2009年12月12日

直感

皆さんは周りの評判と実情がぜんぜん違う人物に出くわしたことがありますか?
例えば、人も羨む理想的な人生を歩んでいそうな人が、
実際はそうじゃなかったり。。。なんてことが。

私の経験をお話します。
前の職場の先輩にモテ男がいました。

彼は仕事の能力が高く、上からも下からも信頼が厚かった人物です。
その上、アメフトをしていたので身体はガッチリタイプで
男らしい顔立ちでもちろん異性からモテモテでした。

そして私がなんと、彼の下で勉強させていただくことになりました。
正直うれしかったです。
当時私は27。彼は私より4歳上で、24で結婚したので既に小学校に上がるお子さんがいて、幸せな家庭を築いていると皆そう思っていましたし、
私もそう信じていました。
結婚式に出席した彼の同期の先輩から結婚式の写真を見せてもらったこともありました。綺麗な奥さんでした。
毎日はめていた彼の左手薬指に光る指輪を見るたびに、羨ましいなと思ったものです

あるとき私が上司に怒られていたとき、
私が間違っていたので平謝りだったのですが、説教が長くなり
「上司は絶対的に偉いんだー!」みたいな話になってきてしまいました
そこの部分が気に入らなかった先輩は「それはちょっと違うんじゃないですか」と言ってくれたのです。
私の失敗も自分の責任という態度を示してくれたときは
先輩の器の広さに感動しました。

さて、彼の下について仕事が始まって1ヶ月も過ぎようとしていた頃、
私は変なことを気にかけるようになったのです。

それは、
「彼は幸せじゃない・・・・」

そう思う理由はいろいろありました。
第一に、私が彼に惹かれていってしまったことです。
私は人のものには絶対に興味が湧きません。
いいなと思っても、その人が既に誰かと幸せになっていれば
「素敵だな」以上に想わないからです。

もうひとつの大きな理由は・・・直感です。 笑
なによりも「背中が寂しい」 という印象があったのです。 
何それ?w とお思いでしょうけど
これといった決定的な発言とか態度じゃなくて
直感としか説明がつきません。
とにかく陰の空気が漂ってるのです。

周りから幸せな家庭を築いていると羨ましがられていた彼は、
もしかしたら独り者なんじゃないかと。

日に日に気になって、一緒に仕事をするようになって半年。
私は彼に惹かれていたので、曲がった事態にならないよう
彼は本当に幸せな家庭があるのかということを確かめなければいけない と思う毎日でした。
勇気を出して飲みにお誘いしました。
彼は大酒飲みですが職場の女性とは一切飲みに行かない人だったので
お誘いするのがとても怖かったのですが、
お酒飲みながらでもないとこんな話聞けないと思って。

彼は「いいよ」と言ってくれました。


酔いが少しまわってきた頃、いよいよ切り出しました。

「先輩ってなんか寂しそうですよね。。。。」
「え? そう?」
「はい。私の直感で申し訳ないですけど。。。」
「え?」
彼は場が悪そうな様子でしたが、
なかなか語ってくれません。

私は単刀直入に言いました。

「先輩、独りでしょ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



すごい長い間でした。
もし間違いだったらとっても失礼なことを聞いているので
一瞬どうしようかと思いましたが、
私もよほどの直感が無ければこんなこと聞かないので、
心の中で
「認めてくれ~」 と叫んでいました。  笑




「うん。」

やっぱり!

認めてくれた後は、奥さんの浮気が原因でこじれたことや、
そこまでのいきさつや、お子さんとはどうしてるとか
いろいろなことを話してくれました。
しかし、職場の人間は彼の上司も含め誰も知らないことなので
絶対に話さないで欲しいと言われました。
『彼』を演じなきゃいけない辛さがあるのだと知りました。

私は彼が独り者であることを確認して告白しようという計画でしたが、
その日は出来ませんでした。

あまりに重い話の後でしたから。

次の日、嫉妬深い女性群が
色眼鏡で私を見るようになりました。

彼は職場では妻子持ちですし、
一番のモテ男でしたから、
いままでずっと、もどかしい思いをしてきた女性先輩たちは、
一番若い私を憎たらしく思ったのも無理ありません。

そんな逆境も気にせず、
彼はいろいろ気を使ってくれました。
公私共に信頼をおいてお付き合いしていました。
しかし、彼には二度目の結婚の意志は無く、
このままずるずるいくのも良くないということで別れる決心をしました。
1年半後、退職願いを出しました。

その半年後、彼も職場を離れたそうです。




私の直感は仕事でもプライベートでもかなり当たります。
いいことも悪いことも。
嘘も手に取るように解ります。

解るからこそ、嫌な部分が見えるのかもしれません。
彼のように周りの期待を裏切らないようにとしている場合は同情してしまうし、反対に自分を演じて人を騙そうとしている人を見ると
気持ち悪くなります。

そういう人に限って私につんつんしたり、おべっかを使ってきます。
すべてを見透かされてると気づいているからでしょう。
あまりに幼稚で、恥ずかしいの一言です。
ありのままの自分を生きることになんでそんなに抵抗があるのでしょう。
そういう方たちにとっては、このブログが非常に不愉快だと思います。
私は善良で真面目な人が好きなので悪しからず。
































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