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1章 姫がほしいのだ!の巻
【第1節 魔王の女欲】
轟々と雷鳴が鳴り響き、雨が勢いよく地面に叩きつけられ、妖魔たちが喧喧囂囂と騒いでいるある日。
遠呂智は妲己に尋ねた。
遠「我、稲姫がほしいのだ。はやく寄越さないと、蛟を斬首しちゃうのだ。」
蛟「遠呂智様ッ!それだけは簡便でございます・・・」
妲「はいはい。瘧鬼、蜀に出向いて、一丁稲姫を狩ってきな。」
瘧「了解いたしました。兵を率いて稲姫をおびき寄せまする。」
瘧鬼は、妲己の命令に従い、真田昌幸・費禕・帯来洞主・北斗・不破光治・独足鬼を率いて、稲姫が守備している成都へと出向いた。
成都城門前に着き次第、北斗は成都城を仙術・火計で急襲し、兵が慌てている内に門を開門し、城内に潜入した。
しかし、外が大雨のせいでしばらくすると炎は鎮火してしまったので、次に、独足鬼が城内に仙術・竜巻によって竜巻を作り出し、蜀の兵士はまた慌てふためいた。
昌「稲姫を捕らえるのは今でござるよ!」
昌幸は稲姫の場所へ走った。
すぐそこに稲姫はいたので、仙術・捕縛煙を仕掛けようとした昌幸だったのだが・・・
~続~ - 更新日:2009-01-22 20:43:48
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