昨日は公明党の山口那津男代表が首相官邸を訪れ、鳩山由紀夫首相に米軍普天間飛行場移設問題や経済対策などについて申し入れを行いました。山口氏は申し入れ後、記者団に「今後の公明、民主両党関係については?」と聞かれ、「そういうことはお話ししていません」と語りましたが、まあ、公明党のアピールのために来たのでしょうね。分かります。
で、本日はその公明党の母体である創価学会の関連出版社、潮出版社がつくっている「文化手帳」について取り上げます。これは、聖教新聞の購読者や関係者に配布されているものですが、昨日、知人が「けっこう便利だ」というので中身を見せてもらい、驚愕した次第です。
通常の手帳と同じく、カレンダーやその他がコンパクトにまとめられているのですが、特色は、巻末の「人名簿」の充実ぶりにあります。そこには、作家や漫画家、大学教授、ジャーナリスト、写真家、評論家などの名前がずらりと並び、かつ、自宅や事務所の住所や電話番号も記されていました。これ、広く配布するにしては、かなりシークレットな個人情報だとも言えるのではないでしょうか。一体何に使えというのか。
具体名(分類は手帳にほぼ準拠、敬称略)をちょっと挙げると、
【作家】阿川弘之、赤川次郎、赤瀬川隼、浅田次郎、井沢元彦、井上ひさし、伊集院静、五木寛之、猪瀬直樹、池沢夏樹、石川好、石田衣良、石原慎太郎(東京都知事)、宇江佐真理、宇能鴻一郎、内田康夫、内海隆一郎、逢坂剛、大江健三郎、大沢在昌、大下英治、荻野アンナ、片岡義男、勝谷誠彦、唐十郎、小松左京、北原亜以子、倉本聡、小池真理子、神坂次郎、菊地秀行、北杜夫、北方謙三、佐江衆一、佐野真一、澤田ふじ子、澤地久枝、清水義範、椎名誠、塩野七生、柴田翔、瀬戸内寂聴、瀬名秀明、関川夏央、高杉良、高橋克彦、田辺聖子、辻井喬、筒井康隆、出久根達郎、童門冬二、夏樹静子、畑正憲、林真理子、板東真砂子、平岩弓枝、船戸与一、古川薫、三浦朱門、三田誠広、宮城谷昌光、村上龍、諸田玲子、柳田邦男、山本一力、山本兼一、柳美里、夢枕獏、渡辺淳一
【漫画家】ジョージ秋山、いしいひさいち、黒鉄ヒロシ、東海林さだお、ちばてつや、永井豪、藤子不二雄A、松本零士、やなせたかし
【ジャーナリスト、ルポライター】有田芳生、上杉隆、鎌田慧、坂本美和、田原総一朗、高野孟、船橋洋一(朝日新聞主筆)
【評論家】井尻千男、岡崎久彦、日下公人、呉智英、佐高信、塩田丸男、竹村健一、立花隆、鶴見俊輔、西尾幹二、西部邁、長谷川慶太郎、マークス寿子、室伏哲郎、吉本隆明
【学者】五百旗頭真、飯尾潤、上野千鶴子、梅原猛、小此木政夫、加藤寛、川勝平太(静岡県知事)、川上和久、姜尚中、木村汎、小堀桂一郎、北岡伸一、草野厚、岸田秀、佐々木毅、重村智計、曽根泰教、田中優子、竹中平蔵、中沢新一、中島嶺雄、中谷巌、中西輝政、中西寛、平川祐弘、深田祐介、藤原帰一、松本健一、御厨貴、武者小路公秀、村田晃嗣、山口昌男、養老孟司、渡部昇一
…以上、ざっと目についた人を挙げましたが、仕事場の所在地の記載だけしかない人もいるものの、どうみても自宅住所、電話番号だとしか思えないものも載っています。私も初めて「ああ、あそこに住んでいるのか」と知った人もたくさんいました。作家や学者にファンレターを書きたい人にはとても便利な手帳ですが、まさかそんな目的で電話番号まで記しているわけではないでしょうね。上に記した人たちがみんな学会員であるとか、シンパであるならばともかく、明らかにアンチの人もいますし。
そして、何より驚いたのが、この方の名前でした。
「三笠宮崇仁」 なんと、昭和天皇の弟宮である三笠宮さまについても、中近東文化C名誉総裁の肩書きで、住所と電話番号が明記されていました。これを聖教新聞の読者や学会関係者に配ってどうしようというのでしょうか。理解に苦しみます。
昨晩、これに気づいた時点で潮出版社に電話し、担当者に他の人の分とも合わせて掲載理由を聞こうと試みたのですが、不在とのことでした。それにしても、毎日、なんだかなあと思うことばかりです。
by herotarou
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