長谷川、5試合連続KO勝ちでV10達成
1回、アルバロ・ペレスの顔面に右を合わせる長谷川穂積=神戸ワールド記念ホール
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(18日、神戸ワールド記念ホール)
王者・長谷川穂積(真正)が同級9位の挑戦者アルバロ・ペレス(ニカラグア)を4回2分38秒TKOで下し、10度目の王座防衛に成功した。序盤からリング中央で強いパンチを交換する展開となったが、パンチの多彩さ、正確さで上回る長谷川は4回にペレスの右目上を切り裂くと、直後に左ストレートをクリーンヒットで決めてダウンを奪う。ダメージの深いペレスは立ち上がることができず、主審がカウントを途中で止めた。
日本のジム所属の世界王者のフタ桁連続防衛は13回の元WBA世界Lフライ級王者・具志堅用高氏以来の快挙で、V10は歴代単独2位。長谷川は08年6月のクリスチャン・ファッシオ(ウルグアイ)戦以来、5試合連続のKO防衛となった。
16日に29歳の誕生日を迎えたばかりの長谷川は「自分のボクシングを貫こうと思っていましたが、KOで勝てて良かった。試合前、家族からおいしいケーキを食べられるように勝ってこいと言われた」と快勝に笑顔を浮かべた。05年4月にウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)戦から世界戦11連勝の長谷川の通算戦績は30戦28勝(12KO)2敗。
(2009年12月18日)
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