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谷川俊太郎質問箱
ほぼ日手帳2010
 

今日のダーリン

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・年末に恒例の、矢沢永吉の武道館コンサートに
 行ってまいりました。
 ぼくも、それなりに一所懸命にやってるつもりですが、
 エーちゃんの全力投球ぶりには、ほんとに感心します。
 ああいう人が
 「一所懸命やってるやつには、いいことがあるよ」 
 と言ったら、みんなが納得してくれるでしょうね。
 ぼくも、素直に「一所懸命やろう」と思いましたもの。
 
・昨日も演奏したのですが、
 初期のころのエーちゃんに、
 松本隆作詞の『安物の時計』という曲があります。
 彼女にプレゼントされた安物の時計が、
 別れたあとも、いつまでも思い出の時間を刻んでる。
 そんなふうな歌なのです、いい歌なんです。

 そのなかに、彼女が
 「わざと針を遅らせてオレを引き止めた」
 というような歌詞があります。
 この歌が作られた時代の、時計や時間への感覚が、
 なんとなくよみがえってきました。
 機械式の時計ですよね。

 当時、人々の時計は、それぞれそんなに正確でなく、
 5分や10分の時間のズレは当たり前でした。
 リュウズを回して腕時計の針を遅らせたら、
 部屋のなかに、他に時間を示すものもなかった。
 だいたい、時計を動かして、時間を操作しようなんて、
 いまの時代には考えられませんよ、きっと。
 時間は、時刻は「客観的な事実」なのだから、
 人間が動かしたりはできないと思われてますからね。
 「客観的」な時間に、人間が合わせるのが当然で、
 時計を動かそうなんてことはムダで無意味なこと‥‥と、
 考えるのが常識でしょう、いまは。

 人間のほうが主人公じゃなくて、
 「正しくも客観的な時間さま」が主人公ってことかなぁ。
 なんか、昔から人間は、いろんなわがままやでたらめを、
 「客観さま」に譲り渡していいこになってきてるんです。
 ふとね、そんなことを思ったのでした。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
人間らしいわがままを、すね毛のように大事にしたいです。

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