この人物のオモテとウラ　松雪泰子（女優）

●３年前の「フラガール」から大化け

　先週１４日、ヒロインを務めた映画「笑う警官」が公開された。「笑う警官」は人気作家・佐々木譲の小説が原作で、角川春樹が製作・監督・脚本を手がけた社会派ミステリー。１２年ぶりに監督を務めた角川が「１５０万人を動員できなかったら映画をやめる」と宣言して話題になっている。

　松雪はここ数年、話題の映画によくキャスティングされている。昨年は直木賞受賞作を映画化した「容疑者Ｘの献身」など３本に出演し、今年は５本に出演。

　とくにこの秋は、「笑う警官」のほか、実在の結婚詐欺師を描いた「クヒオ大佐」、山崎豊子原作の「沈まぬ太陽」の２本が公開された。「沈まぬ太陽」は角川春樹の弟・角川歴彦が製作総指揮を務め、すでに１２０万人の動員を記録し大ヒットしている。

　松雪は０６年、映画「フラガール」で主演し、大作でも注目作でもなかった同映画を、ロングラン上映、１２５万人動員と大ヒットさせた。第３０回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した松雪は、以来、映画界から引っ張りだこなのだ。

　松雪自身も仕事に燃えていて、来月は舞台「東京月光魔曲」でヒロインを務める。来年ＧＷには映画「てぃだかんかん」が公開の予定だ。

　また、デビュー前のデザイナーになる夢をかなえ、大きくしている。すでにメガネのデザインを手がけているが、洋服のデザインにも手を広げている。来年２月にショップサイトを立ち上げ、松雪がデザインした洋服を販売する予定なのだ。

●私生活では意外に“教育ママ”！？

　それにしても、これほど仕事に燃えているのはなぜなのか。

　松雪は０４年１２月に離婚し、８歳の１人息子・大知クンを育てている。教育熱心な松雪は、大知クンが２歳の頃から塾を掛け持ちさせるほどだったという。まだ子育てに手がかかるはずだ。

「松雪は子どもがいても、恋に生きる情熱的な女なんです。前の夫のＧＡＫＵと結婚したときは、ＧＡＫＵがミュージシャンだったのでＧＡＫＵのプロデュースでＣＤを制作したりした。仕事にも恋愛が反映されるんです。だから、今は役者かアパレル関係の恋人がいるか、“仕事が恋人”か、いずれかではないでしょうか」（芸能ライター）

　松雪は独身時代、俳優・保阪尚希やミュージシャン・河村隆一との恋愛で注目を集めた。

　離婚してシングルマザーとなってからも、俳優の萩原聖人や堤真一、世界的なドラマー・沼澤尚とウワサになるなど、華やかな浮名を流してきた。

「次々と男とウワサになり、それを無意識のうちに芸の肥やしにしている松雪はまさに“ディス・イズ・女優”という感じですね。２８日に３７歳になる松雪ですが、情熱的な恋を楽しんでいてカッコいい、と憧れる女性も多いんですよ」（雑誌記者）

　脂の乗った松雪の次のお相手が気になる。

（日刊ゲンダイ2009年11月20日掲載）