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アマチュア作家として活動してきたノウハウと、仕事の経験を融合して描く新しいビジネス書。主に新入社員、「これから働く君達へ贈る愛の言葉」です。

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2006/05/15

[KIS§ICK]*vol.132


   ━━━━━━━
   KIS§ICK           vol.132
   ━━━━━━━  presented by shiroa


・/・/・/・    CONTENTS   ・/・/・/・

 〆a …… 『KIS§ICK #96』
  〆b …… 『作家の収入性』

 〆z …… 『このメールマガジンについて』:はじめての方へ

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           〆a …… 『KIS§ICK #96』


#占いが占いじゃなくなる時


血液型が精神面に与える影響が、物理的にありうるという報告があった。
これが本当であれば、確かに血液型の違いで性格がある程度占えるという裏づ
けにもなる。
しかしそうなればそれは占いではないとも言える。
なぜなら血液型で性格がほぼ確定するからだ。生まれつきどういう性格になる
かが生まれてすぐに分かるとも言える。
科学の発達で魔法が消えたのと同じで、裏づけができれば占いも占いではなく
なってしまう。

しかしここには罠がある。
血液型の影響以外にも、内臓の状態が精神面に影響を与えるということがわか
ってきている。
いや、これはすでに分かっていたことだ。
ヨガや気孔など、主に東洋の文化にそれは代表される。
健全な精神を保つために体を鍛え、健康な体を保つために精神を鍛える。
体調が悪くなれば性格が陰鬱になるし、体調がよければ心は晴れやかになる。
単純なことで、昔はオカルトのように考えられていたことだが、
最近では科学的に証明されてきた。
例えば『脳内革命』。
プラス思考で生きるだけで、体の健康も保たれる。
また、癌を殺す白血球であるNK細胞は、笑うことによって体内に増える。
毎日笑っているだけで、不治の病とされていたものが、手術無く治るのだ。

体内の血の成分バランス、内臓の健康状態。体のPHバランスなど。
性格に影響が出そうな要素は、血液型以外にも多数考えられる。
つまり、結局それら多数の中の血液型なのだ。
だから結局血液型占いは、占いで無くなっても無力なのだ。
その他大勢の中の一人の意見で、物事を左右して考えるようなものだから。

そして私たちはそろそろ自覚すべきだ。
心が体に影響を与える事実。体が心に影響を与える事実。
陰鬱な毎日には体の不調も抱えているもの。体を鍛え、健康に気をつける人は
心も健全で保たれるということ。
偏食はしない。適度な運動をする。スローライフ。
現代的な生活はこれに明らかに反している。
みんな破滅に向かっているともいえる。
精神面が健全であるはずが無い。
凶悪犯罪が減るわけが無い。

簡単なことからはじめよう。
嫌でもなんでもいいから、まず、笑ってみよう。
それを続けられる人は、この悪循環から抜け出すことができるだろう。
そしてそれを知っててやるかやらないかは、あなた次第ということだ。
自分が幸せになりたいか、不幸なままでいたいかは、自分で決めろということ
さ。
まして占いではなく、ね。



           〆b …… 『作家の収入性』


ちょっと悲しくなるニュースがあった。
西崎次貴というペンネームの作家(とニュースでは報道している)が、政治家
を脅して捕まった。
先ほど調べた限りでは、新風舎よりただ一冊だけ出しているようだ。
新風舎といえば、僕の作品にも理解のある編集者がいるのでこのメルマガを読
んでいる人には是非おぼえていて欲しい出版社だけど、この出版社は実は少し
前に流行った自費出版で儲けている会社でもある。
……どうも調べる限りでは何か文学賞に受賞した話も無いし、この西崎は自費
出版をして作家としてとり上げられたらしい。そんな本が売れるわけが無い。

あまり声を大にして話したくはないけれど、自費出版してもまず売れない。
そこからベストセラーが生まれる確立は、どんなに優れた作品でも皆無だ。
『聖なる予言』くらいしか聞いたことが無い。
素晴らしい本なら、必ず誰にでも読まれるようになるなんてロマンチックなこ
とはありえない。
まず、文学賞を受賞した新進作家ですら売れない。
まわりの人に聞いてもても、どこの賞を誰がどういう作品で受賞したかなんて
知ってる人はそんなにいない。僕も知らない。
じゃ、売れるわけが無い。

そんな作家がどうやって食いつないでいるか。受賞してからの生活が確保され
ているか。考えただけでも恐ろしい。
有名な文学賞への受賞では、だいたいこんな感じのモデルコースがある。

受賞副賞の賞金 → 文学誌への掲載原稿料 → 単行本の出版・印税
→ 雑誌などのエッセイの依頼・原稿料 → 文庫本の出版・印税

ここから先は狭い文学の領域で、どれだけ辛口の読書家や批判家から評価を受
けられるかが勝負だ。ここで飛翔できなければ、なんとかぼちぼち食いつなげ
る作家か、売れっ子か、没落かに別れる。
あと、文学賞の素人からの応募原稿を下読みする仕事も、アルバイト的にあて
がわれる。結構この手のぼちぼち作家が水面下にはかなりいるらしい……。
文学賞を受賞したからといって、夢が叶ったからといって、決して笑えるわけ
ではない。ここからが勝負なのだ。

西崎次貴はニュースでこうコメントした。
「売れてないから無職です」
作家ではなくて、ただのニートだった。




         〆z …… 『このメールマガジンについて』


このメールマガジンは、平塚白鴉という将来プロを目指す小説家のライフワー
クとして書かれている文章を載せています。平塚白鴉という人はどんな小説を
書くのかというと、時にはメルヘンチックな小説や、文学的な小説や、ホラー
な感じの小説や、なんか啓発されそうな感じの小説を書いています。小説とは
基本的に「嘘」です。ただ、その小説の核の部分というのは、「真実」を持っ
ています。私の小説には、少しずつ、ほんの少しずつですが、そんな「真実」
が込められています。
これ1号だけでは、たぶん、なにがなにやらわからないかも知れません。何が
たのしいのか、魅力なのかわからないかも知れません。もし少しでも興味がご
ざいましたら、バックナンバーをどうぞ。

あなたが良き言葉に導かれますよう。

『KIS§ICK』:バックナンバー
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000079308





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━━━━━━━  Vol.132  発行日 2006/ 5/15
KIS§ICK        発行・編集 平塚白鴉(shiroa@mail.goo.ne.jp)
━━━━━━━  作品の転載に関しては、メールにて問い合わせ下さい。

                   ……次号は5月30日発行予定。


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