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<九州プロレス>愛するプロレスで九州を元気に!

2009年12月19日
スポーツ

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 熱い男たちの集まる九州に熱いプロレス団体がある。その名も「九州プロレス」。コンセプトは単純明快。「九州ば元気にするバイ!!」。九州男児や女性たちを元気にすべく2007年に立ち上げられた九州プロレスは、どのような活動をしているのか。6日の福岡・博多大会で、創設者の筑前りょう太(36)が大いに語った。


【写真上】九州ば元気にするバイ!! 勢揃いした九州プロレス軍団。前列左から松雪真也、めんたい☆キッド、白波佑助、中段左から博多ぶらぶら、田中純二、筑前りょう太、阿蘇山、後列左から台風17号、18号、中洲ヨースケ、ユタカ、ショーイチ、磁雷矢

九州プロレス創設者・筑前りょう太が激弁
 九州プロレスは単にプロレスをするだけの団体ではない。プロレスという道具を使って九州の文化を広め、スポーツの増進を図り、地域の活性化を目指すNPO法人である。施設でボランティア・プロレスを行ったり、私も学校に出向いて「体を張って一線を越えることが、いかに大変で大切か」を講演したりする。一緒にプロレスのトレーニングをすることで、九州を、若い人から元気にしていくつもりだ。


NPOというと、利益を追求してはいけないとか、ボランティアが美徳なように思われているけど、それには疑問を感じている。堂々と利益を追求して、それを地域に還元し、九州を元気にすればいいと思っている。

 プロレスは、戦後の日本復興にひと役買った、誇るべき大衆娯楽。私のじいちゃんもプロレスに元気をもらったという。私が今あるのもプロレスがあるから。プロレスを愛しとるバイ。その大事なエンターテインメントを関東に頼るのはイヤ。だから自分でプロレス団体をつくった。プロレスを愛しとるバイ、そして九州を愛しとるバイ。でも残念ながら、プロレス人気は下降線。九州からプロレス界を盛り上げて、恩返ししたいんだ。

 そう熱く語ったりょう太は、博多の伝統芸能である博多にわかの覆面をつけている。ほかにも九州プロレスはご当地色がいっぱい。博多を代表する祭りの山笠にちなんで法被にふんどし姿のレスラーや、山の形をした覆面の火口から噴煙を出しながら入場する阿蘇山、九州を代表する焼酎の白波など、どれも見ているだけで楽しくなる。「九州の文化を再発見してほしい。九州以外の人には、九州の良いところを知ってほしい」 プロレスの枠を超えた文化交流。りょう太は九州文化の伝道師だ。

 文化交流といえば、遠く離れた北の大地・北海道にも「北都プロレス」が存在する。まだ直接的な交流はないものの、同じ地域密着型のプロレス団体として気になる存在らしい。「プロレスで地域を元気にするという志では、同志だと思っている。遠く離れたところからエールを送りたい。チャンスがあれば選手の交流もやってみたい。将来的には合同興行をやって、お互いの良いところを吸収し、北海道、そして九州を盛り上げていきたい」

 りょう太の夢はどんどん広がっていく。6日の福岡大会では1DAYタッグトーナメントが行われた。りょう太、田中純二組は準決勝で敗れ、博多の人気者のめんたい☆キッド、白波佑助組がVERSUSの旭志織、若鷹ジェット信介組を決勝で破り優勝。その瞬間、400人以上の満員のファンが総立ちになり、興奮は頂点に達した。「九州プロレスは、故郷の九州とプロレスの明るい未来と発展のために選手スタッフ一同、力を尽くして頑張らせていただきます。どうぞ九州プロレスに熱か声援ばよろしくお願いします」

 2010年最初の試合は1月17日、福岡県須恵町のアザレアホール須恵で行われる。

 (渋井君夫)

<2009年12月11日付=「プロレス独立王国」>

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