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【人】産経新聞に「世界は俺が回してる」を連載、なかにし礼さん(70) 「テレビ全盛期の熱気書けたら」 (1/2ページ)
「兄弟」「赤い月」…自身の身近にいる人たちを題材に、重厚な物語を紡いできた。産経新聞で1月1日から連載が始まる「世界は俺が回してる」では、昭和の歌謡曲全盛期をともに駆け抜けた知人に焦点を当てる。破天荒な言動と風貌(ふうぼう)から“ギョロなべ”の異名をとった元TBSのプロデューサー、渡辺正文さん。亡くなった12年ほど前から構想を温めてきた人物だ。
「『世界を回してる』なんて大きな勘違いがエネルギーとなって、東京音楽祭のような未曽有(みぞう)のイベントをほとんど個人技で作り上げた。テレビはニュースを含めて芸能。番組を仕切り視聴者を楽しませるとはどんなことかを知り尽くした男でした」
物語の主な舞台は昭和30〜50年代。高度成長を謳歌(おうか)する日本の青春時代を背景に、大物スターに彩られた芸能界の華やかさや、それを裏で支えた人間の誇りも描く。
「番組作りに最も必要とされる情熱やセンスが、今の業界には欠けている気がする。『時代が変わった』の一言では片づけられない。彼の人生を通して、テレビ草創期から全盛期の熱気や価値を書けたらと思います」
歌謡界のヒットメーカーが作家に転じたのは還暦をすぎてから。昨年文筆生活50年の節目を迎え、連載にも一層力が入る。
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