ハローワーク梅田の担当者は、求人はすべて受理して公開するのが原則とし、「会社の詳細をチェックするのは難しい」と説明。「面接でおかしいと思ったら情報を寄せてほしい」と話している。
ハローワーク梅田には、求人票を見て広告会社に就職した男性から「採用後に100万円の出資を求められた」という相談もあった。男性が「持ち合わせがない」と断ると、車で消費者金融の窓口に連れて行かれ、結局40万円を出資したという。
ハローワークの担当者は「監禁や強要罪にあたる可能性もある。警察に相談しては」とアドバイスをしたが、男性は「もう少し様子をみる」と悩んでいたという。
大阪労働局によると、府内15カ所にある総合労働相談コーナーに寄せられる相談は、昨年秋のリーマン・ショック以降に急増している。
「面接に行くと求人の条件が異なっていた」「正社員と思ったら非正規だった」など募集や採用をめぐる苦情や相談も中には含まれ、今年3月末までの2008年度の相談件数は前年度比15・5%増の10万8千件だった。今も多い状態が続いているという。