6月22日
社内コード「ig」(インディ&アンジー)の社内会議
クリスのイメージ曲の選定
クリスについて、
http://apachan.com/indy&angy/index.html
このページの下のところの「キャラクター」をクリックして「クリス」を選んでください
カノジョはいわゆる清純派の美少女です。
えいしょう「
クリスのイメージ曲は 菊池桃子 SAY YES!(セイ・イエス!)にしたい。これ決定」
あきのり 「
菊池桃子?」
えいしょう「いや、これがなかなかいいんだよ。知る人ぞ知る1986年の名曲さ」
あきのり 「……」
えいしょう「今流す」
えいしょうはその曲をあきのりに聴かせた。
えいしょうの部屋の隅の、ほこりをかぶった音楽コンポから流れる、どこか懐かしい80年代青春ソングのイントロ。
アイドル時代の菊池桃子さんの可憐な声が流れる。
菊池桃子「♪
それはSAY YES!青春へのメッセージ
生きるのが〜〜とても好き〜〜
世界中が君を〜待ってる〜〜」
えいしょう「…な?な? 完璧だろう? なぁ?ゴーザウラーのテーマソングみたいな感じでさぁ」
感動に胸がつまっていた。なんど聞いても涙があふれそうになる。この喜びをあきのりと共有できるのが嬉しいかったんだ。
えいしょう「なぁ? なぁ? いいなぁ SAYイエス…」
あきのり 「(
ため息)…愚かな」
えいしょう「なんだ…と……いまナントいった!」
あきのり 「(ため息)ふぅ…、私はつねづね思っていました……。テレビで青春ドラマを見ている時に、こーいう曲がかかると。
ああ、やってしまったなと」
えいしょう「つまり……おまえXX子とXXXやってしまったのかよXXXXかよ!!」
あきのり 「つまりですね、落ち着いてください。――――――――――――――――――――――――――――――
清純派美少女の活躍シーンに、こういった清純派アイドルの青春歌謡を流す。それはもう行き着くところが見えているじゃないですか。定番というより、もはや惰性ですよ。見てられませんね。
そんなドラマは既に先行きが見えている。作者の限界が露呈されている。アレまでは行くけれどその向こうには到達し得ないと」
えいしょう「…あ…あぁん?……」
あきのり 「クリスのテーマ曲が菊池桃子のSAY!YES… ええ。
100のうち15までは獲得できるでしょう」
えいしょう「視聴率のことか?」
ここで宰相あきのりは、とつじょ、この前えいしょうがゼビオスポーツから買って来た15kgのケルトベル(バーベルみたいなやつ)で三角腕の筋肉トレーニングを始める。
あきのり 「…フゥフゥ…ハァハァ……」
えいしょう「……」
あきのり 「…どのようにでも……。わかりますか?
15には歓迎されても、残りの85には相手にされないんです。メジャーにはなり得ないんです。我々が目指すものは何です? 今一度お考えください。――100のうちのたったの15ですか? いいえ、本物でしょう。
真の上質を知るわれわれは本物を作るんだ。すなわち本物を知る男たちのためのクリスのテーマソングを」
えいしょう「…ゴクリ…
こいつ、強ぇえ……オラ、負けそうだ…」
国王えいしょうは、こうまでエラそうにいってのける宰相あきのりが何を出してくるのか考えた。あきのりは漫画「おいしんぼ」の海原雄山のファンだから、おいしんぼの海原雄山のように、普通の人の100のうちの99.9が知らないようなクラシックの名曲なんかを引っ張り出してくるのではないか……!!例えるならそれは…いやめんどくせーからやめておこう…
あきのり 「
私は全ての可能性を否定しません。国王のお考えになっていることは全て私にはお見通しですから。しかし100のうちこれが15であるということだけはおわかりになっていただけましたでしょうか」
えいしょう「じゃあ… クリスのテーマ曲はどんな曲にすんだよ…」
あきのり 「
(固い信念をやどした表情で)山口百恵 パールカラーにゆれて」
えいしょう
「…あはぁっ!?」
あきのり 「
やはり百恵でしょう。これを流した瞬間(これはちがうぞ!)という印象を与えるでしょうね。コイツラは本物がわかっていると。
中でも『パールカラーにゆれて』はお奨めです。いや、『絶体絶命』がいいかな。ああ、『パールカラーにゆれて』よりも『絶体絶命』がいいかもしれない。そうですね、『絶体絶命』のほうをおすすめします、まずはソチラを」
えいしょうの心の声(なんか…あきのり…嬉しそうだな……)
宰相あきのりは70年代の山口百恵さんのその曲『絶体絶命』をえいしょうに聴かせた。
山口百恵 「♪ 別れてほしいの彼と そんなことはできないわ!
愛しているのよ彼を それはアタシも同じこと!
夕暮れせまるカフェテラス〜〜」
えいしょう「…これがクリスか? クリスのイメージ曲か?」
あきのり 「ええ。これ以上の曲はないでしょう」
えいしょう「
100のうち5くらいだと…」
あきのり 「いえ。これが本物です」
えいしょう
「…あんなにお尻をさわりっこしたのに俺と別れる気かよ!」
あきのり
「そういうムチャ振りはやめてください」
えいしょう「つうかクリスがどうこういっていうより、ただの百恵ちゃんファンじゃないのアナタ」
あきのり 「いえ…いえ、やはり百恵でしょう? しかしおもしろいと思えませんか?」
えいしょう「まぁー・・・。たしかに。黒クリスのときはいいかもしれない(そのクリスというキャラは逆属性の兜というのをかぶると性格が反対になってスケ番みたいになるという設定)」
あきのり 「ええ。一味違うでしょう?」
えいしょう「しっかし山口百恵っていったら場末のスナックのホステスみたいじゃん、クリスにはどうなのクリスには。そういう負のオーラっていうか陰のイメージを出すのは」
あきのり 「ですからそれこそがイメージ戦略ですよ。当初は百恵は一番人気がなかったんです。しかし宇崎竜童が…(中略)…すなわち田舎出のワケありな少女に、性的なメタファーを多分に含んだキワドイ唄を歌わせるという…
ヘル(HELL MISSHONS, 王国の企画の1つ)
でも百恵ちゃんを流そうと思っています…SHINJIRO(同じく)
にも百恵的な世界観が最高にマッチすることを理解してください」
えいしょう
「…わかったよ……ぜんぶ百恵にする気なんだろ…」
あきのり
「御意」
どちらも譲れないので、外部スタッフの、響子さんに電話をかけてみる。
トルウルルルウ…トルルルルー……
響子 「もしもし」
えいしょう「あのさぁー、響子さんさぁー、クリスには菊池桃子と山口百恵とどっちがいいと思いますか?」
響子 「
ごめん。私には二人の話は分からない」
ガチャ!
……ツーツーツー……
えいしょう「……」
あきのり 「……」
菊池桃子「♪
青春が〜とても好き〜〜
世界中がみんな〜 待ってる〜〜」
壺井むつ美『自転車通学』(1979年)
「♪ おはよう おはよう
友だちの 声が響くわ
朝の道
おはよう おはよう
幸せよ
今日も元気で
会えたから
あなたと走る〜〜 あなたと走る〜〜〜
自転車〜通学〜〜〜〜!
暑い日 寒い日
あなたと二人
自転車並べて もう一年
あなたの帰りが 遅れた時も
こっそり木陰で 待ってるの♥」
えいしょう&あきのり「王国万歳!」