花より団子ならぬ、“台地よりコロッケ”な久保田ではありましたが、いえいえ、発見と驚きの連続でした、本郷。みなさま、お楽しみいただけたでしょうか。

私は地理が苦手です。フィヨルドとかリアス式海岸とかシラス台地とか、正直どんなものなのかよくわからなかったんですが、今回、地理というのは、用語を覚えるだけじゃないんだなと、遅ればせながら気づきました。

旧石器人も縄文人も上り下りしていた坂道を、時代が変わって自営業の人やサラリーマンや学生が歩いている。面白いでしょう？とはタモリさんのお言葉。奥が深くて、私などは意味を咀嚼するのに時間がかかってしまうのですが・・・確かに、何万年前の祖先と同じ道でつながっていて、この先も、今生きている人がいなくなって、何百年先にも本郷台地の“へり”を歩く人がいるかもしれないと考えると、地形が愛おしく思えます。

タモリさんにくっついて歩いていたら、地理・地形は、歴史であり、文学の生まれるきっかけであり、想像をかきたててくれるすばらしい物語だ！・・・と、いつか言えるような気がします。

おまけ。タモリさんと私で江戸の別れを再現してみました、「見送り坂」と、「見返り坂」。親子か、はたまた商家の番頭さんと田舎に帰る下働きの娘かと盛り上がりましたが・・・後で看板を読むと、罪人が江戸を所払いになった時に通る道ということで名前が付いたそうです。あんなに明るく「行ってきます」と手を振ったのは、間違いであることがわかりました。

来週は品川です。新幹線もあって駅を利用する方は多いと思いますが、一歩町に出ると、江戸の情緒に出会います。水上からも観察しようということで、“ブラタモ丸”が出航します！知っているようで知らない品川、どうぞご覧ください。