少し前に報告した「X線を使った非破壊検査」では、その可能性が予見される、といったポジティブな意見を頂きました。ありがとうございました。
少しづつでも万年筆研究を進めたいと思い、その後も研究を継続しております。(^_^)
今回の被験者は Sheaffer PFM (Pen For Men) です。彼の謎に迫りたい。彼は特殊です。(^_^)
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少し前に報告した「X線を使った非破壊検査」では、その可能性が予見される、といったポジティブな意見を頂きました。ありがとうございました。
少しづつでも万年筆研究を進めたいと思い、その後も研究を継続しております。(^_^)
今回の被験者は Sheaffer PFM (Pen For Men) です。彼の謎に迫りたい。彼は特殊です。(^_^)
PFMはシュノーケルと呼ばれる特殊な吸入機構を採用しています。これはすでに「失われた技術」だと呼んでもよい。過去の機構だと言う人もいるかもしれませんが、しかし僕は強く言いたい。「この機構を乗り越えなければ、万年筆の新しい時代は来ない」と。
シュノーケル機構は、シェーファーの開発した素晴らしい仕組みだと思います。その最大の特徴はインク吸入の専用のパーツが吸入時のみ機能するという点にあります。写真右のように、吸入用のパイプが尻軸の捻り(右回転)により出てきます。
今後、ADでもしつこく書くと思いますが、吸入式万年筆の欠点を十分に考慮した解決策提案として、シュノーケルはペン先がインクボトルに漬かることがありません。経験すると判るのですが、吸入ごとにペン先を拭くのは現実問題、非実用的です。(^_^) 「インクが切れた」→吸入→筆記の流れが欲しいのです。
(サック式の機構のインク量が少ないのが問題、というのは今は抜きにして・・・) PFMは吸入→筆記の流れが良い。これはものすごいアドバンテージです。書く人にこそ理解できる問題だと思います。しかも吸入はプッシュ一発。吸入量は少ないが、それを補う吸入動作の素早さは特筆モノだと思います。
一方で、シュノーケルには「謎」もあって、インクサックからどのようにペン芯ユニットにインクが供給されているか、が問題になったりしていました。PFMのペン先は非常に「硬い」部類なのですが、インクフローが良いので筆記感は非常によろしい。個人的には万年筆ベスト5に入ると思っています。
非破壊検査により、インク供給とフローの問題が解析できれば、と期待しています。次回、PFMの非破壊検査に挑みます。