社会

男性、実質的な逆転敗訴 偽装請負で最高裁
(大阪府)
偽装請負で働かされていた元請負会社の男性がパナソニックの子会社に直接雇用などを求めていた裁判で、最高裁は大阪高裁の判決の一部を破棄し実質的な逆転敗訴を言い渡した。訴えによるとパナソニックの子会社で働いていた吉岡力さん(35)は違法な偽装請負状態を大阪労働局に内部告発後、契約満了を理由に失職した。二審の大阪高裁は吉岡さんの契約が「脱法的な労働者供給契約」で無効とする一方、直接の雇用関係を認めた。しかしきょうの判決で損害賠償は認めたものの雇用関係については「違法状態でも契約は無効ではなく直接の雇用関係もない」として実質的な逆転敗訴を言い渡した。
[ 12/18 18:22 読売テレビ]