岡山放送局

2009年12月20日 19時12分更新

新年を前にとらの張り子作り


新年を前に瀬戸内市では来年のえとの「とら」をかたどった張り子の置き物づくりが盛んに行われています。

瀬戸内市邑久町の武久忠さんはえとをかたどった張り子の置物を作る職人です。
張り子の置物は水に溶かした紙を型に流し込んで空気を吹き込む「吹き込み技法」と呼ばれる江戸時代から続く方法で形をつくっていきます。
置物の多くは長さが15センチ、高さが10センチほどのサイズですが、なかには長さが1メートル近くもある大きなものもあります。武久さんはひとつひとつ手に取って絵の具や墨でとらの縞模様などを丁寧に描いて仕上げていました。武久さんは「来年はトラにあやかり勢いのある年にしたいという思いで作っています。明るい1年になるといいですね」と話していました。
とらの張り子づくりは1月末ごろまで続けられ、およそ6000個が県内の土産物店などに出荷されることになっています。