【結婚詐欺・連続不審死】自殺を偽装？会社員の所持品持ち去る (1/2ページ)

　結婚詐欺容疑で逮捕された無職の女（３４）＝東京都豊島区＝の知人男性が相次いで不審死していた事件で、交際相手だった千代田区の会社員、大出嘉之さん＝当時（４１）＝の遺体が見つかったレンタカーの車内からは、大出さんが持っていたとみられる所持品がなくなっていたことが２９日、捜査関係者への取材で分かった。埼玉県警は女が自殺に見せかけるため、持ち去ったものとみて調べている。

　大出さんは、８月６日に埼玉県富士見市の駐車場で遺体で見つかった。大出さんは前日の５日、ブログに「今夜から２泊３日で相手と婚前旅行に行きます」と書き込んでいた。このため、レンタカーには大出さんの旅行かばんなど旅行用品が本来、あったとみられるが、車内には残されていなかった。一方で、財布や免許証は見つかっている。

　捜査関係者によると、女は遺体発見現場に行ったことを認め、「別れたので、自殺したのではないか」と供述。女の自宅からも大出さんの旅行用品は発見されなかった。このため県警は女が自殺を偽装するため大出さんの所持品を持ち去ったうえで処分したとみている。