この人物のオモテとウラ　紺野あさ美（元モーニング娘。）

●「モー娘」から女子アナへ

　元モーニング娘。のメンバー、紺野あさ美（２２）がテレビ東京のアナウンサーに内々定したという話が伝わってきた。晴れて入社となれば、０７年に入社した繁田美貴アナに続いて２人目のタレント出身アナとなる。繁田アナはすでに情報番組、ニュースなどを受け持ち、第一線で活躍中。紺野はどんな番組で“局アナ”デビューするのだろう。

　紺野は北海道札幌市出身。０１年、中学２年の時にオーディションに合格し、つんく♂がプロデュースするモーニング娘。の５期生となる。応募理由は「辻希美と踊って歌いたいから」だったそうで、その夢がかない５年間にわたってモー娘で活動する。

「モー娘時代は金魚の物まねが持ちネタでした。明るいキャラで他のメンバーの受けもよかったみたい。彼女が怒っているのを見たことがないほどです。加入当時はプロデューサーのつんく♂から歌も踊りも赤点をもらっていた。でも、本人は『完璧です』と胸を張り、周囲の笑いを取っていた」（芸能関係者）

　その後もつんく♂が総合プロデュースの「ハロー！プロジェクト」から生まれた女性アイドルユニット「音楽ガッタス」などで活躍するが、０６年、グループを脱退。かねての「女子アナになりたい」という夢に向かって大学入試の準備に入った。８月には「１日１１時間勉強することを心がけた」という「高等学校卒業程度認定試験」（旧大検）に挑戦し一発でクリア。その後、慶応大学環境情報学部を受験。見事合格を果たした。

「慶応の入試はＡＯ入試といい、志望理由や面接で選考する新しい入試。紺野は女子アナになりたい、とはっきりしたビジョンを持っていた。環境情報学部を選んだのもそのためでした。もともと学力があるうえ、志望動機が具体的ではっきりしていた点が評価され、合格したのでしょう」（芸能リポーター）

　大学合格後、芸能界復帰。しかしタレント活動よりも民放キー局のアナウンサー体験講座に顔を出したり、また秋口から“就活″に力をいれていたという。

●入社後はスポーツ担当？

「女子アナはもはや芸能人の一種。容姿端麗であることが優先され、年々、アホなアナウンサーが増えていますが、一般常識や高い学力が求められる世界であることに変わりはありません。テレ東の筆記試験、面接をよく突破したと思います」（前出の芸能リポーター）

　ちなみに、紺野はスポーツも万能だ。ことにフットサルが得意。

「受験勉強で休止していたフットサルを０７年から再開し、ゴールキーパーを務めています。あまり感情を表に出さない子なのに、フットサルをやっている時だけは怖い顔をしています（笑い）」（フットサル仲間）

　紺野の入社は１１年４月になる見込み。ひょっとしたら入社後は手薄なスポーツ番組を担当するかもしれない？

（日刊ゲンダイ2009年12月14日掲載）