参院自民ガタガタ 相次ぐ離党、ベテラン公認問題も

産経新聞2009年12月23日(水)08:05
 参院自民党を揺るがすような出来事が相次いでいる。22日には、自民党の長谷川大紋参院議員(66)が執行部の運営を批判する形で離党届を提出。18日に田村耕太郎氏(46)が離党を表明。また、ベテラン議員の出馬や衆院からのくら替えをめぐり党内に根強い異論があるなど、来夏の参院選に向けて態勢を固めなければならない時期に、参院自民党の動揺が続いている。

 参院自民党執行部は22日、重鎮である青木幹雄前参院議員会長(75)が来夏参院選に出馬の意向を固めたとする情報をめぐっても混乱した。執行部には、島根県連が青木氏の公認を申請すれば断れない雰囲気がある半面、中堅・若手からは青木氏の引退を求める声がある。

 この日、尾辻秀久参院議員会長と谷川秀善参院幹事長らが党本部で対応を協議したが、「どうやら出馬するようだ」などと情報交換しただけ。執行部が青木氏本人に意向を聞けば済む話だが、結論はうやむやで、執行部の当事者能力が問われそうだ。

 また、8月の衆院選で落選した山崎拓元副総裁(73)は22日、山崎派の会合で、参院選の比例代表に公認するかどうかを来年1月24日の党大会までに決めてほしいと執行部に求めた。これに対し、西田昌司、礒崎陽輔両参院議員らが22日夕、谷垣禎一(さだかず)総裁に対し、次期参院選で比例代表候補の70歳定年制の厳守などを求めた。山崎氏を公認するかどうか、執行部は難しい判断を迫られる。

 また、離党届を提出した長谷川氏は同日、記者団に対し、茨城県内で自民党と対立関係にあった中村喜四郎衆院議員(60)=茨城7区=の所属する改革クラブと統一会派を組んだことに「茨城県連に説明がなかった」と反発した。その後の役員連絡会では野田毅元自治相らが、統一会派結成時の執行部の不手際を批判するなど、混乱が尾を引いている。

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