2009年12月17日 23時15分更新
岡山県玉野市の宇野港と香川県の高松港とを結ぶフェリーが、運航経費削減のため、今月20日から大幅に減便されることになりました。
減便するのは、宇野港と高松港とを結ぶフェリーを運航している国道フェリーと四国フェリーの2社です。
両社によりますと、宇野港と高松港とを結ぶ航路は、競合する瀬戸大橋の通行料金の割引などの影響で4月から9月までの半年間の車の利用が、去年の同じ時期と比べ半分近くに減っているうえ、売り上げに占める割合が大きい大型トラックの利用の減少が経営に打撃を与えているということです。
両社では運航経費をいっそう削減するために今月20日から現在の1日65往復を44往復に大幅に減便するとともに、運航にあたるフェリーの数を8隻から6隻に減らすことを決め17日高松市の国土交通省四国運輸局に届け出ました。
宇野港と高松港を結ぶフェリーをめぐっては、瀬戸大橋の値下げなどを受けて段階的に減便が行われてきたほか航路の廃止を決めた会社もあります。
国道フェリーと四国フェリーでは「このまま瀬戸大橋の値下げが続けば、運航を継続するのは厳しい。しかし従業員の雇用については労働時間の短縮などで守っていきたい」としています。
両社では、航路の存続を求める署名活動を行うなどして、引き続き国に支援を求めていくことにしています。