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大阪歴史博物館 特別展「聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝-」を開催します

[2009年11月20日]

 大阪歴史博物館では、平成22123日(土)から331日(水)まで、特別展「聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝-」を開催します。世界的に注目されているチベットの歴史や文化を紹介するわが国初の本格的な展覧会です。

 平均標高4,000メートルを越えるチベット高原では、その厳しい自然条件の中にあっても古くから農業や牧畜に従事しながら人々が暮らしてきました。7世紀には吐蕃(とばん)王国が成立し、その最盛期(89世紀)には西域にまで領土を広げ、唐の都・長安に攻め込むほどの勢力を誇りました。その後チベットは、インドで発展した後期密教を取り入れながら、中国を通じて日本に伝わった密教とは大きく異なった密教を発展させました。そして元・明・清の歴代中国王朝とも密接な関係を持ちながら、豊かで独自な文化を育んできました。

 この展覧会ではチベットの成立にはじまり、チベットで発展した独特の魅力あふれる仏像・仏画などの密教美術、歴代王朝との交流を示す中国陶磁器、そしてチベット医学や楽器なども含めて幅広く紹介します。ユネスコ世界文化遺産にも登録されているチベット自治区のポタラ宮や河北省承徳宮をはじめとする、宮殿や寺院に保存されている至宝約120件(うち36件は日本の国宝に相当する国家一級文物)によって、チベットの歴史と文化の精髄をご覧いただけます。

開催概要


 1.  名称 : 特別展「聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝-」
 2.  会期 : 平成22年1月23日(土)~3月31日(水)
 3.  会場 : 大阪歴史博物館  6階特別展示室
                       大阪市中央区大手前4-1-32
                       ・地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」駅下車9号出口前
                       ・大阪市営バス「馬場町」バス停前
 4.  休館日 : 毎週火曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
 5.  開館時間 : 午前9時30分~午後5時(金曜日は午後8時まで)
                        (但し入館は閉館の30分前まで)
 6.  主催 : 大阪歴史博物館、朝日新聞社、中華文物交流協会、中国チベット文化保護発展協会
 7.  後援 : 文化庁、中国駐大阪総領事館、中国国家文物局、NHK大阪放送局
 8.  出品協力 : 中国チベット自治区文物局、中国文物交流中心
 9.  企画協力 : 大広
10. 協力 : 日本航空
11. 観覧料 :  大人1,000円( 900円)、 高大生 750円( 680円)
                     ・常設展との共通券
         大人1,500円(1,440円)、高大生1,080円(1,040円)
        ・前売料金
         大人 800円、 高大生 600円
          ※( )内は20名以上の団体割引料金
          ※但し中学生以下、大阪市内在住の65才以上の方、
            障害者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
 12. 出品点数 : 約120件

関連事業

1. 講演会

  特別展の開催に伴い、チベットの歴史や密教、そして仏像などについての講演会を開催し、展覧会をより深く楽しんでいただきます。

  ・平成22年131日(日)
    曽布川寛氏「聖地チベットの歴史と芸術」(元京都大学人文科学研究所教授)
  ・平成22年214日(日)
    頼富本宏氏「チベット文化の白眉 ―密教の美術―」(種智院大学学長)
      ・平成22年228日(日)
    熊田由美子氏「仏像の衣 ―その図像と表現の歴史―」(愛知県立芸術大学教授)

  3回とも
   会場 : 大阪歴史博物館 4階 講堂
   参加費 : 特別展観覧券あるいは半券をお持ちの方は無料。それ以外は300
   時間 : 午後2時~3時30分 受付は午後1時30分から
   定員 : 250名(当日先着順)

 

 2. 写真パネル展

 チベット展をより楽しむための写真パネル展です。学芸員が撮影した写真などでその魅力をお伝えします。

   日時 : 平成211111日(水)~平成22331日(水)
   会場 : 大阪歴史博物館 1階 エントランス
   観覧料 : 無料
   時間 : 午前9時30分~午後5時(金曜日は午後8時まで)

主な出品作品

カーラチャクラ父母仏立像 14世紀前半(チベット)

 一切の悪に打ち勝つ力であるカーラチャクラ(時輪金剛(じりんこんごう))は4つの顔と24の腕を持ち、その妃と抱き合っている。男性の仏と女性の仏が一体化することによって得られる悟りの境地を表現したもので、密教彫刻の傑作である。

シャル寺蔵 【国家一級文物】

弥勒菩薩立像 11~12世紀 (東北インド パーラ朝)

 化仏(けぶつ)のついた宝冠をかぶり、下衣には金銀の象嵌(ぞうがん)が施されている。通常はポタラ宮で錦を着た状態であるが、本展示では着衣なしの状態で展示される。チベットにもたらされた東北インドに栄えたパーラ朝期彫刻作品中の優品である。


ポタラ宮蔵 【国家一級文物】

十一面千手千眼観音菩薩立像 17・18世紀 (チベット)

 三面三段ずつの上に忿怒(ふんぬ)面、阿弥陀頭部がのる十一面の構成に、胸前に挙げた本手8手のほか、992の小手が体の両脇に配置される。トルコ石を用いた豪華な耳飾りや首飾り、腕輪・足輪など各種の装身具を身につけ、精緻(せいち)な造形をみせる。


ノルブリンカ蔵 【国家一級文物】

カーラチャクラマンダラ・タンカ 17~18世紀 (清代)

 多数の密教経典のなかで歴史的にもっとも遅く成立したのが「カーラチャクラタントラ」で、最高位の密教経典と位置づけられている。本マンダラには仏教だけでなくインドのすべての神仏が共存し、時間と空間を統合した究極のマンダラ世界をあらわしている。

ノルブリンカ蔵 【国家一級文物】

問合せ先

本展示に関するお問合せはこちら

大阪歴史博物館

所在地:大阪市中央区大手前4-1-32

              地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」駅下車9号出口前

     大阪市営バス「馬場町」バス停前

電話番号 : 06-6946-5728

ファックス : 06-6946-2662

 

お問い合わせ

大阪市ゆとりとみどり振興局文化部博物館群運営企画担当

住所: 〒559-0034 大阪市住之江区南港北1丁目14番16号 大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTCコスモタワー17階)

電話: 06-6615-0657 ファックス: 06-6615-0699

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