貴乃花親方が一門離脱表明 来年の理事選挙に立候補
一門会を終えた貴乃花親方=両国国技館
来年1月の初場所後に実施される日本相撲協会の役員改選に向け、22日に東京・両国国技館で開かれた二所ノ関一門会の席上で、元横綱の貴乃花親方(37)=本名花田光司=が理事選への立候補をあらためて明言するとともに、同一門を離脱する意思を表明したことが分かった。
一門に支えられて理事に就任することが慣例の角界では極めて異例。ただし、角界改革の意向を持つ同親方は広く中堅、若手の親方から支持されている。
出席者によれば、貴乃花親方は「このままでは皆さんに迷惑を掛けるので、一門を外れて立候補します」と語ったという。二所ノ関一門はこの申し出を保留。来年1月8日に再び会合を開く方針。しかしある親方は「本人の意思は相当に固い。一門を出て行くだろう」と話した。貴乃花親方は報道陣に対し「コメントは差し控えさせていただきます」とするにとどめた。
相撲協会の理事枠は五つの一門ごとに配分されており、最近の二所ノ関一門の立候補者は3人。今回は放駒親方(元大関魁傑)、二所ノ関親方(元関脇金剛)の現職2人に加え、新候補として貴乃花親方と鳴戸親方(元横綱隆の里)の計4人が名乗りを上げ、立候補者を3人に調整したい同一門で混乱が生じた。
(2009年12月22日)
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