フィギュア:「キム・ヨナ・テディベア」発売へ

 「キム・ヨナ・テディベア」が発売される。このテディベアは、キム・ヨナ(19)が先日行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで抱いていた人形だ。同大会ではキム・ヨナに対し、幾つかのプレゼントがリンクに投げ込まれたが、キム・ヨナは自身と同じ衣装を身に着けていたこの人形を拾い上げ、キス・アンド・クライ・ゾーン(選手待機席)に向かった。得点発表の際、クローズアップされた人形ということから、「007ベア」または、フリープログラム曲の作曲家の名をもじり、「ガーシュウィン・ベア」とも呼ばれている。

 このテディベアは、フィギュアファンが作ったものではなく、韓国テディベア協会のウォン・ミョンヒ会長がデザインしたものだ。これが「キム・ヨナ・テディベア」の名で、18日からインターネット販売されることになった。価格は15万5000ウォン(約1万2000円)。同協会の製品の販売を担当するトゥウォン・エンタープライズによると、この人形は4000個余りのクリスタルが散りばめられているため高価な品物だという。

 「キム・ヨナ・テディベア」が高額で発売されたことから、キム・ヨナのGPファイナルでの一連の行動について、「発売を見据えたものだったのでは」という声がささやかれている。

 トゥウォン・エンタープライズのキム・ジュホン社長はこれについて、「このテディベアは、韓国テディベア協会のウォン会長が知人にプレゼントし、その知人がリンクで投げたもの」と説明した。ともあれ、この過程で同テディベアの人気が高まり、IBスポーツとライセンス契約を結び、発売する運びとなった。したがって意図的な行動ではなかったというわけだ。ただし、結果的にはIBスポーツがピンポイントのマーケティングを行ったこととなる。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る