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序章 見習戰士
遙か昔、この広い地球に、とても大きな大陸『詠椛大陸（ｴｲｶﾀｲﾘｸ）』があった。
その大陸の東端に位置する国『魁吝国（ｶｲﾘﾝｺｸ）』に住む少年少女の物語である。
カイリ・スターベルグは、ハンターの少年。
12年前、バルタ・セイヴンという政府の重鎮がクーデターを起こして、
それにより起こった『魁吝の乱（ｶｲﾘﾝﾉﾗﾝ）』という戦いで人質の一人として父母が捕らえられ、
そのまま殺されて、以来、孤児となっている。
弱冠17歳でハンターをしているが、まだまだ見習いであり、当然、標的は動物ではなく、狩猟練習用の砂袋である。
しかし、カイリはそんな生活に嫌気がさしていた。
孤児仲間、ベルグ・アントレスと一緒にハンターになったのに、ベルグに先を越され、
ハンターの職について1年経っていているのに動物も狩れないとなると、彼のプライドが疼くのだ。
だが、カイリは決心していた。
㋕「ここまで特訓したんだ・・・。今日こそは絶対狩れる！みてろよベルグ！
そして、待ってろバルタ。残り少ない人生をせいぜい楽しめ！
・・・父母。絶対仇はとります。」
と、天に向かって剣を翳して誓った。
そして、カイリは狩猟クランハウス『怪滅亭（ｶｲﾒﾂﾃｲ）』へ走っていった。
～続～ - 更新日：2009-01-12 01:07:39
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