国民を騙すことしか考えていない
鳩山首相がようやく初めて決断した。
しかし、その目的は小沢幹事長と同じく来年の参院選で勝つためである。
子供手当てに所得制限を設けないとしてマニフェストを守った。
というより所得制限を設ければ2000万円にするのか700万円にするのか収拾がつかなくなるからである。
2000万円以上にすれば少なすぎて財源確保にはならないばかりか事務作業が煩雑で費用効果はマイナスになる。
そうかといって、700万で切れば財源は一部確保できるが、貰えない人の反発を買って参院選に響く。事務作業も大変である。
ではいっそのこと所得制限は設けないといった具合である。
「子育て支援は社会がするという理念から全国民が負担する」という鳩山首相に国民は納得していない。
金持ちの子供になぜ金をやるのかという国民感情は当然である。
そもそも子供手当てそのものが効果の期待できないバラまき政策であり反対である。
一方で暫定税率の廃止はマニフェストの約束を破った。
「率直にお詫びしなければならない」と鳩山首相はぬけぬけと釈明しているが、ついこの間、マニフェストを実現できなかった場合は責任を取って辞任すると見得を切ったではないか。
「秘書の責任は政治家の責任、私なら議員バッジを返す」と言った首相が「上申書」でお茶を濁そうとしているのと同じである。
鳩山首相
「暫定税率はいったん廃止して、税率は維持する」
これはぺテンである。
マニフェスト破りの言い訳が聞いてあきれる。
鳩山首相
「まずは地球環境を守ろうじゃないかという国民のみなさんの様々な意思も大事にして頂いて、暫定税率を維持を致したい」
福田内閣が「地球環境を守るためにも暫定税率は廃止しない」とした事に猛反発していた鳩山氏。
記者に180度転換したのかと問い詰められて・・・
鳩山首相
「COP15で10時間各国首脳と議論して、地球環境を守らなければという思いがかなり強く私の体の中に入り込んだ」
と苦しい釈明をした。
嘘である。財源確保が本音だろう。
地球環境を守りたいなら高速道路全面無料化のマニフェストも撤回すべきであろう。
「全国民を代表して」という小沢幹事長、「国民の意思だから」という鳩山首相。
どちらの「国民」がほんとうの国民なのか。「国民」「国民」と軽々に口にして欲しくない。
小沢対鳩山の勝負は1勝1敗だと言ったコメンテーターがいたが、戦うと見せて裏で手を握っている出来レースである。
ふたりとも国民の事など念頭に無く、如何にして来年の参院選に勝つかしか考えていない。
国民は民主党の正体に早く気付き、来年の参院選には民主党に引導を渡すべきである。
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by tom-h
歴史の汚点、小鳩政権