山口放送局

2009年12月21日 19時12分更新

山口の漁船転覆 船長を救助


21日午前、愛媛県伊方町の沖で、山口県漁業協同組合に所属する底引き網漁船が転覆しているのが見つかり、船長が救助されました。船長は、「大きな船にぶつけられた」と話しており、海上保安部では、ほかの船に衝突された可能性が高いと見て、調べています。

第6管区海上保安本部によりますと、21日午前9時すぎ、愛媛県伊方町の佐田岬の沖、北北西およそ19キロの伊予灘で、小型の漁船が転覆しているのを、通りかかった貨物船が見つけました。
転覆したのは、山口県漁業協同組合周南統括支店に所属する底引き網漁船「和吉丸」(4.92トン)で、海上保安部がヘリコプターや巡視艇を出して捜索し、午前11時半ごろ、船長の65歳の男性1人が救助されました。
男性は全身打撲などのけがをしているということです。
海上保安部によりますと、救出された船長は「救出される5〜6時間前、底引きの網を引いていて操業していたところ、大きな船にぶつけられた」と話しているということです。
また、漁船は船体の右側部分などが壊れています。
海上保安部によりますと、転覆した際、船長は、いったん船の外に投げ出されましたが、その後、転覆した漁船の機関室に入り込み、機関室の空間に、顔だけを出して、足をバタバタさせながら、救助を待っていたということです。
海上保安部では、転覆した漁船は、ほかの船に衝突された可能性が高いと見て、当時、この付近の海域を航行していた船などについて調べています。