RF事変のすべて  〜 Final Update 〜

 

<はじめに>

 リネージュ2から身を引いて、いくばくか時間が経ちました。 MMOという仮想空間での出来事、想い出も色々と整理がつき、そして自分の中で色褪せていく中で 過去のものへと変貌してきました。 もう過去のものとなったRF同盟崩壊へと繋がった一連の「RF事変」について、そしてその後の自身 らの行動について今明らかにしたいと思います。これは私レイリーアーシェの行動ならびに楼蘭血盟の行動を正当化するものではありません。むしろ認めるべき非を認め、批判されるべきを批判される前提で記載しています。

 まず、RF同盟が隆盛を迎えていたのは「楼蘭」、「聖なる騎士」、「SilenceHunter」の3血盟が 同盟として活動している同時であったと認識しています。人数的には戦争時80+。この後ドリーム シアター血盟が合流し同盟動員数120+となった時期が強さにおいては絶頂でしたが、同盟連携の 完成度、成熟度から言えば前者が全盛期と私は同盟主として記憶しています。 全盛期から、ドリームシアター血盟(盟主:お隅)を加えた当時、綻びが無かったか?と言われると それはNoです。すでに綻びは存在しました。 大きな点は内部での男女の関係(リアル含む)、そして内部不正者の存在でした。

 まずは内部不正者について。
 この当時、俗に言うBOTツールを使用していると思われる人間、またはRMT(Real Money Trade)を 活用していると思われる人間が内部に数名いました。BOTツール使用者としては、かすぴ、トッドくん の2名が挙げられます。RMT使用者としては、靖王、ヒロ・ナツシマ、デクデスらが挙げられます。 これに対し、自身がリアルで知っているメンバー、そして低レベル時代からその成長を見てきたいわば 生え抜きのメンバー、という個人的な感傷を伴う擁護の立場をとっていたのが私レイリーアーシェで あります。本来、それらを罰する立場である私が、第一に擁護ありきでいた時点が最大の過ちであり、 自分の弱さでもあったのだと今は認識しています。

 そして最大の問題点は、男女関係。
 人が集まり、人数が増えていくことで自身の把握していないところでの色々なこじれが多々ありまし た。私自身、特定の血盟員とリアルでの交際関係があった事もあり、必要以上に踏み込んで注意や 喚起を出来なかったのも自身の不徳の致すところであったと反省しています。これらのこじれで、 抜けていくメンバーがいたり、内部的にしこりを残したりといった事も大きな綻びのひとつであり ました。まあ、一番女好きで手に負えなかったのは魅矢くん、でしたね(苦笑)リアルでも知って いただけにできるだけ穏便にと思って見ていましたが、さすがに最後の最後で自分の女に手をだそ うとしたのだけは許せませんでした。これがRF事変の最後の決定打になったのは後述となります。


<RF事変への伏線 〜404NotFound血盟とのFPK〜>

 まず、RF事変の伏線となったのはRF同盟 VS 404NotFoundとのFPKです。 経緯としては、RF同盟に加入し内部にて組織再編を進めていたドリームシアター血盟が、404NotFound 血盟にFPKを布告された事でした。この時、RF同盟主であった私の取り得る手段は2つ。 ひとつはドリームシアター血盟を同盟に迎え入れる事を中断し、関係を解消した上で不干渉とする事。 もうひとつはドリームシアター血盟を同盟に迎え入れた上で、RF同盟として404NotFound血盟とFPKに 突入する事。前者はどう考えてもドリームシアター血盟を切り捨てる、としか考えられませんでした。 色々な議論が同盟内部、血盟内部であり総合的な答えは得る事は出来ませんでした。いずれの意見も 正しく、そしていずれの意見も間違いだったからです。 最終決断は、私レイリーアーシェが決定させてもらいました。

  ・結論 : ドリームシアター血盟をRF同盟に迎え入れ、404NotFound血盟とFPK開戦

 大規模同盟となったRF同盟ですが、小規模な勃発交戦がメインのFPKにおいては決して楽な戦いでは ありませんでした。実際、レイリーアーシェ個人は活動の9割以上を巡回・交戦に費やし、ゲット・ 被ゲットという率からいえば圧倒的に勝利していましたが、長きに渡る血盟戦において脱退・離脱 となった血盟員は楼蘭血盟だけで10名を数えました。 楼蘭、ドリームシアターの両血盟はイン率、交戦意欲ともに高い水準で維持していましたが、最初に
綻びが見えたのは聖なる騎士でした。戦争時のイン率、アジト戦でのイン率が徐々に減少し、同盟 全体としての戦力保有数が見るからに減少してきたのです。当時、DT血盟のお隅との間で「聖なる騎 士はこのままでは崩壊する、何か手を打たねばいけない」という話し合いを幾度もした事が思い出さ れます。

 最終的に開戦、といった結論を導いた私自身。そしてそれによって結果離脱していったメンバー。現在も文句も言わずついてきて共に戦ってくれているメンバー。そして同胞として同盟として共に 成長してきた聖なる騎士血盟の弱体化。それを見るにしのびなくなったのは開戦から数ヶ月過ぎて の頃です。この頃、JDF血盟の盟主ハーロイーンを仲介とし、404NotFound血盟との停戦交渉が徐々 に開始されました。その過程うんぬんは割愛しましょう、結論だけ申し上げます。 私はRF同盟の戦争同盟としてのメンツ、RF同盟の存続・今後の活動を優先し、レイリーアーシェ 個人が404NotFound血盟に「謝罪」する事としました。あとはいくばくかの停戦に対しての物的な 贈与もしました。自分自身の頭ひとつ、そしていくばくかの私財の提供。これでRF同盟が、特に 聖なる騎士血盟が救われるならば安いものだ、と自分自身に言い聞かせました。

 これが、404NotFound血盟とRF同盟の第一次FPK戦の過程と終戦背景です。
この時に痛感したのが、身内を多く抱えすぎて守るべきもが多すぎる立場の重さ、BOTを筆頭と するツール使用者集団をまともに相手する不毛さ。いずれ相手にする事があったとしても、それは まともな形ではあってはならない。それが私自身の最終的な思考となりました。

 そして、そこから約半年以上が経過した頃。RF同盟は戦争参加者が120+、LA同盟との連合体制は完成の域に達し、当面の敵であったTM同盟、 LT血盟、SSS同盟等のTM連合を凌ぐまでに至りました。正直この当時のLA同盟+RF同盟の前には TM同盟やLT血盟は既に敵ではなかったと断言できます。自身の選択肢は間違ってはいなかった、 そう考えていました。


<天誅隊構想>

 RF同盟が順調に成長し、LA同盟とともにサーバーを代表する勢力として安定してきた頃、次第に 不穏な動きが顕在化してきました。内部での女性問題が幾度と無く存在し、そして脱退・復帰な どをしていた魅矢くんが、JDFの悪魔の瞳氏といさかいを起こし相互で殺しあう事件が起こりました。 内容的にはどっちもどっちの話しでしたが、当然盟主として身内をかばいJDF側との交渉を幾度と なく繰り返した時期が、この時期です。実際にはお互いPTを出し合い交戦にもなりましたし、 ケンカっぱやさではRF同盟No.1のお隅もDTメンバーを引き連れてJDF員を幾度もPKしたりしていまし た。ですが、404NotFound血盟とのFPKにおいての負の面を嫌というほど見てきた私にとっては、 改めてここでJDF血盟とのFPKに踏み切るには迷いが大きすぎ、交渉による解決を選択しました。

やはりこのまま害と呼ばれる勢力を放置しておくのは、まずい。
いつ何時、同じような争いの渦中に飲まれるかもしれない。

 この当時、そう危機感を募らせている時に「天誅隊」の構想を発案したのが、かすぴでした。俗に害、と呼ばれている勢力に対してまともに相手するのはバカらしい。ならば、こちらもFPK特化を目的としたキャラを準備し、それを部隊として編成してぶつけよう。そんな発想でした。

 ですが、その段階で事実が外部に漏れれば大きな問題になる。それは十分理解していましたし、 実行に踏み切るならそれ相応の覚悟を持って行わなければいけない。そう考えた結果、当時信頼 できるメンバー、自分に近い人間のみでこの計画を実行しようと決断しました。 この時に信頼して集めたメンバーは、jumo、大工のはまさん、hanadi、きしりっしゅ、ダース・マスター。 かすぴは発案者でありますので、当然参加。あとはJDFや04NotFoundに遺恨があった、魅矢。 この後述2名の参加が、RF事変の全てでありました。


<天誅隊の暴走>

 各人が天誅隊のキャラ準備を進める中、第一の暴走が起こります。 かすぴが、メンバーそれぞれにBOTツールの配布・紹介を始めた事です。これにより、対害の為 のキャラをまともに育てるのはバカらしい。そういった各人の心の隙間にBOTツール使用の魔の手が 忍び込むのに時間はかかりませんでした。私自身も、BOTツールの全ての機能ではありませんが、 ツール自体の詳細を知り、所有したのはこの時期です。それまでは一体BOTツールと言われるもの が具体的にどういったものかは知り得ていませんでした。 ただ、この時期に全員がBOTツールを所有していたわけではありません。個々人の名誉の為にも明確 に書きますが、ダース・マスター、きしりっしゅの2名は使用していなかったと断言できます。

 そして第二の暴走。
 これは狩場での争いから、かすぴが一般狩り血盟のMadDaughter血盟のメンバーをPKした事。 対害のみを対象として活動しようとしている時に、一般血盟員をPKするなどもってのほかであり、 これに対してはメンバー全員が憤りを感じました。私自身がそのPK事件から数日インしていなかった 事もあり、インして事態を把握したときにはすでに少しの期間PKし続けた状態でした。 事態を把握し、収拾を図ろうと相手血盟員に接触したのもこの時期です。
後にこのMadDaughter血盟は、被害者としてバーツサーバー全体に知られる事となりますが、この 事態収拾を図ろうとした当時の彼らの言動と、イケイケの姿勢はあまり知られていません。 私が事態収拾の為に接触した時期、この血盟の代表代理を名乗る血盟員は「こっちはやられている し、このままじゃ収まりがつかない。いくらでもやりますよ。」という対応でした。

 どうも世間的に誤解が多いので、明確にしておきたい点。大工のはまさん、jumoの両名は対害に 対してのみという意識と目的が強く、このMadDaughter血盟に関しては最後の最後まで手出ししな い方向でいこうと意見を持っていました。度重なる交渉の失敗、相手血盟の強気な対応の前に、 最終的に仕方ない・・・、という姿勢だった事は明確にしたいと思います。

 こうして、当初の対害のための血盟は不本意ながら一般血盟を対象に加えるという船出になりました。


<天誅隊情報の漏洩>

 信用していたメンバーだけで構成したメンバーでありながら、情報漏洩が起こった盲点は2点。

 @かすぴが、馬鹿であったこと。
 A信用度が低い魅矢が参加していたこと。

 絶対に情報漏洩があってはならない組織であるにも関わらず、かすぴはリアルオフのある場面で 天誅隊に参加していない楼蘭メンバーの一部にこれを口外してしまうという愚行をおかします。 この情報が、当時の楼蘭血盟員 DD7の耳に入ったそうです。このDD7は別キャラが前記のMadDaughter 血盟におり、そこで大工のはまさんの別キャラ同士で親交が深かったようです。DD7からすれば、 大工のはまさんの裏切り行為、そういう感情が強かったのでしょう。実際には、大工のはまさんは そういう信義を重んじる人間であり、最後まで反対していたわけですがそんな背景は知る由もない ですし、今となっては後の祭りです。彼が中心となり、RF事変での暴露側のメンバーが構成された わけです。この暴露側のメンバーにいた、XxルシファーxX、デクデスは天誅隊に参加していた魅矢 のリアルつながりの人間でした。結果的には、魅矢経由で当時の天誅隊の情報や、SS等情報が全 て流出しました。

 なぜ、天誅隊に所属している魅矢から、情報が漏洩したのか?
 誰しも不思議に思うこの一点。
 彼は、天誅隊情報を漏洩させる直前に、当時の私の交際していた女性を口説くという色恋の失敗 を犯しました。何か間違いがあったわけではないですが、当然人間として、男としてこれを笑って 見逃せるはずもなく、彼には忠告と指摘等のアクションを行いました。結果、私は色恋の話しで 彼に遺恨を与えてしまったわけです。その後、彼は血盟を脱退し、そして天誅隊の情報漏洩という 形で私に対しての意趣返しは行われました。


<RF事変>

 そして、それらの暴露等のRF事変は起こりました。
 RF事変の直前、私はリアルにおいて身内の事故等があり、とてもインできる状況ではありません でした。ですので、盟主をダース・マスターに委譲し、しばらく休止すると伝えていたところでした。 タイミング的には、ここしかなかったのでしょう。私の休止の情報と同時に、RF事変は起こりました。 詳細は、すでにご存知の通りの内容です。

 インも出来ず、詳細をまったく知らない状態で数日経った頃でしょうか。RF事変の事をメールで 知りました。インできない休止した状態の私は、ピュリンやダース・マスターなどの血盟の後を託し たメンバーに事態の説明等をしましたが、それだけで対処できるレベルの話しではありませんでした。 しかもご丁寧に私が血盟資金を持ち逃げした、との冤罪もかぶせての混乱。もう手の施しようはなく、 説明する場も奪われ楼蘭血盟、並びにRF同盟は崩壊しました。

<楼蘭の再結成、旧同胞へのFPK開戦>

 天誅隊の暴露、そして事実でない冤罪。真実もあり虚構の情報も入り混じり血盟・同盟は崩壊。ですが、行くつくところ私レイリーアーシェの責任。そう思い、そのままリネージュ2の世界から 去ろうと思いました。

 そう思っていた頃、天誅隊に一切関わりがなかった元楼蘭メンバー数名から電話がかかってきま した。その内容は暴露側のメンバーのゲーム内での言動、行動。ここで触れるのすら憤りを覚える 内容で、それは当時の私の交際していた女性に向けてのものでした。許す事はできない、そう思い ました。そして、その数名からはこう言われました。

「このまま辞めるなよ。暴露したメンバーだけは許せない、奴等だけはバーツから抹殺しよう。」

 私の気持ちは決まりました。天誅隊と一切の関わりが無いメンバー、へっくしょん、マシュー・瀧、 メフィスト三世、蘭水、雨童詩、咲斗、連火、一初、ルナマティーナ、ニセクラウド。これらメン バーと、jumo、大工のはまさん、hanadi、きしりっしゅ、かすぴ、レイリーアーシェ。 これが再結成した楼蘭血盟でした。

 目的は暴露側の7名をバーツから消し去る事、それだけでした。
 再結成をした時点で、3名は引退。残りは4名。このうち3名が聖なる騎士に加入しました。 FOSSIらはこれらメンバーの加入を見送る事を考えていたようですが、当時の盟主ブーちゃんが 加入させてしまったそうです、これも後から分かった事ですけどね。そうなると新生楼蘭として は、聖なる騎士を攻撃対象とするしかない。つまり同盟関係のドリームシアター血盟も対象とする しかない。こうした背景で、元同胞に対してのFPKという泥沼に落ちていきました。 結果、ドリームシアター+聖なる騎士の新同盟Absolutely同盟は崩壊。
 ドリームシアター血盟は降伏・和解。聖なる騎士血盟はアクティブ45+からアクティブ20+まで 弱体化するに至りました。聖なる騎士血盟はその後、独力での勢力維持が難しくなり、Riot連盟に 加入した後にEase血盟に吸収合併する道を選びました。少数での再結成勢力であった楼蘭血盟は その目的をほぼ達成したと言えました。


<最後に>

 世間で色々といわれたり、断片的な情報しか流出していなかった為、最後に全てを明らかにして 去ろうと考えました。天誅隊構想が正しかった、なんて言う気はさらさらありません。結果的に RF同盟崩壊を導いてしまった事、多数に迷惑をかけた事、これら全ては私レイリーアーシェが責任を 負うべきものです。関係者には大変ご迷惑をおかけしました、申し訳ありませんでした。 また楼蘭再結成の流れで、その後敵対関係となり刃を交えた方々にももともとなんの遺恨もありません。 気持ちよく戦おうというにはリネージュのFPKは無理があります。そこから少なからずの遺恨等も出た とは思いますが、元を辿ればそれらは何の因果もない戦いでした。

 そして最後に感じたのは、なんとBOTツールが広く出回っている事か。
 最後の敵対関係となったRiot連は、対害をうたっていましたが対峙している立場からみればどの人間 がBOTツールを使っているかなんて容易に判断がつきました。確信が持てる人間だけを挙げてみても、 軽く20人にはなると思います。そう考えると、対害を別キャラでと思った発想自体が陳腐なものだっ たのでしょう。メインキャラで組織庇護を受けながら、堂々とBOTツーラーが正義を振りかざす。 それで正当化できるのですから、それで良かったのかもしれませんね。


 私レイリーアーシェは、過去のBOTツールの保有・機能利用をNCJに報告した上でアカウントの削除を 申請致しました。もう仮想世界でお会いする事はありません。 リネージュ2を続けて楽しまれる方々。時間の許す限り、精一杯楽しまれて下さい。 FPKされている方々も、害だどうだ、という区分けではなく敵対・身内という区分けで楽しんで下さい。 いずれの陣営にも害と定義されるBOTツーラーは沢山いるわけですから。

 そして、RF事変後それ以前と変わらずお付き合いしてくれた友人の皆さん。本当にありがとう。君たちはRF同盟主のレイリーアーシェではなく、レイリーアーシェという個人を見てくれていたのですね。 本当にありがとうございました、楽しい時間を共有できた事を感謝しています。

 最後に。
 私はRF同盟以前、別キャラにて当時バーツ最大と言われた勢力の指揮を執っていた時期もありました。 その当時のことを知っているのは、ごくわずかの方々だけですが楽しい思い出です。

 その当時の言い方で締めくくります。

「乙カレーでした!!!」。幸多きリネージュライフたらんことを。

 
Total FPK Result Get 5,219 , 被Get 521
Final Chara Spec : WindRider Lv84 21.2%
 
旧EndlessWay同盟、旧RousingForce同盟 ・楼蘭血盟・ 盟主 レイリーアーシェ
 
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