって、短い時間ではありましたが日本は経済的な面も含めてアメリカがねたみたくなるほど発展しました。 ひるがえって今の日本はどうでしょう。中央政府も地方自治体も企業も一般市民も、後ろ向きでアリ地獄はまったような状態で覇気を失っています。



やはり私の予測は間違っていたんじゃないかと最近憂鬱な思いをしていました。


しかし今日あなたの講演を聞いて、大変元気づけられました。 スライドが示したように、生態学者が現地調査によって科学的な脚本を書き、市民が主役で、足元から『チンジュノモリ』に象徴される土地本来の森づくりを日本から世界に発信していけば、日本は私の予測どおりに再び世界のナンバーワンになるはずです」
<引用終了>


 エズラ・ボーゲル氏が、誰に語ったのか、それは、環境部門のノーベル賞と言われるブルー・プラネット賞を受賞された宮脇昭横浜国立大学名誉教授です。日本の宝とも言える方です。 

2008年の3月に、宮脇博士の講演を聞いた感想を記しました。よろしければご笑覧ください。 

「策を出せ 策を!」、鳩山総理は、所信表明演説で「国民から政策を募る」と明言されています。私も「いかにして日本経済をよくするか」の策を出します。新聞社や国民も、鳩山政権の批判ばかりするのではなく策を出しましょう。


 子ども達の未来のために「木を植えよ!」「鎮守の森をつくれ!」

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13248605.html