「最後のパレード」事件の真相に迫るために論点を整理し、まとめてみました。
1、端緒 (ものごとの始まり)
私が、2007年6月議会に提出した市議の辞職勧告請願の提出など私の「正義感」に恨みを持つグループが、市長のブログ等を通じて「中村をだまらせろ」と攻撃したことが端緒である。
<引用開始>
薄井政美氏の「異論の封殺行為姿勢」は市議としての適格性に欠ける。薄井政美氏のブログや住民投票を求めた市民連絡会のブログにおいて、薄井政美氏は一貫して氏の意見と異なる言論を封殺してきた。その行動姿勢は公人となった現在も同じであり、「少数意見の尊重」「表現、言論の自由」をうたった日本国憲法の精神に反する卑劣な行為であり断じて看過することができない。
薄井政美市議のこのような行為こそが、長崎市長が殺害された事件や加藤紘一元自民党幹事長の実家放火事件など、自由闊達な言論活動を封殺する蛮行へつながっていくのであり、氏の倫理感、道徳感の欠如はまさに 市議としての適格性に欠けていると断じざるを得ないのである。
<引用数量>
http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/image/C0C1B4EABDF1A3B4C4CC.pdf
2、虚偽報道に至る経緯
読売新聞の門間順平記者が、2ちゃんねるに投稿された「最後のパレード」パクリ疑惑に飛びついたことが、虚偽の報道に至った。 門間記者は東村山市の「中村 克問題」の背後にあるものを全く理解していなかった。
<引用開始>
最後のパレード発売直後の2009年3月。
2ちゃんねるの中の掲示板の中では書き込み内容と 最後のパレードの文章がピタリ一致することから「これはこの掲示板のパクリだ!」という話題で持ちきりでした。
<引用終了>
http://www42.atwiki.jp/parede/
3、門間記者の狙いと誤算
「ディズニーランド」「ベストセラー」「パクリ」という三拍子揃ったネタであり、大スクープ記事が書けるともくろんだ。「盗む」という字を使うことにより、著者は悪者に、自分はヒーローになると喜んだ。
しかしながら誤算があった。誤算は、私を数年前から脅し、言論を封殺しようとするグループ、匿名ネットテロリストたちが、丸善(多分イクスピアリ店だろう)やユニセフなどに集中攻撃をかけ、書籍の全面回収に至ったことである。911事件と同じ「効きすぎた」のであり、盗んでいない著者をひれ伏させることに失敗し、反対に怒らせた。
4、読売新聞が書くべきであった記事とは
著者は、「語りつがれるべき戦争体験談(エピソード)」のように、「最後のパレード」に書かれた人を幸福にさせる体験談は「公共財」であり、著作権法で保護されない「データ(記録)」であると考えていた。しかしながら、現行法では、ネット上の「語りつがれるべき戦争体験談」であろうが、著作者の許諾がなく転載すれば著作権法に違反することになる。
門間記者は、読売新聞の行動規範に則り、公正な取材を行えば「最後のパレード」は、著作権法に違反している疑惑がある、としか書けなかったのである。(それでは、ホームラン記事にならないから「盗用」と報じた)
読売新聞記者の行動規範より
取材・報道に当たっては、人権の尊重を常に心がけ、個人の名誉を不当に傷つけたり、プライバシーを不当に侵害したりすることがないよう、最大限の配慮をする。
http://info.yomiuri.co.jp/company/shinjyo/
5、サンクチュアリ出版が隠し通したいこと
商業出版社であるサンクチュアリ出版は、33のエピソードのうち、私が書いたエピソードや、「あひるさんありがとう」のエピソードなど、ほんのわずかなエピソードの著作権の帰属先しか判明できないことに気付いた。「最後のパレード」の回収を決定させたのは、匿名のネットからの情報がほとんどであり、「20以上のエピソードの事後承諾を取りたくても取れない」という現実である。
サンクチュアリ出版は、商業出版社でありながら、「著作権法に無知」であったことが「最後のパレード」事件の発生理由であることが「ばれる」と、書店や流通業者から締め出されることを恐れた。そして、この事実を隠すために、「中村が言論活動を止めないから、小さな親切運動本部が事後承諾を与えない」と関係者に説明し、すべての責任を著者に押し付けた。
6、サンクチュアリ出版の失敗
6月中旬に、中村がディズニーランドと小さな親切運動本部から、7日以内に「事後承諾」を得なければ出版契約を解除すると一方的に通告してきたことだ。前述のように、20以上の「事後承諾」をも同時に得なければ、ディズニーランドと小さな親切運動本部の「事後承諾」を得ても全く意味がないのだ。これは、サンクチュアリ出版が著者には印税は払わない、と宣言したことと捉えられ、著者を弁護士事務所へ走らせる結果となった。(著者は弁護士事務所で初めて、普通の出版社なら出版稟議が通らない本と知った。)
サンクチュアリ出版側の集団知能指数がもう少し高ければ、私は今でもだまされていることに気付かなかったかもしれないと思うと、なんとも複雑な心境だ。
7、読売新聞社の対応
6月に「なぜ平日の営業時間帯に現場を取材しなかったのか」という内容の質問状を読売新聞社に郵送したが、いまだに回答はない。今後、この記事の内容を含め、「盗用」と報道したことは記者としての行動規範に違反しているのではないかという質問状を出していきたい。(読売新聞は無視するだろうが・・・)
8、「最後のパレード」事件の勝者は匿名ネットテロリスト
東村山市議会に提出した請願(審議されずに不採択となった)に「薄井政美市議のこのような行為こそが、長崎市長が殺害された事件や加藤紘一元自民党幹事長の実家放火事件など、自由闊達な言論活動を封殺する蛮行へつながっていく」と書いた。東村山市の匿名ネットテロリストは、読売新聞を「利用し」し、「最後のパレード」の回収作戦を勝利に導いた。
私は、ある大学の先生の名前を出したところ、その先生から「二度と私の名前を出さないでほしい」というお叱りを受けた。匿名ネットテロリストたちが、大学に総攻撃をかけたからこそ、先生は「大学に迷惑がかかるから」と考えられ、そう言われたと私は判断している。
匿名ネットテロリストたちは、私の通うキリスト教会へさえも攻撃をかけた。私は、教会を離れざるを得なくなった。
私は、匿名ネットテロリストを恨んでも憎んでもいない。大前研一氏も書かれていたが、みな普段はやさしい普通の人たちだ。読売新聞の「悪者中村をたたいてよし」というGOサインを受け取り、普段はミツバチの自分を、凶暴なスズメバチの自分に変身させてしまうのだ。
キリスト教では厳しく禁じられている「私的制裁(リンチ)」という罪を多くの日本人は容認している。市橋容疑者の両親も「怖くて外出できなくなった」と語っているが、まさに当事者でなくては分からない苦しみなのだ。
匿名ネットテロリストが追い求めているものとは、「ざまあみろ」と言うことができる自分だ。実際に私の家には「ざまあみろ」という電話がかかってきた。録音してあるのでネット上で公開もできるが、私はその選択をしない。なぜならば、前述したように彼らは普通の人たちであり、決して根っこから悪い人間ではないと考えているからだ。「中村 克」でストレスを発散しているだけだからだ。
東村山市の匿名ネットテロリストよ、もういいではないか。あなた方は勝利したのだ。勝利の美酒を何回も味わったのだ。私は、あなた方を攻撃していない。私のような報道被害者を生みださないように、あらゆる手を使って読売新聞に責任を認めさせるよう前向きに行動する。あなた方が矛を収め、前向きに歩むよう心から祈りたい。
9、残された問題点
弁護士法の最初にはこのように書かれている。
(弁護士の使命)
第一条 弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。
2 弁護士は、前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。
http://www.ron.gr.jp/law/law/bengoshi.htm
サンクチュアリ出版の弁護士は、サンクチュアリ出版が私をだまし、私に全責任を押し付け、サンクチュアリ出版が虚偽風説流布業務妨害を犯すことを知っていたのか。知っていたとすれば弁護士の使命に反することになる。弁護士法に基づく懲戒の請求ができないか検討したい。
小さな親切運動本部の弁護士も同じだ。
<引用開始>
一方、「あひるさん、ありがとう」の著作権を持つ「小さな親切」運動本部は法的な問題について検討するとしており、対応を一任された顧問の稲見友之弁護士は近く同社や著者の中村氏と協議の場を持つことを明らかにし、「新聞広告の掲載など、本の購入者や社会に広く分かる形で謝罪を求めたい」としている。(2009年4月24日 読売新聞)
<引用終了>
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090424bk01.htm
稲見弁護士の事務所から私の携帯連絡先を問われ、お教えしたにもかかわらず連絡はなかった。そして28日に会見を行うと一方的に発表した。
「日時は4月30日16時から、場所は文部科学省記者クラブ会見室が予定されているとのこと。」
http://ameblo.jp/tg016450/entry-10250926022.html
サンクチュアリ出版は、この会見が行われることさえ私には告げなかった。稲見弁護士も、読売新聞で「著者と協議の場を持つ」と明言しておきながら、その責務を怠った。怠ったというより、私と協議するとまずいことになるために、意識的に協議を取りやめたというのが本当のところだろう。
ここまで、論点を整理してきたが、私には何か、点と点が結ばれ、一本の線になったように思えてきた。つまり、サンクチュアリ出版の弁護士と小さな親切運動本部の弁護士が「共謀」していたらと仮定すると、すべてつじつまが合うということだ。
両弁護士は、お金を払ってくれる依頼者、サンクチュアリ出版と、小さな親切運動本部を「勝たせる」ために、著者を悪者に仕立てる作戦を実行に移したとすれば、サンクチュアリ出版が自信を持って変節したのも理解できる。サンクチュアリ出版も読売新聞の報道被害者である。被害者は「弁護士」という職業の先生の助言に大きな安心感を得るものだ。
サンクチュアリ出版の鶴巻社長は、全国の書店を行脚したそうだが、そこでは「中村 克に対し怒っている」という感情論で書店の同情を買うという作戦を展開した。これも、小さな親切運動本部も、再三私に謝罪を求めたが、弁護士の言う通りの行動だったのだろう。
このように考えると、「最後のパレード」事件の悪者中の悪者は、弁護士ではないかと思える。
サンクチュアリ出版の鶴巻社長は産経新聞の取材でこう述べている。
<引用開始>
「TDLは『公の場所だ』と著者の中村さんはおっしゃっているが、その通りだと思う。例えば、東京駅で『いい話』があったときに、東京駅やJRに許可を取るかということと同じだ。(TDLの)キャラクターの肖像権や商標権に関連するものを使うときはもちろん許可や契約は必要だが。弁護士からも『TDLから許可をとらなければいけないということは厳密にはないだろう』との解答を得ている」(4月22日産経新聞)<引用終了>
このインタビュー記事は、「最後のパレード」事件の本質に迫る「証拠」だ。ぜひ読んで欲しい。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/print/books/breview/245829/
この法律解釈が間違っているとサンクチュアリ出版の弁護士は指摘されたのだろう。そして、この失敗がサンクチュアリ出版の破たんに結び付かないようにするために、小さな親切運動本部の弁護士と共謀したのだろう。
私の仮定が正しいとすると、私は、実に多くの人達によって悪者に仕立てられたことになる。「最後のパレード」を読んでくださった人たちのためにも、事件の真相の説明責任をはたさなくてはならない。
※この記事のホームページなどへの全面転載を承諾します。「最後のパレード」読者の方々やお友達などに、ぜひ真相をお知らせください。