クリスマスのお話。
幼少の頃、毎年おうちにサンタクロースが来ていました。
毎年12月初めに弟とサンタさんにお手紙を書くのです。
それを母に渡すと母がフィンランドのサンタさんへ送ってくれます。
そして、12月中旬にフィンランドのサンタからお手紙の返事が返ってきます。
世界中の子供が読めるように、いろんな国の言葉で書いてあるお手紙。
もちろん消印は外国のものでした。
24日のイブのクリスマスパーティーでは両親からクリスマスプレゼントをもらい、
25日の朝には必ず枕元にサンタクロースからのプレゼントが置いてありました。
そんな背景があったので、
サンタクロースは100%絶対に存在するのだと、
ずっとずっと思っていました。
中学1年生までは。
(本気で。)
そして、中学1年生のある日。
倉庫にいた私は、あるものを発見するのです。
それは、自分がサンタに宛てた9通のお手紙。
3歳~11歳までの9年間分の手紙でした。
それを発見した私は、本当にがっかり。
でも、どこかで 「やっぱり・・・」と思う気持ちもあったのです。
いろんなことを考えてしまって、それからしばらく両親に言い出せず、
ある日、意を決してその手紙を両親に差し出しました。
すると、両親は「ばれた?」とニッコリ。
両親も、さすがに中学1年生まで信じるとは思ってなかったらしく、
(そりゃそうだ。)
かと言って、今更真実を伝えるわけにもいかず、
ちょうどいいタイミングで私は事実を知ってしまったのです。
その時両親は言いました。
「弟くんはまだ信じてるからそのままにしておいてね」と。
(実際弟は早くに気づいていたみたい。)
今考えると、両親の演出は大変なものだったと思います。
でも、おかげで幼少時代のクリスマスはとてもワクワクしたものだったし,,,
両親には本当に感謝しています。
きっと、私も自分の子供に同じことをするのだろうと思います。
だけれど,,,
未だに両親がやってくれたとはとても思えず、
どこかでまだサンタクロースを信じている自分がいたりして。
きっと、子供の純粋な信じる心がある限り、
サンタクロースはやっぱり存在するのだと思うのです。
Merry Christmas!
温かい、ステキなクリスマスを。