悩めるブサメンに朗報
少女に道を尋ねたら犯罪? 「ちょっとすみません」事案について、警察署に聞いてみた
大阪府警の配信する「安まちメール」というメールサービスがある。これは、警察が事件を認知した容疑段階で、登録者へ事件概要を配信し、住民の自主的な防犯対策に役立てることを目的としたサービスだ。そんな「安まちメール」から11月9日に配信された事案に、2ちゃんねらーをはじめとするネット住民たちが驚愕した。その内容とは、「犬の散歩をしていた中学生女児が、20~30歳くらいの男から『ちょっとすみません』等とわいせつな言葉を掛けられた」というもの。
え、それって普通の会話じゃん......そんな反応を示すのが一般的だろう。なにしろ「ちょっとすみません」だ。これが「わいせつな言葉を掛けた」として通報され、子どもの被害情報として配信されているとは、いくら物騒な世の中になったとはいえ、首を傾けざるを得ない。
この事件が発生した状況は以下の通り。
大阪市城東区の路上で、中学生女児が犬の散歩中、自転車に乗車した男に「ちょっとすみません」等とわいせつな言葉を掛けられる事案が発生。不審者は20~30歳くらいで、身長は160cm程度、黒っぽい上下服着用。
この事件についてネット上での反応は、
・「ちょっとすみません」のどこがワイセツなんだ
・ブサメンは女の子に声を掛けただけで不審者扱いかよ
・男が女に道を聞くこともできない世の中になったのか
と、疑問と嘆きの声が大半。
これまでにも、同じく大阪で、小学生女児が見知らぬ男から「こんなところで、うろうろしてたらあかんで」と声を掛けられたとして通報されたケースがあり、子どもを心配して声をかけても不審者扱いされるのか、と、世の非モテ男性陣を驚愕させたことがあった。
実際にそうした声を掛けられる女児側の気持ちはいかがなものか。少女時代、見知らぬ男性に声を掛けられた経験のあるという女性に話を聞いた。
「声を掛けてきた人がイケメンだった場合、そこまで不審には思いませんでしたが、見るからに変質者というわけではなくても、ちょっと挙動不審な男性に話し掛けられたから、怖かったですね。本当にただ道を訊かれただけでも『気持ち悪い! 変なおじさんだ!』と恐怖した記憶があります」
ああ、ブサメンは声を掛けただけで少女に恐怖を与えてしまうのか。イケメンなら許されるが、ブサメンは通報、という恐ろしい時代が到来したのだろうか。
いや待てよ。今回の犯罪発生情報をよく読むと「ちょっとすみません」の後に「等」と書かれている。ということは、他に淫らな言葉があり、それが通報の引き金となったのかもしれない。確かな情報を得るため、今回の事案の情報発信元である大阪・城東警察署の防犯課に話を聞いた。
「その事案では、実際は『ちょっとすみません』の後に露骨なわいせつ表現が続いたのです。ただ、この情報はメールで配信したりホームページに掲載しますので、子どもさんをはじめ不特定多数の方の目に触れることに配慮して、直接的な表現は『等』という形で省略しています」
じゃあ、ブサメンが女の子に「ちょっとすみません」って声を掛けても犯罪にはならないんですね!
「変な格好をしていたりとか、他に異常なことがなければ、声を掛けただけで犯罪情報として掲載されることはないはずですよ」(前出・城東警察署防犯課職員)
担当職員によると、全ての事案を把握しているわけではないが、他の警察署が発信した犯罪情報も同じように配慮した表現がされているとのこと。「ちょっとすみません」だけで通報されることはないと分かり、男としては安心した。
だが、声かけ事案が誘拐事件や殺人事件につながるケースも少なくなく、昔よりも女の子や保護者が不安を感じているのは事実。道で女の子に話しかける時は、極力相手に不安を与えないようにする最低限の気配りは必要だ。
(文=ローリングクレイドル)
『挨拶はたいへんだ』朝日新聞社
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