燃える闘魂!松井秀エンゼルス入団会見 

 スタジアムでポーズをとる松井秀喜外野手(共同)
 スタジアムでポーズをとる松井秀喜外野手(共同)

 エンゼルスは16日(日本時間17日)、ヤンキースからFAになっていた松井秀喜外野手(35)の獲得を発表した。1年契約で、年俸は今季の約半分の600万ドル(約5億4千万円)。会見に臨んだ松井秀は、自身初めてのチームカラー「赤」の背番号55のユニホームに袖を通した。

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 心の中は真っ赤に燃えていたに違いない。本拠地アナハイムのエンゼルスタジアムで行われた入団記者会見。約100人の日米報道陣を前に、松井秀は「自分自身が今までやってきたこと、身に付けてきたものを、ワールドチャンピオンになるために全部出し切りたい」と力強く誓った。

 星稜高は青、巨人はオレンジ、ヤンキースは紺。赤のユニホームは初めてだが、すでに身も心もエンゼルス色に染まっていた。リーギンスGM、ソーシア監督と並んだ席上で松井秀は赤い帽子をかぶり、背番号「55」のユニホームに袖を通した。もちろんネクタイも赤系だった。

 記者会見終了後にはグラウンドで写真撮影。冗談めかして「(赤は)子どものときはアントニオ猪木(のタオルの色)だったかな」と“燃える闘魂”をイメージ。「まだ、ゆっくり鏡で見ていないからあまり分からない。どんな感じだった?意外といけてる?」と照れ笑いを浮かべた。

 エンゼルスとは運命の赤い糸で結ばれていたのかもしれない。甲子園を沸かせた高校時代、全日本高校選抜の一員として、松井秀が初めて日本を離れて海外に出たのが南カリフォルニアだ。

 現地では邦人宅にホームステイし、海外生活を体験。初めて米国の野球に触れた。会見では「高校選抜の一員としてプレーしたが、その時の印象がいまだに強く残っている」。エンゼルスの一員としてその地に戻ることに「やはりそういう縁があったんじゃないかな」と何かを感じずにはいられない。

 野球人生をかけた挑戦だ。7年間プレーしたヤンキースを離れる選択の決め手は、左翼守備への復帰希望をエンゼルスが受け入れたからだ。球団からDH兼外野手でのプレーを後押しされ「少しでも多くプレーするために守備に戻りたい。そのチャンスを与えてくれたのが一番大きかった」。感謝の気持ちはバットで返す。「打席に立てば打つだけです」。赤いゴジラが西海岸で火を噴く。

(2009年12月17日)

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