「兵士の妊娠」軍法会議も イラク米軍の兵員不足で【ワシントン共同】イラク北部に展開する駐留米軍司令官が、前線で任務中の兵士に妊娠することを禁じ、違反者は軍法会議の対象にするとの命令を出したことが21日分かった。妊娠させた者も罰せられる。米軍の準機関紙スターズ・アンド・ストライプスなどが報じた。 CNNによると、司令官は兵士らにあてた声明で「兵員の減少に直面しており、(指揮下にある)兵士全員が必要だ」と説明した。イラクとアフガニスタンでの戦闘が長期化し、兵員数が逼迫したことが背景にあるとみられる。 同紙によると、命令を出したのは北部キルクークやティクリートなどを管轄する部隊の司令官。一緒に前線に配置された夫婦も対象となる。これまで実際に軍法会議にかけられたり罰せられた兵士はいないという。 軍報道官は同紙に対し「兵士が妊娠して部隊を離れれば、部隊の任務遂行能力に悪影響が及ぶ」と述べた。米軍の規定では、イラクで妊娠が判明した兵士は14日以内に戦地から離脱することが決まっている。 【共同通信】
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