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夢乗せる2500メートル 米子空港供用スタート

2009年12月18日

 米子空港(鳥取県境港市佐斐神町)で整備が進んでいた山陰初の2500メートル滑走路が17日、供用開始された。大型機の就航で輸送能力が向上するほか、国際チャーター便の渡航先の拡大や冬季の安定運航などの効果が見込まれ、山陰の拠点空港として機能が強化される。

記念便として2500メートル滑走路に着陸する羽田発のボーイング767−300型=17日、境港市佐斐神町の米子空港

 国土交通省が2006年3月、2000メートル滑走路を美保湾側に500メートル延長する工事に着手した。交差するJR境線や県道、市道を迂回(うかい)させ、事業費は境線と市道の付け替えを含め約90億円。

 2500メートル滑走路の供用により、大型機の主力機種であるボーイング777(470人乗り)などが就航できるようになる。大型機の就航で航続距離が延び、直接到達できる地域がアジア全域やオセアニア、北米や欧州の一部などに拡大。中型機も燃油の搭載量が増え、19日には米ハワイに直行するチャーター便が就航する。

 また長い制動距離が必要となる積雪時にも就航が可能となり、欠航の減少につながる。

 この日は、滑走路延長を記念してボーイング767−300型(270人乗り)を使用した東京便が午後0時25分に到着し、乗務員らに花束を贈呈。記念式典には約150人が出席し、テープカットして供用開始を祝った。



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