12月18日のながさきニュース
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長崎新聞
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知事、3期12年を総括「困難の連続」 定例県議会が閉会
| あいさつで3期12年を振り返る金子知事=県議会議場 |
定例県議会は17日、最終本会議を開き、経済対策などを盛り込んだ総額42億1100万円の一般会計補正予算案や、議員提案の歯と口腔(こうくう)の健康づくりを推進する条例案など34件を可決、承認、同意し閉会した。知事選不出馬を表明している金子原二郎知事はあいさつで「山積する県政の諸課題や重要施策に日々全力投球の気持ちで真正面から取り組んできた」と3期12年を振り返った。
金子知事は本会議の最後に発言を求め「県民の幸せと長崎県の発展だけを願い、公平・公正を信条に県民の視点に立った県政運営を進めてきた」と強調。整備新幹線長崎ルートの着工実現や諫早湾干拓事業の工事完成などを挙げ「懸案事項に一定の道筋を付け、将来の県政発展に確かな足掛かりを築くことができた」と述べた。
3期12年の県政運営に関しては「決して平たんな道のりではなく、むしろ困難の連続だったというのが実感」とも振り返り、残りの任期について「県政を新しい知事に切れ目なく引き継ぐことができるよう全力を尽くす」とした。
歯と口腔の健康づくり推進条例の制定は九州各県で初めて。自民を中心に公明や創爽会などの議員が提案した。本県は子どもの虫歯罹患(りかん)率が全国でも高く、こうした状況を改善するのが狙い。「むし歯の日」の来年6月4日に施行する。
討論では改革21の渡辺敏勝議員が「自民は1年前から検討してきたそうだが、他会派に何の相談もなかった。今までの例から議員提案にはなじまない」と反対意見を述べた。一方、溝口芙美雄議員(自民)は賛成の立場で「県民のために歯、口腔の健康づくりを推進していく姿勢を示す意義は大きい。なぜ反対するのか不思議でならない」と述べた。
また、建造物を暴力団の組事務所に使われないよう努力することを不動産業者や所有者に義務付ける条例も可決した。
このほか請願7件を採択し、意見書20件、決議1件も可決。ハウステンボスの経営再建に関する決議は、知事に対し佐世保市と連携を図り再建問題に取り組むよう強く求めるなどの内容で全会一致で可決。たばこ税増税反対や子ども手当の財源の地方負担への反対、高速道路原則無料化の撤回などの意見書は賛成多数で可決した。
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