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<自民党>土改連の野中会長 参院選候補の見直しに言及

12月21日20時29分配信 毎日新聞

 全国土地改良事業団体連合会(土改連)の野中広務会長(元自民党幹事長)は21日、政治団体の全国土地改良政治連盟が来年夏の参院選で自民党からの比例代表候補の擁立を見直すべきだとの考えを示した。10年度予算編成に向けた民主党の重点要望で土地改良予算が概算要求の4889億円から半減されたのを受け、国会内で同党に陳情した後、記者団に語った。自民党は既に南部明弘・同連盟顧問(元農水省九州農政局長)を公認しているが、かつて同党幹事長を務めた野中氏の「変節」が参院選に影響するのは確実だ。

 土改連は小沢一郎民主党幹事長との面会を求めたが、佐藤公治、樋高剛両副幹事長が対応した。野中氏はこの場で候補者見直しに直接は言及しなかったが、記者団に「そういうものを政治連盟にお話しし、予算を確保することを優先したい」と明言した。

 その後、野中氏は自民党本部に出向いて大島理森幹事長と会談し、「自民党に迷惑をかけることがあるかもしれない」と南部氏の立候補撤回をにおわせた。会談には南部氏も同席した。

 こうした内紛は土改連に限らない。日本医師連盟は、自民党が現職の西島英利氏を公認した後、10月の執行委員会で同党一党支持の白紙撤回を決めた。日本看護協会も11月、政治団体の日本看護連盟が推す自民党の公認候補を「支持できない」とする見解を発表している。予算編成権を持つ政府・民主党への自民党支持団体の傾斜は顕著だ。

 谷垣禎一総裁は21日、出張先の茨城県で「土地改良が自民党から候補者を立てたことで予算を削るとなると、公平、妥当か疑問だ」と不満を語った。一方、揺さぶりが奏功した民主党では、幹部が「(候補者を見直しても)予算をひっくり返すわけにはいかない。どの団体も、特定の党から候補者を出すことに疑問を感じ始めている」と余裕をのぞかせた。

 これに先立ち、大島氏は21日、谷川秀善参院幹事長ら参院幹部と党本部で協議し、年内に比例代表候補の追加公認はしない方針を決めた。07年参院選で落選した片山虎之助元総務相や、8月の衆院選で敗れた山崎拓前副総裁らの公認問題は、結論を年明けに持ち越す。70歳定年制に例外を認めることへの党内の反発は強く、執行部にはこちらも頭痛の種になっている。【木下訓明】

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最終更新:12月21日20時29分

毎日新聞

 

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