「結婚詐欺女、不倫恐喝も…被害者計４０人超か」の記事詳細：イザ！

　埼玉県警に詐欺容疑などで逮捕された無職女（３４）が、結婚サイトだけではなく、「不倫サイト」にも登場。男性から多額の現金を受け取っていたことが３０日、サンケイスポーツの取材で新たに分かった。また、女の知人男性が相次いで不審死した事件で、５月に焼死した千葉県野田市の男性方の焼け跡から、練炭が見つかっていたことが同日、判明。８月に埼玉県富士見市で会社員の遺体が見つかった車内にあった練炭と同種類とみて、埼玉、千葉両県警は関連を慎重に調べている。

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記事本文の続き　“詐欺魔神”と化す女は、結婚相手を探す会員制サイトで知り合った男性から金をだまし取ったなどとして逮捕されているが、一方で不倫相手を探すサイトにも「登録」。ここで交際に成功した無職男性（８３）を脅して、現金百数十万円を受け取っていた。

　ほかにも、同様の“被害者”がいるとみられ、捜査関係者によると、その数は不倫サイトだけでも２０人以上にのぼる可能性があるという。無職男性は被害届を出していなかったといい、女は高齢者やある程度地位のある人間など、被害届を出しずらい男性を狙って、接触を繰り返していたとみられる。

　当初の「結婚サイト」だけでも、名乗り出ていない“被害者”を含めれば、２０人以上が毒牙にかかっていると指摘されており、両サイトを合わせた男性は軽く４０人を超える計算。３０日夜のニュースでは、「詐欺が毎日の仕事のようになっていた」という女の供述を一部テレビ局が報じた。

　また、知人男性の不審死に関しても新事実が浮かび上がった。女はヘルパーと称して野田市の安藤建三さん＝当時（８０）＝方へ出入り。火事があった５月１５日も午前中に訪れていたとみられる。出火は同日午後１時ごろで、焼け跡から七輪に入った練炭が見つかった。安藤さんの死因は火災による焼死で、遺体から微量の睡眠導入剤の成分が検出された。

　富士見市の駐車場で８月６日朝、会社員、大出嘉之さん＝同（４１）＝の遺体が見つかったレンタカーの助手席にも、七輪に入った練炭が残されていた。大出さんの死因は一酸化炭素中毒で、遺体から睡眠導入剤の成分が検出された。

　２月に遺体で見つかった東京都青梅市の会社員、寺田隆夫さん＝同（５３）＝の死因も一酸化炭素中毒で、自宅には練炭を入れた６つの容器が置かれていた。

　捜査関係者は、パソコン通信の履歴から、女が今年に入りインターネットで練炭と七輪を数セット購入したことを突き止めており、今後の捜査の進展が待たれる。