国王の部屋

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ヒグラシが鳴き始めました
なんて表現したらいいだろう?
この鳴き声!
キキキキキキキ…キキ… キキキキキキッキ……

とてもいい。
- | 18:32 | - | -
目覚まし時計を川に投げ捨てる
もうすぐ営業に行きます。高校時代のラグビー部の友人が激励に来てくれました。
「がんばれよ!」
「うん。じつは逃げ出そうと思ってるんだ」
「おまえはなぁ〜」
冷やし中華をおごってくれました。

いつもの場所に座ってます。
響子さんが贈ってくれた「小さなお茶会」のカレンダー。もう赤いペケ印ばかりだけど夏の風に揺れてます。
今日は天気がよくて川の音が涼しげです。
すぐそばの道を集団下校する小学生たち。
乗用車やトラックの通過音。

思い出すことがあります。
いつだったか企画のための撮影の帰り。
夕暮れの田んぼ道を走るワゴン車。
ハンドルを握るのはあきのり。
後部座席に眠っている響子さん。助手席の僕がラジオのチャンネルを回してます。
プロ野球中継から英語放送に。
雑音混じり。暗い車内。空に光っている星。

僕   「オープンカーでアメリカを走ってみたいな」

あきのり「……」

僕   「サングラスなんか付けちゃってさぁ。ここがハリウッドかぁ〜なんて言う。さすがに英語ラジオしか入らねぇなーと。俺たちは日本語で喜びながらホットドックを食う。そういうのに、ぜんぶ社用で行くんだ」

あきのり「ええ」

僕   「そうなったらいいなって思ったんだ」

あきのり「はい。私も、それを考えているんですよ。願望というより、そうなれるんだと。最高じゃないですか。なんだっていいです。その場にいさせてもらえるなら。どうすればそうなれるか、我々で…。私なりに考えています。いつも」

夜道の運転に集中しながらそういったあきのりと、車の振動。
これまで会社としてしょうもないことばっかりでした。

えいしょう「俺らってじっさいどうなんだろうね…」

あきのり 「率直に言えば、我々は夢物語のどうしようもないバカです」


もうすぐ営業だなぁーなんて、そんなときに思い出すのは、こういうシーンです。




- | 15:25 | - | -
初夏
和金でしょうか。それとも緋鯉でしょうか。


- | 14:10 | - | -
流石あきのり…なのか!?
時間がないーーー!

初営業日への締め切り迫る。

僕(えいしょう)は焦って、インディ&アンジーのエピソードの話を書いていた。
結婚式の話を書く。
わからないことがある……調べてる時間がねぇえーーー!
と、
その時、
宰相あきのりがふすまを開けて、僕の前を通りかかった!

えいしょう「宰相!ウェイトミニッツ!」

資料棚をガザガサやっていたアキノリはいぶかしげに振り返った。

あきのり 「はっ…」

えいしょう「質問があるんだ。結婚式のこと。洋ならウェディングドレス。では和式なら?」

あきのり 「白無垢(しろむく)ですね」

えいしょう「なんとー!?」

このあきのりは冠婚葬祭の会社で何年間か社員をしていたその道の通である。

えいしょう「でも白無垢って死を迎える人が着るんじゃないの!?」

あきのり 「ええ。昔はヨメに行くということは、一度死んで生まれ変わるみたいなことだったんですよ」

えいしょう「ははぁ…」

あきのり 「家を出て、よその家に嫁ぐわけです。これもある種の死なのですね。なので、昔はヨメにいく娘に対し、両親は『もうこの家の敷居はまたがせねぇ!』といった絶縁的なことを申し渡したようです」

えいしょう「なんと…」

あきのり 「ですから、昔は出戻りさんには厳しかったようですよ。仮に嫁いだ娘が戻ってきても『戻ってくんじゃねぇ!』と親は怒鳴って家に入れないと」

えいしょう「さすがだー。よく知ってるね!」

あきのり 「いえ、もしかすっと間違っているかもしれませんので、念のためですがググってください」

…うぉおい!…結局調べたら意味ないんだーーー!もうこれでいく!

 急ぎで書きました。
すいません!

追伸:
 あきのりは現在、法律関係のことは終わったので、スーパーヤンキー三国志のネタを書き出しています。

 

- | 17:14 | - | -
クリスのイメージ曲をめぐる舌戦
6月22日

社内コード「ig」(インディ&アンジー)の社内会議

クリスのイメージ曲の選定

クリスについて、
http://apachan.com/indy&angy/index.html
このページの下のところの「キャラクター」をクリックして「クリス」を選んでください
カノジョはいわゆる清純派の美少女です。

えいしょう「クリスのイメージ曲は 菊池桃子 SAY YES!(セイ・イエス!)にしたい。これ決定

あきのり 「菊池桃子?」

えいしょう「いや、これがなかなかいいんだよ。知る人ぞ知る1986年の名曲さ」

あきのり 「……」

えいしょう「今流す」

えいしょうはその曲をあきのりに聴かせた。
えいしょうの部屋の隅の、ほこりをかぶった音楽コンポから流れる、どこか懐かしい80年代青春ソングのイントロ。
アイドル時代の菊池桃子さんの可憐な声が流れる。


菊池桃子「♪ それはSAY YES!青春へのメッセージ
       生きるのが〜〜とても好き〜〜
       世界中が君を〜待ってる〜〜



えいしょう「…な?な? 完璧だろう? なぁ?ゴーザウラーのテーマソングみたいな感じでさぁ」

感動に胸がつまっていた。なんど聞いても涙があふれそうになる。この喜びをあきのりと共有できるのが嬉しいかったんだ。

えいしょう「なぁ? なぁ? いいなぁ SAYイエス…」
   
あきのり 「(ため息)…愚かな

えいしょう「なんだ…と……いまナントいった!」

あきのり 「(ため息)ふぅ…、私はつねづね思っていました……。テレビで青春ドラマを見ている時に、こーいう曲がかかると。ああ、やってしまったなと」

えいしょう「つまり……おまえXX子とXXXやってしまったのかよXXXXかよ!!」

あきのり 「つまりですね、落ち着いてください。――――――――――――――――――――――――――――――清純派美少女の活躍シーンに、こういった清純派アイドルの青春歌謡を流す。それはもう行き着くところが見えているじゃないですか。定番というより、もはや惰性ですよ。見てられませんね。そんなドラマは既に先行きが見えている。作者の限界が露呈されている。アレまでは行くけれどその向こうには到達し得ないと」

えいしょう「…あ…あぁん?……」

あきのり 「クリスのテーマ曲が菊池桃子のSAY!YES… ええ。100のうち15までは獲得できるでしょう

えいしょう「視聴率のことか?」

ここで宰相あきのりは、とつじょ、この前えいしょうがゼビオスポーツから買って来た15kgのケルトベル(バーベルみたいなやつ)で三角腕の筋肉トレーニングを始める。

あきのり 「…フゥフゥ…ハァハァ……」

えいしょう「……」

あきのり 「…どのようにでも……。わかりますか? 15には歓迎されても、残りの85には相手にされないんです。メジャーにはなり得ないんです。我々が目指すものは何です? 今一度お考えください。――100のうちのたったの15ですか? いいえ、本物でしょう。真の上質を知るわれわれは本物を作るんだ。すなわち本物を知る男たちのためのクリスのテーマソングを

えいしょう「…ゴクリ…こいつ、強ぇえ……オラ、負けそうだ…」

国王えいしょうは、こうまでエラそうにいってのける宰相あきのりが何を出してくるのか考えた。あきのりは漫画「おいしんぼ」の海原雄山のファンだから、おいしんぼの海原雄山のように、普通の人の100のうちの99.9が知らないようなクラシックの名曲なんかを引っ張り出してくるのではないか……!!例えるならそれは…いやめんどくせーからやめておこう…

あきのり 「私は全ての可能性を否定しません。国王のお考えになっていることは全て私にはお見通しですから。しかし100のうちこれが15であるということだけはおわかりになっていただけましたでしょうか

えいしょう「じゃあ… クリスのテーマ曲はどんな曲にすんだよ…」

あきのり 「(固い信念をやどした表情で)山口百恵 パールカラーにゆれて

えいしょう「…あはぁっ!?」

あきのり 「やはり百恵でしょう。これを流した瞬間(これはちがうぞ!)という印象を与えるでしょうね。コイツラは本物がわかっていると。中でも『パールカラーにゆれて』はお奨めです。いや、『絶体絶命』がいいかな。ああ、『パールカラーにゆれて』よりも『絶体絶命』がいいかもしれない。そうですね、『絶体絶命』のほうをおすすめします、まずはソチラを」

えいしょうの心の声(なんか…あきのり…嬉しそうだな……)

宰相あきのりは70年代の山口百恵さんのその曲『絶体絶命』をえいしょうに聴かせた。


山口百恵 「♪ 別れてほしいの彼と そんなことはできないわ!
        愛しているのよ彼を それはアタシも同じこと!
        夕暮れせまるカフェテラス〜〜」



えいしょう「…これがクリスか? クリスのイメージ曲か?」

あきのり 「ええ。これ以上の曲はないでしょう」

えいしょう「100のうち5くらいだと…」

あきのり 「いえ。これが本物です」

えいしょう「…あんなにお尻をさわりっこしたのに俺と別れる気かよ!」

あきのり 「そういうムチャ振りはやめてください」

えいしょう「つうかクリスがどうこういっていうより、ただの百恵ちゃんファンじゃないのアナタ」

あきのり 「いえ…いえ、やはり百恵でしょう? しかしおもしろいと思えませんか?」

えいしょう「まぁー・・・。たしかに。黒クリスのときはいいかもしれない(そのクリスというキャラは逆属性の兜というのをかぶると性格が反対になってスケ番みたいになるという設定)」   

あきのり 「ええ。一味違うでしょう?」

えいしょう「しっかし山口百恵っていったら場末のスナックのホステスみたいじゃん、クリスにはどうなのクリスには。そういう負のオーラっていうか陰のイメージを出すのは」

あきのり 「ですからそれこそがイメージ戦略ですよ。当初は百恵は一番人気がなかったんです。しかし宇崎竜童が…(中略)…すなわち田舎出のワケありな少女に、性的なメタファーを多分に含んだキワドイ唄を歌わせるという…ヘル(HELL MISSHONS, 王国の企画の1つ)でも百恵ちゃんを流そうと思っています…SHINJIRO(同じく)にも百恵的な世界観が最高にマッチすることを理解してください

えいしょう「…わかったよ……ぜんぶ百恵にする気なんだろ…」

あきのり 「御意」

どちらも譲れないので、外部スタッフの、響子さんに電話をかけてみる。

トルウルルルウ…トルルルルー……

響子   「もしもし」

えいしょう「あのさぁー、響子さんさぁー、クリスには菊池桃子と山口百恵とどっちがいいと思いますか?」

響子   「ごめん。私には二人の話は分からない」

ガチャ!
……ツーツーツー……


えいしょう「……」
あきのり 「……」

菊池桃子「♪ 青春が〜とても好き〜〜  
       世界中がみんな〜 待ってる〜〜」
 

壺井むつ美『自転車通学』(1979年)
「♪ おはよう おはよう
   友だちの 声が響くわ
   朝の道
   おはよう おはよう
   幸せよ
   今日も元気で
   会えたから
  
   あなたと走る〜〜 あなたと走る〜〜〜
   自転車〜通学〜〜〜〜!


  暑い日 寒い日
   あなたと二人
  自転車並べて もう一年
  
   あなたの帰りが 遅れた時も
   こっそり木陰で 待ってるの♥」



    えいしょう&あきのり「王国万歳!」
- | 03:52 | - | -
僕らの700日間戦争
二人で住み始めて、二年くらい経ちました。

えいしょう「悲しい」

あきのり 「なぜです」

えいしょう「もうすぐ営業に行かなくちゃならないじゃないか」

あきのり 「ええ」

えいしょう「なんだか夏休みが終ってしまいそうな気がするよ…」

あきのり 「そうですか? 私は…夏休みはとうに終わっていると思いますよ。皆さんはとっくに学校を卒業したというのに…。我々はいつまで夏休みやってるんだという……!」

えいしょう「よし。寝る

あきのり 「御意




- | 23:50 | - | -

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