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【COP15】影薄かった鳩山首相 (1/2ページ)
【コペンハーゲン=粂博之】「2020年までに1990年比で温室効果ガスを25%削減する」目標と途上国支援の「鳩山イニシアチブ」を掲げ、国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に臨んだ鳩山由紀夫首相だが、「交渉をリードした」といえる出番はなく、国際交渉における指導力不足が目についた。主要26カ国で政治合意したコペンハーゲン協定は日本の目指した内容からほど遠く、今後、途上国支援の資金拠出だけを背負うことにもなりかねない。
「残念ながら、途上国と先進国との間の溝というものが、まだ埋まっていない」
COP15の首脳級会合がひと山越えた18日、鳩山首相は記者団にこう語り、帰国の途に着いた。
鳩山首相が「機上の人」になった後、米国、中国、インドなど6カ国首脳が取りまとめたコペンハーゲン協定が判明、交渉が動き出す。日本が“間合い”を取りかねた中国など途上国を巻き込む形で協定案をまとめたのは、オバマ米大統領。緩やかながら、各国をつなぎ止める枠組みを作ったことは間違いない。
協定に目を通したうえで帰国を決めたとされる鳩山首相だが、どのようにかかわったのかは分からない。「地球のみんなと考えれば日本として先進国として大きな義務を負うべきだ」。鳩山首相の口から、自らの理想以上に踏み込んだ発言はなかった。
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