麻生太郎首相は3日午前の衆院予算委員会で、国家公務員の天下りや国家公務員OBが再就職を繰り返す「渡り」の斡旋について、「今年いっぱいで廃止する政令を作りたい」と表明した。政府は「渡り」斡旋に関し、「再就職等監視委員会」の判断で3年以内は認めるという経過措置をとっているが、首相は「3年を前倒しして廃止する」とも述べた。
麻生首相はこれまで「渡り」について、「今後、斡旋の申請が出ても認める考えはない」との答弁を繰り返していたが、与党内からも全面的な禁止を求める声が強まっていた。
自民党の田野瀬良太郎氏への答弁。