あの人は今こうしている　夕樹舞子さん

　キュートな日本のＡＶ女優は海外でも大モテ。アイドル顔負けの知名度のＡＶクイーンもいる。本日登場の夕樹舞子チャンもそんなひとり。香港や台湾での絶大な人気ぶりは日本のマスコミでも紹介された。その後はストリッパーとして活躍していた舞子チャン。最近は名前を聞かない。今どうしているのか。

「去年までは毎週のように全国の劇場に出ていましたが、今年はストリッパーになって１０周年ということでスケジュールを絞ってるんです。今回、ステージに上がるのは４カ月ぶりだし、それでみなさん、夕樹舞子はどうしちゃったんだろうって思われたんじゃないでしょうか。ええ、ここは２０日までです」

　横浜は京急・日ノ出町駅そばのストリップ劇場「浜劇」で会った舞子チャン、こういってほほ笑んだ。８４・５６・８６とまんまのナイスバディー。クルクル動く瞳がかわゆい。

「今回のテーマはお時候柄、ホワイト・クリスマスです。特注の衣装は純白で、デザイン、生地ともこだわり、レースもたっぷり使ったから、全部で６０万円かかりました。１０日間の興行におカネかけすぎかしら、フフフ」

　さて、新潟県出身の舞子チャンは９５年４月、「処女宮　卒業〜グラデュエーション〜」でＡＶデビュー。ロリータフェースとふくよかな肢体でファンの心をつかみ、たちまち売れっ子になった。

　もっとも、ＡＶは１年ほどで卒業。その後はタレントとして「号外！！爆笑大問題」「トゥナイト２」などのバラエティー番組に出演したが、９８年に円谷プロ制作の特撮テレビドラマ「サイバー美少女テロメア」を最後に「復活の女神」でＡＶ復帰。この間、香港や台湾で海賊版ＡＶがバカ売れ、アイドル以上の人気を誇った。

●ストリップに励むうちに衣装がたまってきたのでオークションに出品したところ…

「地元のテレビ局に招待されて行った香港では移動に使ったロールスロイスが何百人ものファンに取り囲まれ、パニックになりました。あと、誰かが薬品をまいたおかげで、『サリン事件か！？』なんて警察が出動する大騒動になって、それが日本で報道されてまた騒ぎになるって具合に、いろいろありましたね」

　００年からはストリップに進出。所属するロック座のマカオの劇場ではつねにトリを務めている。

「マカオ公演のときは日本からたくさんのファンの方が応援に来てくださり、日本のステージに立つと香港、台湾のファンがみえる。ホント、ダンサー冥利につきます」

　キャリアが長いと衣装もたまる。衣装部屋にしていた自宅８畳間もついに収まりきれなくなった。

「で、今年８月から衣装やランジェリー、アクセサリー、写真集をネットオークション『ＳＥＸＵＳ』に出品してます」

　売れ行きがハンパじゃない。生パンティーに１０万円を超す値段がつくのも珍しくないそうだ。

「とはいっても、本業は舞台。１月２１日から３１日まで川崎ロック座の公演が決まりました。１月３０日はワタシの誕生日なので、ファンの方たちと盛り上がりたいですね」

　都内のマンションにひとり暮らしだ。

（日刊ゲンダイ2009年12月15日掲載）